L→R Paul(Gu)、Skye McKenzie(Vo&Gu)、Sena(Dr)、Johnny Bowie(Ba)

L→R Paul(Gu)、Skye McKenzie(Vo&Gu)、Sena(Dr)、Johnny Bowie(Ba)

【WENDY インタビュー】
こういうタイプの曲とかビートって、
若い人たちには新鮮だと思う

エモーショナルな曲を聴きたい人は、
ぜひWENDYをフォローしてください!

では、今年はどんな活動をしていこうと考えていますか?

Skye
今年こそ世界で活躍するその第一歩にしたいと思って、アルバムの制作を始めています。1枚目のアルバムとは思えないくらい、本当にすごく自信のある曲が揃っているんですよ。

今作の「Pretty in pink」を含め、グラミーの最優秀アルバム賞を受賞したジョン・バティステの『ウィー・アー』でともにグラミー賞を受賞したマーク・ウィットモアをプロデューサーに迎え、レコーディングを行なったそうですね、海外の音楽シーンの第一線で活躍しているプロデューサーを迎えたのは、もちろん世界を狙っているからですよね?

Skye
もちろん! スタッフたちとも話し合いながら決めたんですけど、マークにDMして、デモを聴いてもらったら、“めっちゃいいね”と言ってもらえて。レコーディングしている時もいろいろアイディアをもらえたし、仲良くなれたし、マークには感謝しています。

得るものは大きかったと。

Johnny
はい。アンプのセッティングとか、マイクの立て方とか、それが新しいのか古いのか分からないですけど、自分たちがやってきたことと根本から違っていて。
Sena
ドラムのセッティングにしても、フロアタムのチューニングやスネアの音色もだいぶ違いました。
Johnny
でも、すげぇいい音で録れたんですよ。
Sena
俺も叩きやすかったです。
Skye
レコーディングは全員で一斉に演奏したんですよ、ライヴみたいに。“音源と同じようにライヴがちゃんとできるバンドじゃなきゃダメだ”とマークが言っていて。俺らもロックバンドはやっぱりライヴで勝負だと思っているから、そこも同じ意見でした。実際、レコーディング前もそれなりにライヴもやっていたし、ほぼ毎日、スタジオに入って練習もしていたし。だから、音源も生々しいというか、作られていないというか、ライヴを楽しむような感覚で聴いてもらえるものになっていると思います。

でも、ヴォーカルはあとから入れたんですよね?

Skye
コーラスはあとから重ねましたけど、基本的にギターを弾きながら、俺も同じ部屋で一緒に歌いました。みんなで円になって、場合によっては動き回ったりもして、完全にライヴのノリで。落ち着いた曲をやる時は、ちょっと照明を落として雰囲気を作ったりして。一曲につき演奏したのは、多くて5回ぐらいでした。やっぱり曲にはちゃんとハートを入れたいんですよ。マークも“WNEDYはタイトなバンドだよ”って言ってくれたので、安心したし、自信もつきましたね。

マークと9日間かけてレコーディングした7曲の中から「Pretty in pink」を選んだのは、これまでの3曲とはまた違うタイプの曲だから?

Skye
そうです。どういうふうに攻めていくのかをスタッフたちと話し合いながら決めたんですけど、「Pretty in pink」はロカビリーっぽい感じもありつつ、ダンスもできるような楽しい曲なので。こういうタイプの曲とかビートって、若い人たちには新鮮だと思うんですよ。なので、新しいと思ってもらえるんじゃないかな?

エルヴィス・プレスリーを連想させるところもありますね。

Skye
プレスリーの伝記映画『エルヴィス』を観てすぐ作りました(笑)。ちなみに「Devil's Kiss」のMVで、俺、リーゼントにしてるんですけど、あれは『エルヴィス』を観た次の日に撮影しました(笑)。そんなインスピレーションもありつつ、『グリース』って映画もイメージして。「Pretty in pink」の《You’re the one that I want let’s have some fun》というブリッジの歌詞は、ジョン・トラヴォルタとオリヴィア・ニュートン・ジョンが『グリース』の中で歌う「愛のデュエット(原題:You're the One That I Want)」のオマージュなんですよ。もうひとつ、ギターのコードカーッティングは、ジョージ・マイケルの「フェイス」のオマージュです。

