L→R 咲人(Gu)、Ni〜ya(Ba)、YOMI(Vo)、RUKA(Dr)、柩(Gu)

L→R 咲人(Gu)、Ni〜ya(Ba)、YOMI(Vo)、RUKA(Dr)、柩(Gu)

【NIGHTMARE インタビュー】
自分たちの歩みの中で
“ここに来ました”という楔になった

3年間の活動休止期間を経て2020年2月に再始動を果たし、その後は音源制作やライヴなどを意欲的に行ない、強い存在感を発し続けているNIGHTMARE。そんな彼らの最新シングル「Rebel」は完成度の高い3曲が収録されていて、トリプルA面を思わせる充実した一作になっている。NIGHTMAREが今なお進化し続けていることを実感させる同作について、YOMI(Vo)、柩(Gu)、咲人(Gu)の3名に語ってもらった。

キャッチーなものを作りたい
というところから入っていった

新たなシングルを作るにあたって、テーマやコンセプトなどはありましたか?

咲人
なかったです。わりと毎回そうですけど、自分たちは作曲者それぞれが考えるスタイルでやっているんです。“今までこういう曲を出してきたから、次はこういう曲を作って、こういう流れにしようかな?”とか、そういうところから漠然と始まって…という感じのことが多くて、今回もそうでした。

それぞれの考えに基づいた楽曲を出し合って、その中から今の自分たちにとってベストなものを選ぶパターンですね。ニューシングル「Rebel」は良質な3曲が収録されていますので、ぜひ全曲のお話をうかがいたいです。まずはリード曲の「Rebel」からお願いします。

咲人
「Rebel」は今年の春先くらいに作った曲です。前回の「FAREWELL」(2023年3月発表)というシングルが自分たちのようなバンドの正統派っぽい曲調だったので、それを引き継ぎつつもちょっとキャッチーなものを作りたいというところから入っていきました。ただキャッチーなだけだとバンドのカラーがあまり出ない気がしていたので、ヤンチャさも加えました。

エモーショナルな雰囲気からハードなユニゾンリフに移行する2段階のイントロやキャッチーなサビと緊迫感を湛えた歌中のコントラストなど、ハードネスと洗練感を巧みに融合させていることが印象的です。

咲人
いや、そんな良いものじゃないです(笑)。自分的にはイントロとかは力技で、もうガラッと変えるみたいな。もともとはユニゾンリフのパートは作っていなくて、普通にサビが来て、ギターがエモいフレーズを弾いているイントロがあって、Aメロでちょっと落ちるみたいな感じだったんです。でも、それだと面白くないと思って、まったくテイストが違うイントロを、もう1個つけました。「Rebel」はそんなふうに強引な部分もありつつ、その上で納得のいくところに着地させた印象です。
YOMI
咲人が話したようにちょっとひねりを入れることで、「Rebel」は面白い曲になったと思いますね。歌に関しては前回がビジュアル系の王道的な曲だったので、今回はずっと応援してくれているファンに向けてというのももちろんありますが、ビジュアル系以外のところの方たちが聴いてもカッコ良いと思ってもらえるものになるように…ということ意識しました。

それは意外と難しいことのような気がします。歌を薄めすぎてしまうと個性が消えてしまいますし、濃くするとビジュアル系という印象になってしまいますので。

YOMI
そうですよね。でも、わりと活休明け辺りからは自分の歌の変な癖みたいなところを、できるだけ抜いていこうという感覚で歌っているんです。それで、やっと昔のいらないようなところが抜けてきたと個人的には思っていて、「Rebel」はできるだけ自分の癖はなくしました。

確かに「Rebel」の歌は濃すぎず、薄すぎずという絶妙のニュアンスになっています。

YOMI
最近はどれくらい個性を出していくかというところも、咲人とプリプロの段階から話していたりするんです。それもいい方向に出ている気がしますね。

長く歌われている方は個性を薄めるのが難しいという話をよく聞きます。薄めると物足りなく感じてしまうと。

YOMI
それは分かりますね。どんな曲を歌ってもその人になってしまう人っていますよね。それは本当にすごいことだけど、僕は曲によってニュアンスを変えたいし、薄い歌に物足りなさを感じることもない。それぞれの楽曲に一番フィットする歌を歌いたいと思っています。

柩さんはいかがでしょうか?

