L→R 染谷悠太(Dr)、大角龍太朗(Vo)、廣瀬彩人(Gu)

L→R 染谷悠太(Dr)、大角龍太朗(Vo)、廣瀬彩人(Gu)

【nurié インタビュー】
楽曲のイメージに関して
色で会話することが多い

“ニューカルチャーや!”みたいな
勢いで新時代を作っていきたい

先ほどnuriéの音楽に関して“アートと熱量の両面がある”という旨をおっしゃっていましたが、「冷凍室の凝固点は繋ぐ体温」がアートの方向性であるのに対して、「I’m RAISE CLUB」は熱量寄りですね。

大角
はい。これは自分がぶち上がりすぎて書いた曲です(笑)。7月くらいからランニングを始めて、ほぼ毎日走る中でメンタル面が変わってきたというか。ネガティブさがゼロになったんです。自分自身を変えるのは自分自身でしかないと思うんですよ。“やるかやらないかは、おまえで決めろ。でも、やった奴にしか見られない景色がある。幸せになりたいなら自分自身を変えないといけない”みたいな曲です。

《Yo!滋賀県産まれライブハウス育ち/ハンデ背負って歌う悪ガキ》という部分がありますが、滋賀県出身なんですか?

大角
はい。滋賀出身だと東京とかの人と較べるとハンデを背負うところがあるんです。チャンスのあり方が全然違う環境だと感じているので、そういうリリックが出てきました。
染谷
ランニングを始めたことで大角のメンタルが変化しているのを感じていたので、それをそのまま反映した曲だという印象です。ぶち上がってる曲なのでドラムもそういう感じで叩いています。

作曲は廣瀬さんですね。

廣瀬
はい。“こういうことを言いたいから、そういう曲を作ってくれ”っていう感じではなくて、僕が作る曲に対しての歌詞でのアンサーが曲になっていくことが多いんです。この曲もまさにそうでした。
大角
溜め込んでいた感情が持ってきてくれた曲にハマって、歌詞としてあふれ出ることがよくあります。

「舐めんな」もあふれ出る感情がそのまま曲になっていますよね?

大角
はい。大阪で暮らしていると、気の荒い人から喧嘩を売られることが多々あるんですよ(笑)。“喧嘩を売られること自体、自分がまだまだ弱いことの表われじゃないのかな?”と。そもそも強そうな人には誰も喧嘩を売らないですからね。“舐められへんように力つけたったらええわ!”と思って書いたのが「舐めんな」です。
廣瀬
曲を作ったきっかけの出来事について聞いていたので、タイトルを見た時に“あぁ、あのことやな”って分かりました(笑)。でも、歌詞の中身は応援ソングというか。そういう印象ですね。

作曲は大角さんと廣瀬さんの共同クレジットになっていますね。

大角
僕がまず半分作って、そこにメンバーの色を足してほしかったんです。
廣瀬
大角のデモを聴いたら色味や情景みたいなことが見えてきたので、それを踏まえつつ続きを作っていきました。
染谷
大角が最初に作った1コーラスを聴いた時は、ただただ“舐めんな!”っていう感じだったんです。そこに彩人くんのアレンジが加わって、大角が歌詞をさらに書き足したことによってやさしさを感じる曲にもなりましたね。レコーディングは一番苦労しました。
廣瀬
どこまで“舐めんな”していいのかっていうことだよね?
染谷
まさにそれ!(笑) 最終的にいいかたちに収められたと思います。

この曲も結果的にメッセージソング的なものになっている気がします。

大角
そうですね。“今日生きた自分は今日殺せ。明日生きる自分がカッコ良くあればそれでええねん。昨日までがダサくても今日輝けるなら、今日からのおまえは輝いているんやから自信持って生きろ!”みたいなメッセージは込めています。“俺を応援してくれるんやったらイケてる奴であれ!”って思うので。

このシングルをリリースしたあとは、年末から年始にかけて全国ツアーですね。

染谷
はい。こうやってツアーができるのが嬉しいです。始動して半年でコロナ禍に入ったバンドなので(苦笑)。今年の前半に東名阪以外も回るツアーを初めてしたんです。次のツアーではさらに場所を増やせたので、47都道府県を回れるような状況に早く辿り着きたいです。
大角
同世代のバンドと手を取り合って新時代を作っていきたい気持ちもあります。ビジュアル系は自分たちのことで精いっぱいで、それぞれが孤立しちゃうことがよくあるんです。そこを打破したいです。周りのバンドと協力し合って、“ビジュアル系やけど、もはやニューカルチャーや!”みたいな勢いで新時代を作っていきたいですね。

取材:田中 大

シングル「冷凍室の凝固点は繋ぐ体温」2023年12月6日発売 nurié
    • NRNR-008
    • ¥1,800(税込)

ライヴ情報

『nurié New Single Release Oneman Tour 0.000°C』
12/10(日) 宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
12/12(火) 静岡・Livebar Freakyshow
12/21(木) 兵庫・神戸 Music Zoo
[2024年]
1/06(土) 岡山・PEPPERLAND
1/08(月) 福岡・DRUM SON
1/19(金) 大阪・心斎橋 CLAPPER
1/26(金) 千葉・LOOK
1/28(日) 東京・渋谷 CHELSEA HOTEL

OKMusic編集部

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