L→R Ta_2(Vo)、YORKE.(Painter)

L→R Ta_2(Vo)、YORKE.(Painter)

【OLDCODEX】武道館の声援で、より自
分たちと向き合うことにギアが入った

1stアルバムを作っていた時のテンショ
ンに似ていた

「seequret」はバラードで、すごく映像的な感覚がある曲だと思いました。デビュー時のシングル「〔Blue〕」の感覚に少し似ている感じもありました。

Ta_2
実際、1stアルバムの『OLDCODEX』を作っていた時のテンションに似てましたね。制作の進め方含めて、全体にそういう空気が流れていて。これは、俺の個人的な感想なんだけど。
YORKE.
でも、確かに俺も『hidemind』の頃のような雰囲気をイメージしていたかも。で、「seequret」に関しては、実は夢で見た曲なんです。うたた寝していたら、サビが歌詞も付いた状態で夢に出てきて、パッと目が覚めて、忘れないうちにと思ってレコーダーに口笛で録ったんだ。
Ta_2
何とも言えない空気感がいいよね。YORKE.の作る曲っていつも俺の中で、どこか森とか木があるイメージなんです。「How Affection」もそうだったし、「Abendsonne」の時は、行ったことないけどアフリカのサバンナの夕焼けだったし。今回は木漏れ日が入ってくるような森で、動物がいる…みたいな、西洋的な幻想的なものが頭から離れなくて。その場所にどうやって行こうか?みたいな感覚で歌った。

「seequret」ですが、タイトルの綴りはどうしてこういうふうに?

YORKE.
“見る”の“see”と“sequence”、そして”secret”という言葉を合わせているんです。“sequence”は対訳で“配列”と訳したんだけど、英語ではもう少し含みを持たせた意味で使っていて。“q”という文字が入ったことで、よりシークレット感が出ると思ったし。
Ta_2
俺、“seequret”ってロゴが入ったTシャツが欲しい(笑)。

今回の歌詞はいつも以上に英語と日本語のバランスが絶妙になっていると思いました。

YORKE.
今回は基本的に全部日本語にしてやろうかってくらいの気持ちだったんです。でも、やっぱりロックのフロウでしか表現できないものもあって。とは言え、そんなに難しくならないように、耳に入ってきやすいようにと思いました。英語で言うとラストの「Lost before」は歌詞も好きだけど、タイトルがめっちゃ気に入っていて。“Lost before”ってアルバムのタイトルでもカッコ良いし、バンド名にしても絶対にカッコ良い。意味としては、日本語の対訳では“喪失感”と訳しているけど、英語的には“Lost”を“Before”するって意味が通じなくて…でも、これがしっくりきたんだよね。浮かんだ時はキタ!って感覚だったよ。

ちなみに、Ta_2さんがアートブックみたいにと話していましたが、実際パッケージにはどういったこだわりが?

Ta_2
これは実物を手に取って見てほしい。
YORKE.
紙ジャケで…日本の規格じゃないから大きさが少し違うんだけど。手触りも違うと思います。
Ta_2
俺がジャケットオタクだから、こうしたい!っていろいろ出したんです。
YORKE.
封入チラシまでデザインに関わっていて。

そこまでやっているんですか!?

YORKE.
ああいうのって、たいてい素っ気ないチラシじゃないですか。そういうのがずっとすごく嫌だったんです。スタッフにはいろいろ苦労もかけたけど、そこまでやってこその“pledge”だと思ったんだ。

隅から隅まで“pledge”した作品ということで。次はツアーで、ファンに向けて直接“pledge”するわけですね。

YORKE.
実は次のツアーでは、タイトルのロゴをふたりで描いているんですよ。“ONE PLEDGES”というツアータイトルなんだけど、“ONE”と“PLEDGES”の最後に付く“S”をTa_2に描いてもらっていて。レコーディングの作業の合間を縫って、何パターンもひたすら“ONE”と“S”を描いてもらって、それに合わせて俺が“PLEDGE”を描いた。これも「reel」のサビで、俺が歌ったのと同じですね。
Ta_2
そうそう。マイクがペンになっただけ。
YORKE.
音楽もビジュアルも、ふたりでできることはなるべくやろうと思って。だから、そのうち俺がソロで歌う曲とか、ビジュアルを全てTa_2が手がけるとか、そういうこともあり得ると思うくらいに可能性が広がった感じがしました。

“ONE”なのに複数形の“S”が付くわけですが、そういう部分では“ONE PREDGES”にどういう意味を込めてるのですか?

YORKE.
ひとりひとりではひとつの“PLEDGE”だけど、それがたくさん集まって、複数形の“PLEDGES”になるというイメージ。だから、“ONE”なのに“S”が付くのはおかしいとか、間違ってるよとか、指摘されても困るんだけどね(笑)。

何かひと言で表せるような意味はないんですか?

YORKE.
そこまでは考えてなかったけど…みんなひとりじゃないぜ!みたいな、投げかけている感じかな〜。
Ta_2
それって、イコール・ライヴでもあるわけだし。
YORKE.
俺らもみんなも、ライヴに来るまではひとりだけど、結果複数で終わる前向きな感じ。“ONE PLEDGES=未来への希望”という感じでとらえてもらえればいいかな。
『pledge』
    • 『pledge』
    • LACA-15482
    • 2015.04.01
    • 3024円
OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年、発足。VocalとPainterという異色の組合せの特性を生かし、ロックを基盤にしながらラウド、ダンス、パンク、メタル、プログレ、R&Bなどの要素を混ぜ込んだミクスチャーサウンドを主としつつ、ライヴアートを織り交ぜた視覚をも楽しませる作品群をパッケージ物、ライブ、グッズ等、メンバーが関わる全ての場所で打ち出している。2021年12月に、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編 メインテーマをもって解散となることを発表。22年4月27日発売の『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック「Never Ending Blue」にOLDCODEXが担当する同タイトル メインテーマが収録。『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック 商品情報
OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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