気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

新曲がモード学園の
CMでオンエア中!
ヤバイTシャツ屋さんの
MVに注目しました!!

《キャッチー》のフレーズがお馴染みの新曲「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」がモード学園のCMソングに起用されている“ヤバT”ことヤバイTシャツ屋さん。バンド名からして一度聴いたら忘れられない存在感を放つ彼らは、やっぱりMVもヤバイ! 岡崎体育なども手掛ける寿司くん(こやまたくや(Vo&Gu)の映像作家としての名義)による、ヤバTのMVで定番の“最後の注釈”にも注目してほしい!

「あつまれ!パーティーピーポー」
(’16)

<注釈>ロケ地:アメリカ・ハリウッド

メジャーデビューアルバム『We love Tank-top』に収録されており、スタジオ撮影のチープな画で始まるのに撮影地はアメリカという、自ら“予算のかけ方を完全に間違えた”と煽るMV。アメリカっぽい風景が少ないけれど最後に出てくる注釈でちゃんとロケ地が書いてあります。デビュー前から公開していた同曲のインディーズ版MVはスタジオ撮影のみだったので、メジャー版公開時に“アメリカ!?”とファンが驚くはずだったが、事前に“ロサンゼルス行ってきまーす”とSNSに投稿してしまっていたために若干バレてしまっていたというエピソードも個人的に好きです(笑)。またこの聴き覚えのあるイントロは、クラブでは不動の鉄板曲LMFAOの「Shots ft. Lil Jon」のオマージュで本人公認とのこと(すごい!)。
※インディーズ版はこちら:https://youtu.be/5BKqfAZYGrA

「無線LANばり便利」(’17)

<注釈>ロケ地:京都府・こやま(gt.vo.)の家

早朝5時にメンバーが寝ている中でMV撮影をするという寝起きドッキリ形式! 「あつまれ!パーティーピーポー」のMVで予算を使いすぎたために、注釈にもある通りこやまの自宅で撮影。ド頭からアップテンポな楽曲で、しばたありぼぼ(Ba&Vo)ともりもりもと(Dr&Cho)が起こされる生活感満載のMV。もりもとはドラムスティック代わりに油性ペンを2本持たされたり、途中でお菓子を食べたり、こやまは自宅のWi-Fiのパスワードを発表したりと、自由度が半端ない。しばたは終始眠たそうだし、ソファの横にジバニャンのぬいぐるみが落ちてるし、曲終わりにアルバムの次の曲が流れちゃうしでコメント欄も混みあってます!

「ハッピーウェディング前ソング」
(’17)

<注釈>ロケ地:アメリカに見せかけた目黒

出会ったばかりの男女に《ノリで入籍してみたらええやん》と半ば強引に薦めながらも《きっと2年以内に別れるけど・・・》と歌うヤバTの愛嬌(?)たっぷりなMV。演技というより、茶化しているときのメンバーが素なんじゃないかと思うくらい自然な表情なのもいいし、サビで笑っちゃうくらい急展開を迎える感じはラジオでたまたま流れているのを聴いた人も気になるはず。この曲ではしばたのハイトーンヴォーカルが際立って、こやまとのツインヴォーカルの相性も抜群。2:50あたりの画は完全に『ゼクシィ』のCMで、よく見るとロケ地も『ゼクシィ』を意識しているのが分かるが、実は“アメリカに見せかけた目黒”っていうオチも彼ららしいです。この曲でアメリカに行けば良かったのに!(笑)

「Tank-top in your heart」(’17)

<注釈>お金を出してくれたひと:サントリー

これまでとは打って変わって急にバンドらしいMV!と思ったら、歌詞にちなんで“タンクトップ破り選手権”が始まるというおふざけも忘れていない。サントリー『デカビタC』とのコラボで制作されたMVなので、出場者が『デカビタC』を飲んでタンクトップ破りに挑むシーンも観どころですが、“サントリーさんがお金出してくれるって言ってたから…”と話すアフタートークシーンもしっかりチェックしてほしい。注釈でも律儀に“お金を出してくれたひと”と書いて、しっかり笑いどころが用意されています。制作するにあたって寿司くんが『デカビタC』担当チームにプレゼンを行なったという真剣に取り組む背景を知ると、さらにヤバTを好きになってしまう…。

「鬼POP激キャッチー最強ハイパー
ウルトラミュージック 」(’18)

<注釈>オチに使われた人:もりもと

ラストはヤバTの最新MV! モード学園のCMソングに起用されたこの曲のMVは、緑のシートをバックに全てCGで構成され、これまでとは違ったやりたい放題感が満載。《キャッチーな感じがええに決まってるんや》《理屈っぽいぐらいなら安っぽいがいい》など、歌詞での真面目な一面にグッと心を掴まれるのも束の間、1:00あたりから寿司くんによるCG遊びが止まらない…。しかも楽曲に被せてメンバーが“これはあかんって”と喋りまくるという崩壊状態に結局笑わされてしまう。今回の注釈は「Tank-top in your heart」の“お金を出してくれた人”に引き続き、“オチに使われた人”なので、ここからは“~の人”シリーズ? キャッチーだけではとどまらない魅力で音楽界を揺るがしている彼らが、ひょっとしたらこのノリで世界まで変えちゃうのではないかとわくわくします。

TEXT:千々和香苗

OKMusic編集部

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