突然ですが、なんだか寿司ソングが増えてきていませんか? 日本人のソウルフード、お寿司の曲と言えば、シブがき隊「スシ食いねェ!」の独壇場だったはず。しかし、最近はその牙城が崩れつつあり、むしろ“寿司の曲、多いねェ!”とよく思わされるなぁと感じております。そんなわけで、今回は“寿司ざんまいな気分になれる5曲”。もちろん、近年のナンバーからどうぞ~!

1.「ガリ」('16)/吉澤嘉代子

“寿司ざんまい”とか言っといて、いきなりガリですいません(笑)。でも、食べたくなると思います、《お鮨》もガリも! 人気急上昇中の“妄想系”シンガーソングライター、吉澤嘉代子が2月にリリースした2ndフルアルバム『東京絶景』に収録されており、パック寿司でプチ贅沢したい時のBGMに最適なのがコレ♪  印象的なバンジョーを弾いているのは高田漣。タイトルからは想像が付かない、まさかの軽やかカントリーに仕上げてきたのも面白いです。彼女のコミカルでチャーミングな詞世界、癖になる歌とメロディーを堪能しつつ、ガリの愛おしさも感じてくださいな。

2.「SUSHI食べたい feat.ソイソース」
('15)/ORANGE RANGE

この曲で“やっぱりORANGE RANGEはすごい!”って思ったリスナーも多いのでは? 《SUSHI食べたい》《NO SUSHI NO LIFE》《へいらっしゃい》などのキャッチーなワード、ラップでリズミカルに飛び出す寿司ネタと寿司あるあるが、聴けば聴くほど病み付きになるはず! ほどよく無機的な打ち込みサウンド、インパクト大のMVも注目ポイントと言えますね。ちなみに、「ラーメン食べたい」も人気の彼ら(ともにアルバム『TEN』収録)ですが、吉澤嘉代子のニューアルバム『東京絶景』にも先の「ガリ」に加え、ラーメンが登場する「ひゅー」が収録されていたりして。不思議な偶然。

3.「さかなクン」('15)/グループ魂

“寿司”と言えば、魚! “魚”と言えば、何かと注目度の高いさかなクンですよね!! 『キリン氷結』CMでの切れ味抜群のバスサックスが話題を呼ぶ一方、グループ魂とのギョラボレーションとなったその名も「さかなクン」(作詞・作曲は“暴動”こと宮藤官九郎)では、“破壊”こと阿部サダヲのヴォーカルに鋭く合いの手(ギョ!)を入れて、アッパーなノリをアシスト。こちらでも見事なセッションを披露しているので、ぜひぜひチェックを! この曲はグループ魂の結成20周年を記念した人名アルバム『20名』に収録。いか、えび、とびっこのお寿司などについて、ユーモラスに歌っています。

4.「寿司パラダイス」('14)/つりビ
ット

アイドルからも1曲。さかなクンとの共演経験もある、釣りを愛する少女たちによるユニット、つりビットの寿司ソングで、2014年に3rdシングル「旅立ちキラリ。」のカップリングとして、そしてその後の1stアルバム『フィッシングライフ』にも収録されました。和風なサウンドとエレクトロダンスビートを効果的に使い、寿司のワクワク感がちりばめられる中、《寿司の国 ここはジャパン》と締める親しみやすいナンバー。ライヴでの“握り”振り付けもキュートです。これを聴いたら、次の食事はもう寿司に行きたくて行きたくて震えること必至!

5.「すしですし」('14)/ふぇのたす

メンバー全員の寿司愛が高じて生まれたのが、ふぇのたすの「すしですし」。80'sフレーバー満載のギターにシンセ、電子ドラムでイントロからツボ突かれまくりですし、反復を活かしたナイスな響きのリリックも見事ですし、サビの《すしすしすし、あなたが好きですし》が超絶かわいすぎですし! バカバカしいけど楽しくて、どこか懐かしい、やめられない止まらない仕上がりになっていますよ。ミニアルバム『胸キュン'14』に収録。残念ながら2015年に解散してしまった彼らですが、ついつい聴きたくなっちゃうっていう、そんな気持ち分かるでしょう?

著者:田山雄士

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着