4月から学校や会社など、環境が変わって気持ちを新たにしている方もたくさんいることでしょう。ただ、数週間経って、新しい環境に馴染めず、徐々に殻に閉じこもっている人もいるかもしれません。そんな方に贈る、勇気付けるような5曲を選びました!

1.「応援歌」('03)/THE イナズマ戦

4人組ロックバンド、THE イナズマ戦隊、初期の代表曲。上中丈弥さんは関ジャニ∞に楽曲提供していることでも知られています。自分が進んだ道がこれで間違ってなかったのか? 本当にこの方向に進んで良かったのか? 新生活での不安はそういうところから発生するもの。少々荒い言葉であっても、胸を打つストレートなメッセージと、一聴したらすぐに口ずさめるメロディーで歌われるこの曲を聴けば、不安な気持ちも解消されることでしょう。辛い時そっと口ずさみたくなる。まさしくタイトルの通り、新しい道へ今走りだそうとしている人への応援歌であります。

3.「ガラスのブルース」('99)/BUMP
OF CHICKEN

1999年にリリースされた、BUMP OF CHICKENのインディーズ1枚目のアルバム『FLAME VEIN』の1曲目に収録されたこの曲は、ヴォーカルとギターを務める藤原基央さんが初めて日本語で書いた曲と言われています。新生活で環境が変わって、自分が今していること、必死になって頑張っていることが無駄なことに思えることが誰にでもあると思います。そんな時にこの歌は“今、あなたがやっていることは決して無駄じゃないんだよ”ということを歌ってくれます。この曲ができた時、まだ何者でもなかった藤原さんが歌い上げていることが、この曲が心の奥底まで染み渡らせる一因になっていると思います。

3.「ONCE AGAIN」('09)/RHYMESTER

RHYMESTERが2009年にリリースしたシングル。新生活で新しい環境に馴染めないのは、何も若者だけではありません。年輪を重ねた人でも転職や転勤、周りの環境が変わってそういう事態に陥ることもあるでしょう。人生の酸いも甘いも経験した人にこそ、この曲の歌詞は響いてきます。生半可な“頑張れ!”や“負けるな!”じゃ、もう心は動かなくなってきている人でも、年代が比較的近いであろうRHYMESTERの3人のメッセージであれば、心動かされるのではないでしょうか。自分に中指を立てるな、風向きを人差し指で感じろ、そして陽が昇った時に親指を立てろ、という一連のヴァースはきっと背中を押してくれるはず。

4.「闘え! サラリーマン」('10)/ケ
ツメイシ

ケツメイシが2010年にリリースしたシングル。あえてサラリーマンに限定してしまいますが、やはり新生活に馴染めないと言えば、それまでいろいろな意味で守られてきた学生生活から、一転して自分で物事を考え、会社に貢献することで対価としてお金を稼ぐ、そういうサラリーマン生活で感じることが多いのではないでしょうか。頑張っても頑張っても、誰も褒めてくれることはない、ただ単に心をすり減らしていくだけの毎日だと感じている人がいれば、この曲を聴いて自分がやっていることが無駄ではないことを自覚しましょう。アップテンポな楽曲と、あるある!という歌詞に乗せて、心に秘めた閉塞感を吹き飛ばしましょう!

5.「Best Friend」('10)/西野カナ

西野カナさんが2010年にリリースしたシングル。先ほどまでちょっと男性寄りの歌が多かったので、ここではあえて女性のほうに寄せ応援歌を、ということで女性のアーティストに。ただこの曲で歌われる、新生活に馴染めず辛い時、友人の存在が心の支えになるというのは、男女問わず。地元から都会へ向かった人であれば、新天地に馴染めない間、地元の友人に頻繁に連絡を取った経験というのは誰しもあるはず。傷を舐め合うのではなく、ダメな時はきちんと指摘してくれる、そして成功した時は自分のことのように喜んでくれる、そんな友人の存在が心細い時は何よりの薬になるのです。あなたはひとりじゃありません。新生活で心細い時は、以前の環境における誰かを頼ってみるのもいいものです。

著者:佐久間トーボ

OKMusic編集部

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