「Rebel」はデモの段階で、この曲が採用されるのであればリードになると思っていました。キャッチーさがあって、すごくいい曲だという印象を受けましたね。ギターに関しては、わりとストレートなバッキングを弾いています。

とはいえ、エモーショナルなイントロパートなどで、咲人さんとふたりでオクターブの異なったパターンを弾かれたりしていませんか?

咲人
していますね。うちは柩が先にギターを録ることが多くて、この曲の自分のギターを録った時期の俺はもう頭がパンパンの状態だったんです。それで、柩がいるところに後ろかから俺も行って、その後ちょっと戻るみたいなギターになっている(笑)。オクターブ奏法にオクターブ奏法を重ねるのはあまりやりたくないけど、この曲はやっちゃったみたいな(笑)。でも、それはそれで面白いし、ヤンチャというところがテーマとしてあったし、いいかなと思って活かすことにしました。
そう。だから、凝ったことをしているのは咲人で、僕はわりとストレートなギターになっています。
咲人
ただ、ユニゾンリフのイントロはちょっと柩のイメージというか、彼が得意そうなものを作った感覚ははありますね。作っている時から柩が弾いている絵が浮んでいたし、柩はイメージどおりカッコ良く弾いてくれました。

柩さんのギターのリズムの心地良さを味わえますよね。それに、いつもながらギターの音もカッコ良いです。

ありがとうございます。ギターの音は僕が録った音を、咲人が変えてくれているんです。
咲人
でも、俺と柩のマッチングが良くなるように微調整するだけで、ゴリッと変えたりはしていないので。彼の音はいつも最初からカッコ良いんですよ。

思うのですが、柩さんの音は機材うんぬんよりも弾き方が大きい気がします。

そうなのかな?
咲人
それはあると思う。柩は結構ピッキングが強めなタイプなんですよ。だから、ああいう音がするんじゃないかな?

歪み度などに関係なく、厚みがあってエッジの効いた音がしていますので、そういうことだと思います。

だとしたら、嬉しいですね。自分ではよく分からないけど(笑)。
咲人
柩が1本でレンジの広い音を出してくれるから、俺は自由に遊べるというのはありますね。「Rebel」の自分のギターに関しては、サビとかはチョコチョコしているけど、わりと素直なアプローチになっています、いつもと比べると。2段階のイントロのリフからのAメロとかも基本的にユニゾンだし、Bメロもキメに合わせつつフレーズっぽいとことだけハモるくらいの感じなので。
だけど、この曲のギターソロは速くない?
咲人
速い。でも、ただの手癖だから(笑)。

手癖ですか!? メタリックなフレージングで、難易度の高い速弾きだと思いますが。

咲人
最近聴いているものが出ちゃったんです(笑)。ゆったりしたフレーズの部分とかはギターソロがなくなってきている時代ですけど、ソロは入れたいと思っているので。曲調に合わせてギターソロもキャッチーで印象に残るものにしたくて、結構素直に弾きました。
L→R 咲人(Gu)、Ni〜ya(Ba)、YOMI(Vo)、RUKA(Dr)、柩(Gu)
YOMI(Vo)
柩(Gu)
咲人(Gu)
Ni〜ya(Ba)
RUKA(Dr)
シングル「Rebel」【Type-A】(CD+DLトレカ)
シングル「Rebel」【Type-B】 (CD)
シングル「Rebel」【Loppi・HMV限定盤】 (CD) YOMI ジャケットver.
シングル「Rebel」【Loppi・HMV限定盤】 (CD) 柩 ジャケットver.
シングル「Rebel」【Loppi・HMV限定盤】 (CD) 咲人 ジャケットver.
シングル「Rebel」【Loppi・HMV限定盤】 (CD) Ni~ya ジャケットver.
シングル「Rebel」【Loppi・HMV限定盤】 (CD) RUKA ジャケットver.

OKMusic編集部

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