“ハッピーハロウィン!”ということで、今年もやって来ました。街中では10月頭くらいからすでにジャック・オー・ランタンが踊るほど、ここ数年で加熱している日本のハロウィン事情。仮装したりパーティーしたりして満喫するもよし、ささやかにお菓子を食べるもよし。サッカーワールドカップのときみたいな悪いバカ騒ぎはなしで、このイベントを楽しみましょう! 今回は「ハロウィンをエンジョイするための5曲」です。

1.「HALLOWEEN PARTY」('12)/HALLO
WEEN JUNKY ORCHESTRA

 まずは、ド派手で超鉄板なこの曲。VAMPS主宰のハロウィンライヴイベント『HALLOWEEN PARTY 2012』の出演者を中心に結成されたのがHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAで、イベントだけにとどまらず、作品もリリースしてしまうのがいいですよね。大人がとことん遊んでいる感じで。メンバーにはVAMPSのHYDEとK.A.Zをはじめ、Acid Black Cherry、DAIGO(BREAKERZ)、Tommy february6&Tommy heavenly6、青木隆治ら豪華な顔ぶれが集まり、彼らのノリノリな仮装が楽しめるMVも必見! 《Trick-or-treat!》の掛け声から妖しげでメルヘンチックなムード、ゴージャスなアレンジまで、ハロウィンありきのバンドだけに本格的です。お菓子をもらいに家々を訪ね、パーティーに行った気分になれますよ。

2.「Halloween」('81)/Siouxsie An
d The Banshees

ゴスの女王として熱い支持を得るスージー・スー率いるイギリスのバンド、スージー・アンド・ザ ・バンシーズ。そのスジバン最高傑作と言われる4thアルバム『呪々』に収録された「ハロウィーン」は、楽曲のダークな世界観がハロウィンの起源に近い気がするというか、そもそもの始まりは宗教的なお祭りだったのを思い出させてくれます。バンド名の“バンシーズ”が家人の死を予告する女の妖精に由来していること、スージーの呪術的なヴォーカルがインパクト大なことも、この曲が崇高な輝きを放つ要因かも。スピード感のあるニューウェイヴサウンド、そこに乗る《Trick or treat》の叫びは、めちゃくちゃカッコ良くて興奮します!

3.「Halloween Blues」('13)/The F
ratellis

こちらは一転して、カラッと明るい調子のハロウィンソング。英グラスゴー出身の3ピースバンド、ザ・フラテリスが活動休止から復活を遂げた3rdアルバム『ウィ・ニード・メディスン』に収録されていて、ハロウィンを記念した無料ダウンロード配信も行なわれました。“これぞ、フラテリス!”というハッピーなメロディーが生きて、ルーツ志向やロカビリー/ブルース色もいい感じで効いた、ゴキゲンなロックンロールナンバーとなっています。イベントの盛り上がりとともに聴けば、仮装したゴーストたちもつられて踊り出しちゃうかも。浮かれた街を練り歩くときのBGMにどうぞ。軽快でポップな気分を演出してくれるはずです。

4.「マリー・アントワネット」('13)
/水曜日のカンパネラ

《お菓子を食べればいいじゃない》のパンチラインが、スウィートな催しに映えること間違いなし! “トリック・オア・トリート!(お菓子をくれないといたずらするぞ!)”には、お菓子と一緒にこの言葉を返しましょう。今年は多くのフェスに参加し、11月に4thミニアルバム『私を鬼ヶ島に連れてって』をリリースするなど、各地で旋風を巻き起こしている水曜日のカンパネラ。「マリー・アントワネット」は初の全国流通盤『羅生門』のリード曲であり、ライヴでも人気のナンバーです。ダンサブルなビートとシュールな歌詞がクセになるし、コムアイの小悪魔的な声もハロウィンを盛り上げてくれそう。ただし、暴飲暴食にご注意を。

5.「ネバーランド」('13)/Czecho N
o Republic

11月にリリースするメジャー1stシングルのタイトル曲「Oh Yeah!!!!!!!」がフジテレビ系アニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマに起用されたCzecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)。この「ネバーランド」はそんなノリにノッている彼らの代表曲のひとつで、シンセをはじめとしたファンタジックかつお祭り的なサウンド、バンドの勢いを感じる掛け声などがハロウィンの華やかさにぴったりです。ユートピアへの憧れを歌ったような詞も、風変わりなイベントへと足を運ぶきっかけになりそう。ラブ&ピースのメッセージがありつつ、最高にキャッチーなので、みんなで集まってワイワイ楽しむパーティーに最適! アルバム『NEVERLAND』に収録。

著者:田山雄士

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着