ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

『FUJI ROCK FESTIVAL’18』で
絶対聴きたい! 洋楽5曲

『フジロック』開催まで、あと2週間。梅雨はとっくに明けて、日差しの強い夏日が続いたこの3連休で『フジロック』準備をかためた人も多いのでは? 今回はロックの神ことボブ・ディランのノーベル文学賞受賞後初来日となることや、グラミーを受賞した現代の天才的なラッパーであるケンドリック・ラマー、そしてファレル・ウィリアムス率いるN.E.R.Dがヘッドライナーを務めることで話題の「『FUJI ROCK FESTIVAL’18』で絶対聴きたい! 洋楽5曲」をご紹介します。
「Alright」収録アルバム『To Pimp A Butterfly』/Kendrick Lamar
「Lemon」収録アルバム『No_One Ever Really Dies』/N.E.R.D and Rihanna
「Rock N' Roll (Will Take You To  The Mountain)」収録アルバム『Scary Monsters & Nice Sprites』/SKRILLEX
「Rock N' Roll (Will Take You To  The Mountain)」収録アルバム『Scary Monsters & Nice Sprites』/SKRILLEX
「Like a Rolling Stone」収録アルバム『Bob Dylan The Real Royal Albert Hall 1966 Concert』/Bob Dylan

「Alright」(’15)
/Kendrick Lamar

「Alright」収録アルバム『To Pimp A Butterfly』/Kendrick Lamar

「Alright」収録アルバム『To Pimp A Butterfly』/Kendrick Lamar

3rd アルバム『ダム』は2017年アメリカの年間売上げチャート1位に輝き、2018年に開催された第60回グラミー賞では5部門を受賞。また、マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー』のインスパイアアルバムの担当に第抜擢されるなど、まさに飛ぶ鳥を落としまくっている時代の寵児、ケンドリック・ラマー。『フジロック』には2013年に出演して以来、2度目にしてヘッドライナーとして君臨する。この楽曲「Alright」は次曲で紹介しているファレル・ウィリアムスがプロデュースしている。リリース当時、主張とは真逆のことをメディアの人間に言われて物議を醸した作品は果たして『フジロック』で披露されるのだろうか。出演は初日の7月28日(土)21時〜。

「Lemon」(’17)
/N.E.R.D and Rihanna

「Lemon」収録アルバム『No_One Ever Really Dies』/N.E.R.D and Rihanna

「Lemon」収録アルバム『No_One Ever Really Dies』/N.E.R.D and Rihanna

2017年にアメリカの歌姫・リアーナとコラボしたこの楽曲「Lemon」で復活を遂げたのがファレル・ウィリアムスと、グラミー受賞歴もあるプロデューサーユニット“ザ・ネプチューンズ”のパートナーであるチャド・ヒューゴ、そして彼らの盟友シェイ・ヘイリー3人によるグループのN.E.R.D。「NO_ONE EVER REALLY DIES(本当の意味で死ぬ者はいない)」というのが名前の由来で、その計算され尽くされた軽快なヒップホップサウンドによって人々を気持ちよく踊らせることにかけて天才的なこのアーティスト集団が、遂に『フジロック』のメインであるグリーンステージにヘッドライナーとして初登場。このステージを観逃すわけにはいかない! 出演は初日の7月27日(金)21時〜。

「Walcott」(’08)
/VAMPIRE WEEKEND

「Walcott」収録アルバム 『VAMPIRE WEEKEND』/VAMPIRE WEEKEND

「Walcott」収録アルバム 『VAMPIRE WEEKEND』/VAMPIRE WEEKEND

通常、フェスティバルではヘッドライナーがラストを飾るわけだけれども、7月29日のグリーンステージにおけるタイムテーブルはこれまでになくちょっと変則で、ヘッドライナーであるにも関わらず、ボブ・ディランは18時代に出演し、その後の21時20分からヴァンパイア・ウィークエンドが出演するとアナウンスされている。そんなわけで、時間帯的にはヘッドライナー枠に出演するのが彼等の『フジ』歴は2010年に初出演し、2013年にも出演。今回の出演で8年振りにグリーンステージに立つことになる。そこで聴きたいのが「Walcott」だ。Walcottという人物についてのストーリーが綴られたこの曲はライヴの最後に演奏されることの多いので期待大!

「Rock N' Roll (Will Take You To
The Mountain)」(’10)/SKRILLEX

「Rock N' Roll (Will Take You To  The Mountain)」収録アルバム『Scary Monsters & Nice Sprites』/SKRILLEX

「Rock N' Roll (Will Take You To The Mountain)」収録アルバム『Scary Monsters & Nice Sprites』/SKRILLEX

2日目のヘッドライナーであるケンドリック・ラマーの前、グリーンステージに出演するのはロサンゼルス出身のスクリレックス。第54回グラミー賞ではDJ初となる「Best New Artist」にノミネートされた天才。2013年には『フジロック』に登場し、雷雨にも関わらず、ホワイトステージのヘッドライナーとしてオーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだ。この「Rock N' Roll (Will Take You To The Mountain)」は2010年12月にリリースされた楽曲で、これを爆音で全身に浴びたいし、「Oh my god」とか「F**k you」と叫びたいのは私だけではないはず。ヘッドライナー前に超絶盛り上がっておきたい人はスクリレックスを必ず観て、必ず音のシャワーを浴びて体感すること! 出演は7月28日(土)18時50分〜。

「Like a Rolling Stone」(’65)
/Bob Dylan

「Like a Rolling Stone」収録アルバム『Bob Dylan The Real Royal Albert Hall 1966 Concert』/Bob Dylan

「Like a Rolling Stone」収録アルバム『Bob Dylan The Real Royal Albert Hall 1966 Concert』/Bob Dylan

きっとこの世に存在するロックソングの中で、もっともカバーされてきた楽曲が「Like a Rolling Stone」なのではないだろうか。筆者が10代の頃に初めてこの楽曲を聴いたのは、デヴィッド・ボウイのバージョンだった。数年前、米ローリングストーン誌が発表した「ボブ・ディランのもっとも素晴らしい曲 TOP100」の第1位もこの曲だった。神として崇められているボブ・ディランが初めて『フジロック』の舞台に立つわけだが、彼のライヴではどれだけ彼のディープなファンであっても、どの楽曲を演奏しているのかが分からないことがあるというのは有名な話。「Blowin in The Wind」と悩むところだけれど、分からなくても良いからやっぱり『フジロック』で耳にしたいナンバー1はこれで決まり!

TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、翻訳、TV番組進行台本や音楽情報ウェブサイト等でコラムや記事を執筆するなどの業務を担うパラレルワーカー。

OKMusic編集部

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