ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲

日本にもすっかり定着した、
ハロウィンをさらに楽しむための5曲

10月31日に控えたハロウィンに向けて、街はすっかりハロウィン一色! ハロウィン当日の渋谷の街は毎年、仮装した若者でパニックと言える賑わいを見せ、日本でもすっかり定着した感のあるイベントですが、日本に広まっていったのは90年代末、ディズニーランドのハロウィンイベントや神奈川県川崎市の『カワサキ・ハロウィン・パレード』が始まったのがきっかけだったそう。そして、ハロウィンが定着していったのには、きっと音楽の重要性もあるはず。と、ここではハロウィンをさらに楽しむための5曲を選曲。…と言いつつ、ハロウィンの知識がまったくない僕。音楽を通じて一緒にハロウィンを学び、さらに楽しみましょう。
「Power」収録アルバム『The Time Of The Oath』/Helloween
シングル「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」/きゃりーぱみゅぱみゅ
シングル「This is Halloween」/Leetspeak monsters
「Blood on the Dance Floor X Dangerous (The White Panda Mash-Up)」収録アルバム『SCREAM』/Michael Jackson
シングル「HALLOWEEN PARTY」/HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

「Power」(’96)/Helloween

「Power」収録アルバム『The Time Of The Oath』/Helloween

「Power」収録アルバム『The Time Of The Oath』/Helloween

そもそもハロウィンとは? ハロウィンとはキリスト教の“万聖節”と呼ばれる記念日の前夜祭。古代ケルト歴で1年の始まりとなる万聖節前夜、つまり日本で大晦日にあたるこの日、ケルト民族の間では先祖の霊が家族を訪ねてくると信じられていました。そして、この日、先祖の霊と一緒に悪霊や魔女もついて来て、災いを起こすと信じられていました。そのため、人々は魔除けの焚き木を焚き、魔物の仮面を被る儀式を行ないます。自らが魔物の格好をすることで悪霊から身を守る。これがハロウィンに仮装をすることになった経緯です。へぇ~、知らなかった! そんなハロウィンの夜に起きた殺人事件を題材とした、1978年にアメリカで制作されたスプラッター映画が『ハロウィン』。その映画に影響を受けてバンド名を付けた、ドイツ出身のメタルバンドがHelloween。ジャーマン・メロディックスピードメタルの先駆者と言われたこのバンド。ハロウィンという行事がなかったら、その後につながるHR/HMの歴史もなかったかもしれません。

「Crazy Party Night
~ぱんぷきんの逆襲~」(’15)
/きゃりーぱみゅぱみゅ

シングル「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」/きゃりーぱみゅぱみゅ

シングル「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」/きゃりーぱみゅぱみゅ

日本では“ハロウィン=仮装”が定番になっていて。毎年、普段はできない過激なファッションや揃いのコスプレ姿で、友達と一緒に街に繰り出すのが楽しみという人も多いはず。普段は学校やお仕事を真面目に頑張ってる子が、年に一度だけ思い切りハジけられる日があるというのはとても素敵だと思うし、個人的にも女の子たちがエロかわいいファッションで楽しそうにしてる姿を見るのをとても楽しみにしてます(笑)。そんなクレイジーなパーティーナイトに最&適、MVはハロウィンの仮装にもすごく参考になるであろうこの曲。“KAWAII”の世界的オーソリティーであるきゃりー師匠を見習って、魔法の夜は“KAWAII”に振り切った、かわいいおばけに変身だっ!

「This is Halloween」(’18)
/Leetspeak monsters

シングル「This is Halloween」/Leetspeak monsters

シングル「This is Halloween」/Leetspeak monsters

1993年公開のティム・バートン原案・制作による、ディズニー映画としてはかなり異色なミュージカルアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の挿入歌である「This is Halloween」。この曲について書こうと調べてて出会ったのが、Leetspeak monstersによるこの曲のカバー。墓場の街グレイヴタウン出身、墓場の案内人でもあるD13が引き連れる、フランケンシュタインの怪物・ヨッシュミィア、吸血鬼の王子・ユースキス、狼男・DieWolfのモンスター4人組によるミクスチャーロックバンドという彼ら。妖艶かつオシャレなルックスも完璧で、MVを観ながら「確かに今、このバンドがハロウィンを歌わずして誰が歌う!?」と思った。肝心のカバーは原曲よりも少し明るい雰囲気かつ、原曲の良さをしっかり残した、かなりカッコ良い仕上がり。ちなみにこの曲はマリリン・マンソンもカバー。こっちもダークでカッコ良い!

「Blood on the Dance Floor X Danger
ous (The White Panda Mash-Up)」
(’17)/Michael Jackson

「Blood on the Dance Floor X Dangerous (The White Panda Mash-Up)」収録アルバム『SCREAM』/Michael Jackson

「Blood on the Dance Floor X Dangerous (The White Panda Mash-Up)」収録アルバム『SCREAM』/Michael Jackson

生前、ハロウィンが大好きで毎年楽しみにしていたというマイケル・ジャクソン。彼の遺志を継いで、2017年にハロウィンをテーマに制作されたアルバムが『スクリーム』。音楽史上最も売れたアルバムのタイトル曲であり、誰もが知ってる代表曲「スリラー」から、ジャネット・ジャクソンとのコラボ曲「スクリーム」、ジャクソンズ時代の「トーチャー」、「ハートブレイク・ホテル」など、オールタイムベスト的な内容にもなってる。ボーナストラックとして収録されているアメリカの売れっ子リミキサー、ザ・ホワイトパンダが「ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア」など5曲をマッシュアップしたこの曲もめちゃくちゃカッコ良い! ハロウィンの夜のBGMは、迷わず「SCREAM」をチョイス!

「HALLOWEEN PARTY」(’12)
/HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

シングル「HALLOWEEN PARTY」/HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

シングル「HALLOWEEN PARTY」/HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

そして、日本のハロウィンソングと言えばこれ!というくらい定番曲となってるのが、VAMPS主催のロック&ホラーなハロウィンライヴイベント『HALLOWEEN PARTY』参加の超豪華アーティストで結成されたHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによる、この曲。ハロウィンの世界観に徹底的にこだわった、ロックでホラーでオシャレな楽曲は聴き応え十分。参加アーティストがモンスターに扮して、ハロウィンの夜を賑やかに派手やかに彩るMVもあまりに贅沢かつゴージャスで、この曲があればハロウィンは問題なし!と言える、ハロウィンソングの決定版。今年もHYDE主催の『HALLOWEEN PARTY 2018』が幕張メッセ 国際展示場 9・10・11ホールにて、10月26日~28日の3日間に渡って開催される。ハロウィンと音楽を思い切り楽しみたい人は、最高にオシャレしてこのイベントに参加してみては?

TEXT:フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。

OKMusic編集部

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