山崎育三郎「演劇でしか作り出せない
奇跡のステージになっています」~ミ
ュージカル『ファインディング・ネバ
ーランド』が開幕

2023年5月15日(月)新国立劇場 中劇場にて、ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』が開幕した。初日にあたって行われたゲネプロよりオフィシャルレポート、出演者コメント、舞台写真が届いたので紹介する。
本作は、日本でも長年に渡り様々な形で愛され続けている名作「ピーター・パン」の誕生秘話を描いた、実話に基づく物語。アラン・ニーによる戯曲とジョニー・デップ主演の同名映画を原作にミュージカル化され、2015年にブロードウェイで開幕。翌々年には、ツアー版公演が東急シアターオーブでも上演され、日本のお客様を魅了した。
今回は、注目の演出家・小山ゆうなによる新演出版での上演。かつて子どもだった大人たちにとって、夢見ることや本当に大切なことを思い出すことができる感動の物語。
(左から)ジェームズ・バリ役:山崎育三郎シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ
主人公ジェームズ・バリ役を演じるのは、7年ぶりの新作ミュージカル出演となる山崎育三郎。イマジネーションの世界に生きる作家バリに、山崎自身の「子供心を忘れたくない」という想いがリンクするように、遊び心溢れる作家ジェームズ・バリを体現している。
バリに影響を与える未亡人・シルヴィア役を演じるのは、濱田めぐみ。子供たちを大きな愛で包み込み、懸命に生きている母親だ。バリと心通わせ、自らの運命を受け容れていく姿は涙なしには見られない。
(左から)フック船長役:武田真治、ジェームズ・バリ役:山崎育三郎
(左から)ジェームズ・バリ役:山崎育三郎、チャールズ・フローマン役:武田真治
武田真治は、自身の想い入れのある役だと公言するフック船長と、劇場主フローマン役の2役を演じる。迫力でバリを圧倒するのはフック船長。反対にフローマンはバリを支え寄り添い続ける。
バリの妻メアリー役には夢咲ねね。元女優で、上流社会への強い憧れを持つ現実的な女性。その他、海賊や劇団の衣裳係など様々な役を演じている。
(左から)デュ・モーリエ夫人役:杜けあき、メアリー・バリ役:夢咲ねね、シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ
シルヴィアの母親デュ・モーリエ夫人を気品と風格をもって演じるのは杜けあき。娘の将来を案じ葛藤しながらも、娘の人生に寄り添っていく。
(左から)シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ、ジェームズ・バリ役:山崎育三郎
初日開幕の前日に行われたゲネプロ(最終通し稽古)には、ジェームズ・バリの遺志を継ぎ、母子生活支援施設・自立援助ホーム・児童養護施設より50名程のお客様を招待した。
本作品の中でも描かれているが、バリは「ピーター・パン」の初演に孤児25名を招待している。当時、劇場は大人だけのものだったため、バリの提案は画期的だった。またバリの遺志で「ピーターパン」に纏わる収益は、今でもイギリスのグレート・オーモンド・ストリート小児病院に寄付されており、バリの想いは時を超え、病気と闘う子供たちが大人になるために力を貸し続けている。
(中央左端)シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ、(中央右端)ジェームズ・バリ役:山崎育三郎
なお、東京公演は6月5日(月)まで新国立劇場中劇場にて上演、その後、6月9日(金)~12日(月)大阪・梅田芸術劇場メインホール、6月17日(土)・18日(日)久留米・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、6月24日(土)・25日(日)富山・オーバード・ホール、6月30日(金)・7月1日(土)名古屋・愛知県芸術劇場 大ホールにて行われる
スタッフ・キャストコメント
■小山ゆうな(翻訳・演出)
すごく盛り沢山で、犬も出てきて、子供たちもいて、素敵なナンバーもたくさんある作品です。皆で元気に健康に千穐楽まで乗り切れればと思います。
(左から)翻訳・演出:小山ゆうな、シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ、ジェームズ・バリ役:山崎育三郎、フック船長/チャールズ・フローマン役:武田真治
■山崎育三郎(ジェームズ・バリ役)
この作品に出会って、改めて自分にとって一番大切なものに気づかされました。今日も舞台に立って、自分が12歳の時に初めてステージに立った時のことを思い出しました。
本当に、こんな作品を待っていました! というくらい僕の大好きな作品です。
演劇でしか作り出せない奇跡のステージになっておりますので、是非会場で体感して頂きたいです。
■濱田めぐみ(シルヴィア・デイヴィス役)
劇場の中で、我々出演者側もとても楽しんで、ワクワクしながら演じています。
観にいらして頂いて、客席と舞台上の皆で素敵な時間を過ごしたいと思っています。
是非、劇場にお越しください。

(左から)フック船長/チャールズ・フローマン役:武田真治、ジェームズ・バリ役:山崎育三郎、シルヴィア・デイヴィス役:濱田めぐみ

■武田真治(フック船長/チャールズ・フローマン役)
演じるたびに自分たち自身がエネルギーを得ることのできる作品です。そのエネルギーが、観客の皆様にも伝わると思います。そしてこの作品をご観劇頂くことで、もしかしたら、ここ数年のコロナ渦の中で諦めていた夢やできていなかった事にチャレンジしてみよう! などと思って頂けるのではと思います。是非劇場に、元気をもらいにきてください。

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