祝!放送50回 燗酒に冬の訪れを感じ
る「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか
?」コラム第11回

ラジオ大阪で好評放送中の「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」は、飲食店などで日本酒をお薦めすることもできる「唎酒師(ききざけし)」の資格をもつ声優の船戸ゆり絵さんが、毎週日曜深夜にお猪口を傾けながら、さまざまな日本酒をリスナーと一緒に楽しむトーク番組です。
本コラムでは毎回、番組内で味わった日本酒の味や特徴などの感想を、船戸さんに振り返っていただきます。今回は、まだ残暑が厳しかった10月に放送された第41杯目と、めっきり寒くなって冬の訪れを感じる11~12月放送の第47~50杯目までについて語っていただきました。
――第42~44杯目は番組オリジナル日本酒「純米吟醸 日本酒たりてますか?2023」の特集。第45杯目と第46杯目は、徳島県で開催されたマチアソビでの公開収録でした。レギュラー回としては10月の中旬に放送された第41杯目・長洲酒造の「天美 純米吟醸」から、かなり間が空くことになりましたが、その「天美」についての印象はいかがでしたか。
船戸:幾何学模様のラベルがとてもおしゃれで、シュワッとした微発泡が心地よいお酒でした。こちらは冷やしていただくのがよいお酒ですね 。「穏やかで爽やかな香り」「白ぶどうのような柔らかい甘み、酸味」「柑橘を思わせるフレッシュさのある食事に合う日本酒」を目指して作られているということで、まさしくその通りのお味でした。
おなじみのいぶりがっこチーズと合わせていただきましたが、相性が悪いはずもなく……(笑)。食前酒としても、デザートとしても美味しいお酒です。秋のフルーツと一緒にいただいてもよさそうです。放送された10月上旬はまだまだ残暑が厳しい頃だったので、ピッタリの味わいでした。
私が番組内で付けたキャッチフレーズは「天から舞い降りた色白フレッシュ美人」です。銘柄に違わない、美人さんなお酒でしたね。
――久々のレギュラー回となる第47杯目で飲んでいただいたのは、熊本・瑞鷹の「純米酒 菜々 爽酸甘口」です。
船戸:これまでにいただいたことがなかったお酒ですが美味しかったです。「酸・酸・甘・甘!」って言ってしまうくらい、飲んだ瞬間に酸味と甘味が広がり、とても爽やかで飲みやすい一本ですね。今回は冷やでいただいたのですが、ぬる燗、熱燗をつけると、さらに甘さが引き立つのではないかと思います。
番組内で付けたキャッチフレーズは「酸いも甘いも好き好きチュッチュ!」なのですが、構成作家さんに「あざとい!」と言われてしまいました(笑)。甘みが強い一方で、サラッとしているので、幅広い方にオススメできます。
――第48杯目は北西酒造の「Bunraku Reborn 純米吟醸 無濾過生原酒」でした。
船戸:「文楽」は私の故郷である埼玉県のお酒で、もともと大好きだったのですが、改めて飲んでもやっぱり美味しい(笑)。フワッとしたお米の優しい甘みがあり、後味はスッキリとしているので、とてもバランスの良い味わいです。飲み飽きずにずっと飲んでいられるお酒です。「Reborn」と銘打つだけあって、まさしく「生まれ変わったようスッキリさ」を感じられました。
レモンのような香りと酸味が特徴で、番組内ではサーモンと一緒にいただいたのですが、本当にサーモンにレモンを垂らしたようなサッパリした風味が楽しめました。今回は挑戦していませんが、唐揚げなど揚げ物との相性も抜群だと思います。
キャッチフレーズは「至高の五重奏 そして生まれ変わる……」です。日本酒の特色であるとされる「甘み」「旨み」「苦味」「渋み」「酸味」の5つのバランスが、まさに至高です。
――続く第49杯目は青森・竹浪酒造店の「七郎兵衛 特別純米原酒 華吹雪六拾」。
船戸:今シーズン初のお燗ということで、酒燗器の「のんβくん」に活躍してもらいました。ここのところフルーティーでスッキリしたお酒が続いていたので、久々に深みのある味わいのお酒が来ましたね。今シーズン初めてということもあり「体に染み渡る~!」という感じでした。商品紹介にうたわれているバニラやナッツを思わせる香りで、私としてはカラメルや栗のような印象も抱きました。
キャッチフレーズは「おら呑兵衛、七郎兵衛」です。津軽のお酒ということで、津軽弁も盛り込んでみました。結構気に入っているのですが、いかがでしょう(笑)。
――記念すべき第50杯目は、灘のお酒「吟醸純米 超特撰白鷹」でした。
船戸:またまた「のんβくん(※酒燗器)」が活躍してくれました。クリーミーな香りがして、ズッシリした“お米感”がある、ボリュームのあるお酒です。飲んだ瞬間、一気に冬の到来を実感しました。冬の寒さにピッタリな、身体がホカホカ暖まるお酒です。
番組内では、燻製のうずらの卵と合わせていただきました。うずらの卵は強めの味わいなのですが、それに負けないない力強さを感じる一本でした。
キャッチフレーズ は「ただひたむきに これこそ王道 特級品」です。白鷹は、とても長い歴史をもつ伝統的な銘柄。そのなかでも「超特撰」と名付けられるだけあって、すばらしい飲み応えでした。
――最後に視聴者(読者)のみなさまに、船戸さんからお伝えしたいことがあるとか。
船戸:みなさまの応援のおかげで、本番組も50回を迎えることができました。本当にありがとうございます! まもなく1周年も控えておりますので、感謝の気持ちを込めて、なにか記念になることができないかなと考えています。これからも「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」をよろしくお願いいたします!!
【関連リンク】・「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか?」番組アーカイブはこちら

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