【RubberJohnny】とにかく自分がカッ
コ良いと思う曲を作りたい!
取材:高良美咲
1stミニアルバムからわずか半年で2ndミニアルバムをリリースという精力的な活動を行なっているRubberJohnny。現在、地元秋田を中心に活動の場を広げていますが、どのような経緯で結成されたのでしょうか?
義弥
高校生の時にドラムの祐輔とふたりでRubberJohnnyの前身にあたるバンドを結成し、解散後には1年ほど別々のバンドで活動していたんですが、“また一緒にバンドやろうよ”という流れになりまして。その際にギタリストを探すのが面倒だったので、祐輔の実弟である直哉にギターを覚えさせてメンバーに引き入れたのが始まりです。
“RubberJohnny”というバンド名、どのようにして名付けられたのでしょうか?
祐輔
僕の好きな“Aphex Twin”というアーティストの曲である「RubberJohnny」のMVに感銘を受けたので、という感じですね。
2009年より約3年間バンドは休止してしまうのですが、その2009年より義弥さんは“YM”という名前で現在もボカロPとしての活動もしているそうですが、どのようなきっかけで?
義弥
バンドの活動休止後はしばらく一切音楽に触れずアルバイトだけをして生活をしていたんですが、やっぱり“音楽をやりたい! 自分で作りたい!”と思うようになって。そんな時にひとりでも音楽をやれるDTMを知り、もともとニコニコ動画でボーカロイドの曲も聴いていたので“自分でも動画を作ってみたい!”と思ったのがきっかけですね。
バンドと違う活動をすることで、何か新しい発見などはありました?
義弥
バンドと大きく違う点はインターネットをプラットホームとして活動することとひとりで作品を完成させることだと思うんですが、運良くそこでたくさんの方に知ってもらえたので、地元の秋田に住みながらでも発信した情報を全国のリスナーさんに知ってもらえる地盤が得られたということと、音楽的にも今まで触れたことのなかった分野にも気軽に手を広げられ、僕の中の“カッコ良い判断基準”が大きく広げられたことですね。
なるほど。活動休止期間をおいて改めて2012年に再始動したということで、バンドに何か変化は?
祐輔
音楽に他の人が入る余地ができたというか。以前は自分のイメージと違うとそれを認められなかったりしていたけど、今は違ったとしてもそれはそれでいいなと思えるようになりました。
バンドを続けていく上での理想やテーマなど、あるのでしょうか?
祐輔
“長く続けていく”というのがひとつのテーマですね。やっぱり続けていくほど人との関わりも多くなるので、そういうのを大事にしていきたいなと。
楽曲制作やバンド活動を行なう上での意識は、どういう面が強いんでしょうか?
義弥
“とにかく自分がカッコ良いと思う曲を作りたい!”という気持ちが強いです。カッコ良いと思う判断基準は曲を作れば作るほど、新しいものを知れば知るほど広がっていくものだと思うので、結果的に楽曲のバリエーションが豊かなバンドになったんじゃないかと。いいと思ったらそれを素直に受け入れるように意識しています。スタジオで練習している時に生まれる、“何も考えずふざけてジャムセッションしてみたらできた曲”というのを大事にしてみたり、制作の現場は感覚的というか、わりとラフですね。
祐輔
第一ジャッジが常に“カッコ良い”というところでフレーズやメロディーを選びたいですね。
今作の前半はキャッチーで疾走感にあふれ、ライヴで盛り上がりそうな楽曲たちが並び、後半はロックバラードと幅の広い作品ですね。
祐輔
出てくる曲に統一性がなくてまとめるのに苦労しますね(苦笑)。
本作の中で思い入れのある曲、印象深い曲というのは?
祐輔
4曲目の「マスク」はバンドの初期から演奏し続けている曲なので思い入れ深いですね。
祐輔
3曲目の「80’sウォリアー」も同じようにジャムセッションで5分でできた曲なので、面白いなぁと。
完成してみて、改めてどのような作品になったと思いますか?
義弥・直哉・祐輔
バリエーションを絞ってうまくまとめられたと思います!
今作の制作で、何か得られたことはあったのでしょうか?
義弥
とにかく、自分たちにとっても新鮮なものを作りたかったので今作の6曲中4曲はこの作品に向けて書き下ろした新曲です。いつもライヴに来てくれるお客さんにとっても新鮮な内容になったんじゃないかと。音楽ってこんなにも自由にやっていいものなんだなぁと再認識しました。
祐輔
書き下ろした4曲ともそれぞれ違った作り方で生まれたので、今後の楽曲制作に対する気持ちが少し楽になりました(笑)。
ずばり、聴きどころはどこでしょう?
祐輔
6曲目のハンドクラップは全て僕がひとりで叩いて3、4回重ねて録ってを繰り返したので、その時の僕の手の痛みとステレオ感を感じ取ってほしいです…!
まさに身体を張った制作秘話ですね(笑)。10月からツアーを控えているということですが、最後にリスナーの方々にひと言お願いします。
義弥
ぜひ、僕らの音楽をライヴで直接感じ取ってほしいです。アルバムで書き下ろした曲はまだライヴでやっていないので、リリースツアー中の僕らのフレッシュな演奏を観に来てください! ライヴ会場でお待ちしております!!
- 『RJバンドニクス2』
- RJ-0002
- 2013.09.18
- 1500円