気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

アムラーや
ストリートファッションなど
平成初期のブームを
安室奈美恵、PUFFYなどの
MVで振り返る

2019年5月から新年号になることを受けて、テレビや雑誌でも平成の約30年間を振り返る企画が目白押しですが、過ぎ去っていった数々のブームはMVにもたくさん残されています! まずは第一弾として平成元年~10年を振り返る5本を紹介!!

「平成ペイン」(’17)
/go!go!vanillas

メンバーが首相、官房長官、内閣広報官に扮して、平成の年号発表時の記者会見を再現! 年号が“平成”であることが発表されると、昭和の記者と平成の記者がそれぞれの良さをダンスでアピールして対決していくというユニークなMVだ。昭和は男性記者が多いのに対して平成は女性も多く、スマホをいじる場面があったり、途中で映像がクリアーになったりと時代の流れを盛り込んでいるシーンも注目ポイント。埒が明かない対決を首相が一喝して最後に全員で踊るシーンを観ると、今後の時代もこんなふうに手を取り合って日本がより良くなれば…なんて想いを馳せる。《これからの話をしよう》と歌う歌詞も相まって自然と元気が出てくるはず。

「Like a virgin」(’18)
/ユイ・ガ・ドクソン
(GANG PARADE)

WACK総選挙で好成績を残したGANG PARADEユイ・ガ・ドクソンが、2018年にリリースした初のソロシングルでは、90年代に流行したガングロメイクと当時の女子高校生の特徴だったルーズソックス+スクールバックを背負ったスタイルで登場。マドンナの大ヒット曲を連想するタイトルを掲げ、NIKOの「Night Of Fire」を思わせるユーロビートに乗せて、強め黒肌ギャルユニットのBlack Diamondとパラパラを披露。無敵なくらい明るかった若者へのリスペクトと、ソロデビューへの意気込みもひしひしと受け取れる。個人的にはネオンペンとギャル文字で書かれたクレジットにもテンションが上がるし、当時の若者が持ってた自分を信じる強い気持ちこそ今リバイバルさせるべきなのでは?と思うくらいガッツを感じる!!

「シティガールは忙しい」(’17)
/ベッド・イン

日本に再びバブルを起こすために結成された、地下セクシーアイドルユニットのベッド・インが“バブル時代の憧れの生活”を歌詞にした「シティガールは忙しい」のMVは、当時一世を風靡したトレンディドラマ風の仕上がり。都庁やレインボーブリッジなどの90年代に完成した建物や、流行語となった朝シャン、英字新聞や観葉植物などの小物、『東京ラブストーリー』をはじめとする漫画原作者の柴門ふみと脚本家の坂元裕二をもじった“脚本・柴門裕二”のクレジットが流れたりと、細かい演出の多さに目が離せない! 後半のNG集も懐かしく、バブル時代を謳歌した大人たちの心をくすぐりまくる。ミドルでポップな楽曲も当時の雰囲気を再現しており、ベッド・インのバブル期への強い憧れが緻密に表現された作品。

「これが私の生きる道」(’96)
/PUFFY

ここまでは平成初期を再現したMVを紹介してきましたが、ここからは当時の楽曲をピックアップ! グランジや篠原ともえの個性的なファッションが話題を呼んだシノラーなど、さまざまなスタイルが流行する中、90年代のストリートファッションも根強い人気があった。同時期にデビューしたPUFFYもGパンにTシャツ、革ジャンなどのボーイッシュな服装が印象的。このMVもデニムとスニーカーで抜け感を出した彼女たちらしいラフなスタイルで、リリースから20年以上が経った今でもこのファッションがトレンドになっているという時代の流れが面白い。まるでふたりの旅行記を観ているような自由奔放な映像と、奥田民生が手掛けたザ・ビートルズを彷彿させる楽曲も相性ばっちりで、変わらぬそのマイペースさに改めて惚れ惚れする。

「Don't wanna cry」(’96)
/安室奈美恵

過去のMV特集でも安室奈美恵の作品はたくさん取り上げてきたが、平成初期というテーマで彼女に触れないわけにはいかない! デビューから2018年9月の引退以降も、どの時代でも人々の憧れの存在で有り続けた彼女だが、そのファッションを模倣した“アムラー”は1996年の流行語大賞でも入賞するほどの社会現象となった。同年にリリースした「Don't wanna cry」のMVでもミニスカートやロングヘアー、細い眉毛などのアムラーの象徴となったスタイルで登場。2018年8月公開の90年代後半を舞台にした映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』にも使用された楽曲だけでも十分懐かしさに浸れると思うが、ファッションの他にも当時若者が足しげく通ったクラブなど、MVにはその時代背景も残っているので、ぜひこのタイミングで改めて観てみてはいかがだろうか?

TEXT:千々和香苗

OKMusic編集部

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