なるほど。これまでリリースしてきた3曲を聴きながら、WENDYのバックグラウンドに音楽は80年代のハードロックだけではないと思っていましたが、今のお話からもいろいろなところからインスピレーションを受けて、自分たちのサウンドに取り入れていることが分かります。

Skye
幅広いリスナーに聴いてもらいたいから、いろいろなジャンルを取り入れているんです。まだバラードはリリースしてないけど、リリースしてないだけで結構あるんですよ。だから、そういうエモーショナルな曲を聴きたい人は、ぜひWENDYをフォローしてください!(笑)。

音数を削ぎ落としたアレンジが聴きどころですが、Paulさんはギターソロ以外、ほぼコード弾きのリフだけなのは物足りなくなかったですか?

Paul
むしろ、そんなに弾かないほうがいいと思いました。曲がシンプルで良かったので、そのまま活かしちゃおうって。だから、そんなにエフェクターもかけていないんです。レコーディングした音源に自分でギターをもう1本重ねてみたんですけど、多すぎると良くないと思ったので、弾くところは弾く、弾かないところは弾かないというメリハリをつけてみました。

逆にJohnnyさんは音色を歪ませて、リードっぽいフレーズを弾いていますよね。

Johnny
でも、控えめだと思いますよ。4人の音が一塊になったような曲なので、変に出すぎないほうがいいと思って、サビの盛り上がるところでほんのちょっと動くぐらいの感覚でやりました。

つまり、アレンジの方向性としては全員が出すぎないことを意識したと。

Skye
ドラムもシンプルにしましたね。最初はハイハットも入れていたんですけど、最終的にキックとスネアだけになりました。
Sena
そのぶん、マークも含めた全員でマラカスを入れて、めちゃ楽しかったです(笑)。

Skyeさんのヴォーカルは?

Skye
ただ可愛い子がいるってだけの歌詞なんで(笑)、そこまで深くは考えていなかったです。みんなで歌えるような曲になればいいかなって。パーティーソングですね。

歌詞は実体験ですか?

Skye
いやいや、実体験ではないです(笑)。実体験を歌った曲もありますけど、映画が好きだから歌詞を書く時はストーリーを考えるんですけど、この曲は映画『グリース』みたいにバッドボーイが可愛い子ちゃんに言い寄るみたいな感じですね。

《I don’t have a car but I got a big D》という歌詞がいいですね(笑)。ところで、WENDYのライヴに来るお客さんはどんな人たちが多いんですか?

Paul
幅広いです。自分たちよりも年上の方から同い年、それよりもちょっと下の子たちまでいて、固まっていない感じがあります。パンクスもいるし、女子高生もいるし。
Skye
ラッパーっぽい人もいるしね。若い子たちにロックを聴いてほしいと思ってやっていますけど、俺らが好きな音楽をリアルタイムで聴いていたような人たちに来てもらえるのも嬉しいですね。ちゃんと認められている気がする。そうやってファンの年齢層が決まっていないところもいいと思いますね。年齢に関係なく来れるっていう。なので、WENDYのライヴに来れば、年齢も性別も関係なく楽しめます。
Paul
一見、ハードに見えるけどね。
Skye
“怖そう”とか、“行きにくい”とか、そういう声もたまに聞くんですけど…
Paul
全然気軽に来てほしい!
Skye
それで日頃のストレスを発散してもらえたら嬉しいですね。

4月28日に新宿LOFTで開催する『WENDY Showcase Live 2023』はどんなライヴになりそうですか?

Skye
ショーケースなので1時間ちょいぐらいのセットなんですけど、未発表の曲も初パフォーマンスします。アルバムに入るかもしれない曲を一足早く聴けるチャンスなので、ぜひ遊びに来てください!

取材:山口智男

配信シングル「Pretty in pink」2023年4月26日リリース PARKLIFE
    • ※詳細はオフィシャルHPをチェック

ライヴ情報

『WENDY Showcase Live 2023』
4/28(金) 東京・新宿LOFT
19:00開場/19:30開演
詳細はこちら:https://udo.jp/concert/wendyshowcase2023

「Pretty in pink」Teaser Video #1

「Pretty in pink」Teaser Video #2

OKMusic編集部

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