これからの暑い夏にピッタリの“夏酒
”をスッキリ堪能！　「船戸ゆり絵の
日本酒たりてますか？」コラム第6回

ラジオ大阪で好評放送中の「船戸ゆり絵の日本酒たりてますか？」は、飲食店などで日本酒をお薦めすることもできる「唎酒師（ききざけし）」の資格をもつ声優の船戸ゆり絵さんが、毎週日曜深夜にお猪口を傾けながら、さまざまな日本酒をリスナーと一緒に楽しむトーク番組です。

本コラムでは毎回、番組内に登場した日本酒の味や特徴などの感想を、船戸さんに振り返っていただきます。今回は、第24～27杯目に登場したお酒を紹介。後半では、これからやってくる暑い夏に飲みたい“夏酒”を2本、読者のみなさまにお薦めしています。ぜひお試しあれ！

――24杯目は斎藤酒造場の「御殿桜 純米吟醸」でした。

船戸：「（番組内では）一言で言うなら」というフリがあったので一言で表現すると、とてもフルーティーで、飲んだ瞬間口の中でパッとお花が咲いたようなお酒でした。ふんわりと甘いのですが、それだけではなく、お米の味わいも感じられる、バランスの良い1本です。以前から大好きだったのですが、改めておいしいなと思いました。徳島で開発された「LED夢酵母」を使っているのですが、名前が素敵ですよね。ビンもかわいいんですよ（笑）。

――25杯目、三芳菊酒造の「三芳菊 月が綺麗 新酒しぼりたて」はいかがでしたか。

船戸：開けた瞬間に漂う香り！　等 外米を使っているということだったのですが、とても磨かれたお米を使っていて、まったく雑味を感じない、クリアで上品な味わいでした。甘味が強いながらもスッキリしていて、まるでマスカットのようなお酒です。単体でいただいてもおいしいと思いますが、いぶりがっこチーズとの相性がバッチリでした。

――26杯目は宮坂醸造の「真澄 純米吟醸 すずみさけ」です。

船戸：“夏酒”第1弾ということで、見ても飲んでも涼しい1本です。番組内では言わなかったのですが、飲みながら「冷やし中華が食べたいな」と思っていました（笑）。そのぐらいスッキリ飲みやすいお酒で、柑橘類やミントをイメージさせるさわやかな香りも特徴です。夏を先取りした感じがしました。ふわっと立ちのぼる苦味は、野沢菜との相性が抜群でしたので、ぜひ皆様にも試していただきたいです。

――27杯目は、平和酒造の「紀土 純米吟醸 夏の疾風」でした。

船戸：とてもカッコいい名前から連想される通り、ほとんど無色透明のお酒です。雑味がなく飲みやすい1本でした。番組内ではイチジクと合わせていただきましたが、木イチゴやグレープフルーツなど、酸味のある果物が絶対に合うと思います。「すずみさけ」に続く“夏酒”第2弾として紹介させていただきましたが、暑いときにこそ飲んでほしいです。縁側に座って、風鈴が鳴るなかでスイカを食べながら、おちょこを傾ける……きっと最高だと思います。お風呂上がりにもピッタリですね。火照った体を、芯からスッキリシャッキリさせてくれますよ。

――最後に、今月飲んだ4本の総括をお願いします。

船戸：今月は前半が“フルーティー系”、後半が“夏酒”と、それぞれ異なる趣でしたが、全部おいしかったです（笑）。どれもほかの銘柄を飲んだことがある酒蔵さんのお酒だったのですが、新しい一面を発見できました。これからの暑い季節にピッタリの“夏酒”は、飲みやすさが際立っていて飽きがこないので、も っと色々番組でも飲んで、ぜひともたくさんの方に味わっていただきたいです。

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