2015年も残り半分! 上半期にめちゃ
くちゃ聴いた5曲

時が経つのは早いもので、今年ももう半分が終わりです。上半期ランキングもあちこちで見かける今日この頃。ここでも2015年の前半を思い返しつつ、よく聴いたナンバーをピックアップしてみました。個人的なヘビロテ曲のため、セールス上位のアイドルやダンス&ヴォーカルグループは圏外ですが、そこはひとつご容赦くださいませ<(_ _)>

1.「Pedestrian At Best」('15)/Co
urtney Barnett

“新世代のギターヒロイン”と世界中のメディアが絶賛する豪メルボルン出身の女性シンガーソングライター、コートニー・バーネット。デビューアルバム『サムタイムス・アイ・シット・アンド・シンク、サムタイムス・アイ・ジャスト・シット』では、トレードマークの左利きギターから繰り出されるパワーコードを活かしたエネルギッシュなグランジサウンド、鋭くカオティックなテンションの歌詞とヴォーカルが堪能できます。まずは、キャッチーで爆発力全開なこの曲にヤラれてください。カート・コバーンが好きなら、きっとハマるはず。10月には待望の初来日を果たす予定です!

2.「ワタリドリ」('15)/[Alexandro
s]

春先には卒業ソングとして話題を呼び、シングルのリリース前にライヴで演奏されていた「ワタリドリ」。6月発売の5thアルバム『ALXD』でオープニングを飾り、先日放送の『ミュージックステーション』で大勢のファンに囲まれて熱唱したのもこの曲で、気付けば今年の春から夏にかけて、川上洋平(Vo&Gu)の突き抜けるようなハイトーンと爽快なサビのメロディーが脳内でずっと流れていた感じです。[Alexandros]と改名して以降、攻撃的なロックサウンドはもちろん、日本語詞のリリカルな楽曲に味わいが増している彼らに、期待はなおも高まるばかり! 7月には『フジロック』に初出演しますね。

3.「Johnny Delusional」('15)/FFS

“FFSって誰?”という方は、ぜひともここで覚えてください。FFSとはフランツ・フェルディナンド+スパークス。すなわち、どちらも単体で『フジロック』に出られるほどの、英米を代表するハイパーひねくれポップバンド2組によるまさかのコラボレーションプロジェクトなのです! 彼ら自身が“単なるフィーチャリングの類ではない”と豪語しているだけに、組曲的なアレンジやダンサブルなサウンドが絶妙なさじ加減で融合したこの「ジョニー・デリュージョナル」をはじめ、6月発売のアルバム『FFS』には胸躍るトラックが満載で、双方のファンを大いに驚かせてくれました。8月に行なわれるオールナイトイベント『HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER』で来日予定!

4.「かけてあげる」/DAOKO('15)

記念すべき初のワンマンライヴを8月に渋谷WWWで行なうことが決まったDAOKO。今年3月にメジャーデビューを果たした18歳の女性ラッパーは、素顔がヴェールに包まれたミステリアスな雰囲気、そして何よりどこかひんやりとしていながらとても人懐こい、独特の温度感を持つフロウとリリックで、2015年の上半期に大きな注目を集めました。クールなバンドサウンドに乗って飛び交うたくさんの言葉が、切なさや恥じらいをはらんだ甘いウィスパーヴォイスとともに、ゆっくりと脳内に染みわたっていく心地良さは、まさに魔法にかけられているかのよう! 普段ヒップホップに馴染みの薄い人でも、聴いてみたら意外にフィットしちゃったりするのがDAOKOだと思います。

5.「雪風」('15)/スピッツ

先日、感動の最終回を迎えたテレビ東京系ドラマ『不便な便利屋』(今年4月〜6月にオンエア)。なんと言うか、現実の世界では夏に向かって気温が上昇していく中、雪景色だらけのドラマの世界を毎週観て、エンディングテーマの「雪風」を聴くのはとても不思議な気分でした。5月の蒸し暑いフェス会場でスピッツがこのナンバーを演奏した時なんかは、予期せぬタイミングで涼を感じられたように、どんなシチュエーションにおいても、その大自然を彷彿させる包容力で聴き手を癒してくれる新たな名曲だと思います。ふたつのメロディー展開だけでここまで豊かに仕上げるのもすごい! ちなみに、リリースは現段階では配信のみです。

著者:田山雄士

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着