バンドからヴォーカルグループ、
シンガーソングライターまで
2024年春リリースの気になる新曲
梅が咲き始めて、花粉が飛び始めて、いよいよ春到来といった感じですね。2024年になってもう50日が過ぎたのかと驚くばかり。さて、今回はそんな春の季節を彩る、個人的に気になるアーティストの新曲をピックアップしてみました。バンドからヴォーカルグループ、シンガーソングライターまで、フレッシュなナンバーをお届けします。
「覚悟を決めろ!」('24)/
サバシスター
「覚悟を決めろ!」収録アルバム『覚悟を決めろ!』/サバシスター
“3月8日=サバの日”にメジャーデビュー1stフルアルバム『覚悟を決めろ!』をリリースする
サバシスター。《ナメんじゃねー、音楽が好き》《さみんだろー、僕のこの歌》とロックの反骨精神たっぷりに攻めたタイトル曲からは、持ち味の愛らしさに加え、新たな門出に立つ彼女たちの凛々しさや気迫がビシビシと感じられます。MVにはなんと、所属事務所のPIZZA OF DEATHの代表を務める横山健(Hi-STANDARD、Ken Yokoyama)も出演!
「なんかいいこと」('24)/
THE FRANK VOX
「なんかいいこと」収録アルバム『VOX LETTER』/THE FRANK VOX
関西出身の4人組ヴォーカルグループ、
THE FRANK VOXもメジャー1stフルアルバム『VOX LETTER』を2月21日にリリース。先行配信中のリード曲「なんかいいこと」は、毎日がなんだか同じことの繰り返しで代わり映えしないと感じている人に聴いてもらいたい、日常に寄り添う温かみとほろ苦さを兼ね備えたナンバーです。4人のハーモニー、アコースティック調のサウンドにホッとできるし、何より押しつけがましくない歌なのがポイント。
「Capricorn」「Gen-X Cops」('24)/
Vampire Weekend
「Capricorn」「Gen-X Cops」収録アルバム『Only God Was Above Us』/Vampire Weekend
ヴァンパイア・ウィークエンドが約5年振りとなるアルバム『Only God Was Above Us』を発売することも、今春のグッドニュース。しかも、4月5日リリースの同作に先駆けて配信されたばかりの新曲がどちらも素晴らしいという! ノスタルジックな雰囲気を纏いながらゆったりと展開していく「Capricorn」と、ドリーミーにキラキラと駆け抜けるロックナンバー「Gen-X Cops」。これ聴いたら、次は来日公演の実現を期待しちゃいますね。
「city」「新北街道の朝は早い」
('24)/Ritomo
「city」「新北街道の朝は早い」収録アルバム『edge』/Ritomo
17歳の時にスガ シカオに見出されてライヴ活動を始めた静岡発のシンガーソングライター、
Ritomo(リトモ)。1月にリリースとなった1stフルアルバム『edge』収録のこの2曲で伝わるとおり、指で弾くフルアコギターと陰影に富むオルタナ感が映える彼女のサッドコア&インディーロック調の歌は、聴くほどに惹き寄せられる魅力があります。プロデュースは深沼元昭(PLAGUES、Mellowhead、Uniolla)。6月9日には渋谷WWWでワンマンも。
「スポットからにげて」('24)/
フジタ カコ
「スポットからにげて」収録アルバム『HEROINE』/フジタ カコ
Spotifyの公式プレイリストへの選出などで注目度が上がっている
フジタ カコは、東京発のシンガーソングライター。2月14日にリリースされた1stフルアルバム『HEROINE』を引っさげ、彼女も渋谷WWWでワンマンライヴを2月25日に開催します。女性シンガーの苦悩や再生をドラマチックに描いたリード曲「スポットからにげて」の切なくてエモーショナルな世界観、この凛と響く瑞々しいヴォーカル。めちゃくちゃ素敵じゃないですか?
TEXT:田山雄士
田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『OKMusic』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。