夏フェスで聴きたい、でも夏フェスに
出ないアーティストの夏ソング5曲

今年の夏も後半戦に突入、しかし今年の夏は気温的にも気持ち的にもまだまだ熱い!もはや花火、祭りと並んで夏の代名詞となりつつある「野外フェス」。でも、今回は今年の夏フェスには出ないけど、押さえておきたい、そして夏フェスで聴いたらきっと盛り上がるだろう5曲をご紹介いたします!

1. 「夏を抱きしめて」('94)/TUBE

もはや夏の季語とも言っていいぐらいのTUBE。自身の単独公演で夏の野外ライヴなどは行なっていますが、今年の夏フェスには残念ながら出演されません・・・というか実は矢沢永吉、サザンオールスターズ、山下達郎、小田和正などなど、大物が出ることも珍しくない昨今において、いわゆる「夏フェス」というものには出ていない大物の一組かもしれません。どこを切っても夏の名曲ぞろいの彼らですが、意外にもシングル曲では唯一のミリオンヒットであるこの曲を野外フェスで聴いてみたい。清涼感のあるメロディーと、好きな人を想う気持ちが上手く交差するこの曲が青空の下流れれば、きっと盛り上がる事間違いなしでしょう。

2. 「夏をあきらめて」('82)/研ナ
オコ

今の若い方はタレントのイメージが強いかもしれませんが、実は多くのヒット曲を持つ歌手である研ナオコさん。この曲はサザンオールスターズがオリジナル曲を歌っており、そのすぐあとに研さんがカバーしています。非常にアダルトな歌詞と、研さんの持つ声の色気とけだるさが、夏の暑さと儚さを表現した名曲です。サザンのライヴでは現在でも良く歌われますが、この曲で紅白も出場した研さんに、少し夕暮れ時に歌ってもらえたら最高なのではないでしょうか。ちなみに、この曲に出てくる“Pacific Hotel”は、のちにサザンが歌う「ホテルパシフィック」と同じ場所。ここで、若き桑田さんがアルバイトをしていたと言われています。そして、このホテルを経営していたのが、上原謙と加山雄三父子なのです。

3. 「花火」('99)/aiko

aikoの名を一躍世に知れ渡たらせた、1999年リリースの楽曲。彼女の伸びやかなヴォーカルと、一度聴くと覚えてしまうメロディーが印象的なポップソングの金字塔。この他にも野外で聴きたい名曲が多いaikoさん。この方も主要な夏フェスに出ているイメージがないですが、フェスの演出のひとつとして夏フェスの夜空を彩ることが多い花火を見る前に、この曲を聴けたら最高だと思います。《夏の星座にぶらさがって 上から花火を見下ろして》という歌詞は、彼女が行けなかった花火大会を思って作った歌詞らしいですが、最近では恋人未満のふたりが夏フェスに行くケースも多いそう。そんな中、気になってる人とフェスに来ている恋人同士をくっつける効果もあるかもしれません。

4. 「夏休み」('89)/吉田拓郎

少し物悲しい歌詞が印象的なこの曲、吉田拓郎の曲をよく知らない人でも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。夏休みの持つ高揚感だけではなく、いつか終わってしまうという悲しさもはらんだこの曲は、夏フェスに参加した人が必ず持つであろう「楽しいけど、この楽しい時間は永遠ではない」という側面と共通している気がします。出ると絶対盛り上がるだろう吉田拓郎さんですが、過去、つま恋などには出演されていますが、いわゆる最近の夏フェスというものには出演されておりません。近年では関東近郊ですがライヴツアーなどもやられているので、いつか夏の野外のステージで、吉田拓郎に詳しくない若者の前でさまざまなアーティストに影響を与えた楽曲を披露していただきたいと思っています。

5. 「BANG! BANG! バカンス!」('05)
/SMAP

絶対に夏フェスには出ない!と思いつつも、TOKIOが夏フェスに出る時代。そして、これまでのアイドルの常識をことごとく打ち破ってきた彼らであれば、いつか出てくれるはず。今回、このテーマでアーティストを考えた時に、真っ先に頭に出てきたのがSMAP。彼らなら…もしかしたら…そう思わせるのがSMAPの魅力のひとつだと思いました。やはり、平成の邦楽界から切っても切れない彼らをいつか夏フェスで観られる時が来たら…「SHAKE」「がんばりましょう」も良いですが、やはり夏と言えば!というこの曲が1曲目ではないでしょうか。この曲を夏フェスで聴いて、盛り上がらないわけがないでしょう。作詞は宮藤官九郎さんが務めています。

著者:佐久間トーボ

OKMusic編集部

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