L→R 松井友哉(Ba)、Koto(Dr)、野田択也(Vo&Gu)、鮨朗(Gu)

L→R 松井友哉(Ba)、Koto(Dr)、野田択也(Vo&Gu)、鮨朗(Gu)

【peeto インタビュー】
シンプルな気持ちで
何も考えずに音楽を生み出した

フェスとかでみんなで
歌っているシーンが浮かんできた

そして、「Brand New Day」は前回の取材で野田さんが意識されているとおっしゃっていた日本語と英語の発音の心地良さを大切にした言葉の並べ方が綺麗にかたちにできた楽曲ですよね。

そう感じてもらえて良かった。「Brand New Day」が歌詞を書くのに一番時間がかかったんですよ。それこそ英語と日本語の言葉の流れや気持ち良さを出すのにめちゃめちゃ苦労して。メンバーやバンド仲間たちもこの曲の歌詞を“いいよね”と言ってくれたので、“頑張って良かったわぁ”と安心しました。

言葉の並びを意識しすぎると、全体のメッセージを込めづらくなると思うのですが、その点はいかがですか?

“Brand New Day”という言葉から“いい未来に辿り着きたい”という想いをメッセージに込めた曲なんですよね。だから、僕的には歌詞に伝えたいことを乗せられたと思っています。《無理矢理に本気で生きる事》というフレーズは、この曲で伝えたいメッセージのひとつだし、要所要所にそんな箇所がありますね。

配信シングルとしてもリリースされた「SHOW TIME!!」ですが、ブラックミュージックとR&Bが交じり合うサウンドがカッコ良くて、サビのメロディーも耳に残ります。この曲はとあるプロ野球選手にインスパイアされた楽曲ということですが、差し支えなければ、どなたか教えていただけますか?

大谷翔平選手です。この曲を作っている時期に大谷選手がホームランをバンバン打っていたんですよ。僕は幼い頃から野球をやっていたので、野球自体が好きで。だから、“大谷選手、ヤバすぎるよ!”って衝撃を受けちゃって。それに対して“俺も負けてられねぇぞ!”と思ってこの曲を作ったんです(笑)。

だから、楽曲のサウンド面も歌詞も勢いづいているんですね。

歌詞も野球用語を入れたりして、野球遊びをしましたね。

今作のリード曲である「WORLD」はサビが合唱になっていますが、合唱する曲は初になりますよね?

僕らとしては初です。この曲はサビが最初にできていて、今はコロナ禍でできないですけど、この曲はフェスとかでみんなで歌っているシーンが僕の中で浮かんできたので、音源でも合唱にしようよとアイディアを出しました。

最後の《今までもこれでOKなんじゃない?》というフレーズが特にパワーワードですし、聴き終わったあとはなんだか気持ちが晴れ晴れとしていました。

“終わり良ければ総て良し”とまではいきませんが、“今笑えているなら大丈夫でしょ!”というメッセージを込めました。あと、ライヴでお客さんと何かを一緒にやりたいという気持ちはあったので、早く合唱したいですね。

1曲目の「Hit&Run」の歌詞に《そんなんじゃ足りない大合唱》とありますよね。このフレーズが耳に残りながら「WORLD」を聴いたんですけど、もしかしてこれは伏線ですか?

それは偶然ですね。でも、これからは伏線にしておきましょう(笑)。

「Highlight」はシティポップで、ドライブの帰り道、夕陽が見えてきた頃に流れてきたら景色がより素敵なものに感じさせてくれるんだろうなと。そんな情景に“青春”について考える歌詞が乗っているのがエモいです。この歌詞はどんなきっかけで書こうと思ったのですか?

前作のツアーを通してバンドやライヴに対する気持ちのアツさを感じたことも影響するのか分かりませんが、青春時代に感じるモヤモヤした想いや葛藤などを素直に歌詞にしたいと思ったんです。でも、モヤモヤだけを表現すると、歌詞を見た人はずっとモヤモヤしちゃうので、前向きな気持ちも落とし込みながら書きました。

ラストは「LOVE YOU BABY」です。サウンドがサビに向かって壮大に広がっていくし、ギターソロ前のブレイクはコーラスを交えてしっかりと聴かせていて、緩急がしっかりと出ていて聴き応えがありました。

サウンド面はこだわりましたね。この曲が前作以降で最初に配信した楽曲なので、今作で言うと最初にできた曲です。今までpeetoのサウンドで表現できていなかったところまで到達できて。ギターの歪みひとつを取ってもそうですし、サビで壮大な景色を見せるための表現にもこだわりました。このサビの広がりがこの曲で一番大事な部分です。

MVもかなりこだわっていますよね。景色の広がりもですが、壮大感を感じる作品で。

本当にこだわりました。カメラひとつにしても選ぶのに時間をかけたし、何より自然のきれいさや壮大感を出すことを大切にしているので、ぜひ観てほしいです。

そして、4月からは千葉と東名阪を回るリリースツアー『Just the Way You Are』がスタートします。

『Virgin』の楽曲が中心になるかもしれませんが、ライヴバンド・peetoとしての進化や成長を間違いなくお見せできると思います。コロナ禍で大変な状況ではありますが、僕たちは楽曲を作ってライヴをすることしかできないから、今の僕たちのアツい想いを一本一本のライヴに込めて演奏したいですね。

取材:岩田知大

ミニアルバム『Virgin』2022年3月16日発売 No Big Deal Records
    • NBPC-0096
    • ¥1,980(税込)

ライヴ情報

『1st Mini Album『Virgin』Release Tour「Just the Way You Are」』
4/16(土) 千葉・柏ThumbUp
4/23(土) 大阪・LIVE SQUARE 2nd LINE
4/24(日) 愛知・新栄HeartLand
5/14(日) 東京・渋谷SPACE ODD
※全公演対バン有

peeto プロフィール

ピート:2017年に結成された千葉県柏発のカルチャーロックバンド。ブラックミュージックやシティポップ、R&Bなどさまざまなジャンルを織り交ぜた独自の音楽を発信している。20年に開催された『No Big Deal Records Audition 2020』でグランプリを獲得。21年7月に2ndアルバム『GAL』を発表し、23年8月には配信シングル「HaHa!!」をリリースし、9月に東阪にて自主企画イベントを開催。 https://peeto.jp/peeto オフィシャルHP

「WORLD (Short Ver.)」
Official Audio

「Maybe Answer」MV

「LOVE YOU BABY」MV

『Virgin』全曲Trailer

OKMusic編集部

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