ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
10月12日(土)&13日(日)に開催される『“It’s a beautiful day” Camp in 朝霧Jam』。このキャンプ・イン・フェスの先駆けである秋フェスの最大の魅力は富士山の美しさを見渡せる極上のロケーションで国内外から集うミュージシャンが奏でる音楽にとっぷり浸かれることです。地元の食材にこだわったフードやマーケット、ワークショップなども充実する『朝霧JAM』は犬同伴も可能。そこで今回は「『朝霧JAM 2019』で絶対聴きたい! 洋楽5曲」をご紹介します。
「Time Moves Slow(featuring Sam Herring)」収録アルバム『IV』/BADBADNOTGOOD
「EARTHA」収録アルバム『Legacy! Legacy!』/JAMILA WOODS
「Tailwhip」収録アルバム『Oncle Jazz』/MEN I TRUST
「Melody of Love」収録アルバム『A Bath full of Ecstasy』/HOT CHIP
「At the Top of the Hill, They Stood...」収録アルバム『Handfuls of Night』/Penguin Café

「Time Moves Slow
(featuring Sam Herring)」」(’16)
/BADBADNOTGOOD

「Time Moves Slow(featuring Sam Herring)」収録アルバム『IV』/BADBADNOTGOOD

「Time Moves Slow(featuring Sam Herring)」収録アルバム『IV』/BADBADNOTGOOD

BADBADNOTGOODを解説しようとするとき、その有り様と活躍の幅の広さから適切な言葉が見つからない。実にライター泣かせなバンドであるが、それこそがオリジナリティーであり、音を聴いて感じてほしいと願う原点だ。トロントを拠点に活動し、近年はダニエル・シーザー、ケンドリック・ラマー、リアーナ、カリ・ウチスらの作品にも起用されるなど、ジャズ〜ヒップホップ〜ソウルR&B〜ロックとジャンルを横断し幅広い支持と信頼を集めている。今回ピックアップした「Time Moves Slow」はFuture Islandsのサム・ヘリングをフィーチャーした作品で、3年前にリリースした最新アルバム『IV』に収録されている。朝霧のゆったりした空気にぴったりだろう。出演は10月13日(日) RAINBOW STAGE16:20〜にて。

「EARTHA」(’19)/JAMILA WOODS

「EARTHA」収録アルバム『Legacy! Legacy!』/JAMILA WOODS

「EARTHA」収録アルバム『Legacy! Legacy!』/JAMILA WOODS

今年の『朝霧JAM』で誰を見るべきかという問いに対し、ある関係者から真っ先に名前が挙がったのがこの人、ジャミラ・ウッズだった。また、各メディアでも同フェスの情報には必ずと言っていいほど彼女の名を目にすることからも注目度の高さがうかがえる。もともとはチャンス・ザ・ラッパーにフィーチャーされるかたちで世に知られることとなった彼女だが、今春には13曲全てに偉人の名を授けた最新作『Legacy! Legacy!』を3年ぶりに発表。この「EARTHA」では、2008年に他界したアーサー・キットへの「あなたの音楽を何度聴いたかわからない」というストレートな尊敬や憧れを綴り、美しい知性と才能を惜しみなく発揮している。出演は10月13日(日) RAINBOW STAGE13:30〜にて。

「Tailwhip」(’19)/MEN I TRUST

「Tailwhip」収録アルバム『Oncle Jazz』/MEN I TRUST

「Tailwhip」収録アルバム『Oncle Jazz』/MEN I TRUST

今月リリースしたばかりの最新作『Oncle Jazz』からピックアップした「Tailwhip」は、日本限定発表から僅か2カ月でSpotifyでの再生回数が200万回を超えた彼らの作品を代表するものだ。米の人気音楽ブログ「Gorilla vs. Bear」では“完璧なポップ・ソング”という評を受けて2017年のNO.1ソングにも選出された。『コーチェラ・フェスティバル』や『プリマヴェーラ・サウンド・フェスティバル』にも出演を果たした彼らのステージを今年『朝霧JAM』で観られるのはとてもラッキーなこと! また、インタビューで彼らをお気に入りと公言しているコーネリアスもステージは違うものの同日に出演するので何かが起きてほしいと期待してしまう人も多いことだろう。出演は10月12日(土)MOONSHINE STAGE16:30〜にて。

「Melody of Love」(’19)
/HOT CHIP

「Melody of Love」収録アルバム『A Bath full of Ecstasy』/HOT CHIP

「Melody of Love」収録アルバム『A Bath full of Ecstasy』/HOT CHIP

15年のキャリア史上最高傑作と称されている今年6月に世界同時リリースした新作『A Bath full of Ecstasy』は、色彩豊かなメロディーと他に類を見ない歌唱表現、思わず体を動かしたくなるエレクトロニックポップのリズムを用いての多幸感や切なさなど、ありとあらゆる感情が見事に表現されている。その中に収録されている「Melody of Love」はゴスペルグループのMIGHTY CLOUDS OF JOYをサンプリングしたインストが原型で、プロデューサーのロディ・マクドナルドの手腕でカラフルなポップ・チューンへと変貌を遂げた作品だ。意外にも今回の『朝霧JAM』が初出演。エレクトロポップを鳴らすロンドン生まれの5人組は初日の夜を締め括る。出演は10月12日(土)RAINBOW STAGE20:30〜にて。

「At the Top of the Hill,
They Stood...」
(’19)/Penguin Café

「At the Top of the Hill, They Stood...」収録アルバム『Handfuls of Night』/Penguin Café

「At the Top of the Hill, They Stood...」収録アルバム『Handfuls of Night』/Penguin Café

父の遺志を継いで家業に専念するという話は世に多く存在するが、音楽界ではあまり耳にしない。しかし、それをやってのけたのが、アーサー・ジェフスだ。奇才サイモン・ジェフスを父にもち、若くして他界した父の偉業を受け継ぐように王立音楽大学出身者からスウェード、ゴリラズなどのメンバーを集めて父の遺したペンギン・カフェ・オーケストラとは異なるペンギン・カフェを立ち上げた。これまでにアルバム3作を発表し、『朝霧JAM』開催直前には4作目のアルバムがリリースされ、この「At the Top of the Hill, They Stood...」も収録。グリーンピースより依頼を受け、南極のペンギンをイメージした楽曲を作るなどユニークな活動を続けるペンギン・カフェの出演は10月13日(日) RAINBOW STAGE12:10-〜にて。

TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、翻訳、TV番組進行台本や音楽情報ウェブサイト等でコラムや記事を執筆するなどの業務を担うパラレルワーカー。

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