MUCC、新木場 STUDIO COASTライブレ
ポート「過去最強のMUCCを見せられる
と思います」

(参考:MUCCが意図的にギャップを生み出す理由とは? 自由度の高い活動で新たなシーンを開拓)

 7月からはニューアルバム「THE END OF THE WORLD」を引っ提げたツアーに突入。7月17日(木)に東京・新木場 STUDIO COAST公演でも彼らは“最新型のMUCC”を強烈にアピールした。

 ライブの軸になっているのはもちろん、「THE END OF THE WORLD」の収録曲。ラウドなバンドサウンドとフォーキーな歌がひとつになったタイトル曲「THE END OF THE WORLD」、モダンヘビィロック直系のギターと高揚感溢れるシンセサウンドを融合させた「ENDER ENDER」、オーセンティックなヘビィメタルを現代的にアレンジした「Ms.Fear」などが次々と披露され、オーディエンスのテンションも一気に引き上げていく。

 「『THE END OF THE WORLD』の世界を堪能してください。耳じゃなくて、心と身体で!」(逹瑯/V)というMCの後も、このアルバムの魅力をダイレクトに体感できるシーンが続く。

 特に強いインパクトを放っていたのが、「氷の世界」(井上陽水)の世界観を想起させる「369―ミロク」、リリックビデオの手法を取り入れた映像とともに演奏された「JAPANESE」。

 心を抉られる鋭利な歌詞、身体を揺さぶられるバンド・サウンドが同時に押し寄せてくる。この強烈な感覚こそが、「THE END OF THE WORLD」の本質なのだと改めて実感することができた。

 ライブ後半は「G.G.」「Mr.Liar」といったライヴアンセムによって、フロアを熱狂の渦へと巻き込んでいった。今回のツアーに関してミヤは「これだけ長いツアーをやってきて、そのままアルバムツアーに突入するわけですからね。過去最強のMUCCを見せられると思います」というコメントを残している。その言葉が示す通り、MUCCはいま、音楽性/ライヴパフォーマンスの両面において、史上最強の状態にある。そのことをはっきりと認識させてくれる意義深いステージだったと思う。

 アルバムツアーの後は、[Alexandros]氣志團、ゴールンボンバーなどを招いた2マン・ツアーを開催。そして9月23日(火・祝)には今回のライヴ・プロジェクトのファイナル公演が国立代々木競技場第一体育館で行われる。

 また、9月10日(水)にはニューシングル「故に、摩天楼」(読売テレビ・日本テレビ系TVアニメ「金田一少年の事件簿R」オープニングテーマ)のリリースも決定。結成15周年を超え、さらに進化のスピードを上げているMUCC。

 その刺激的なアクションは、今後も大きな注目を集めることになりそうだ。(森朋之)

リアルサウンド

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