JUNNA 5枚目のシングル「海と真珠」
に込めた思いと梶浦由記との邂逅 「
皆さんへの思いが詰まった曲たちにな
った」 

先日20才を迎えたJUNNA。そのエネルギーあふれる歌声でファンを魅了する彼女が、10月6日に盤としては約2年3ヶ月ぶりとなる5枚目のシングル「海と真珠」をリリースした。TVアニメ『海賊王女』OPテーマ曲でもある本楽曲は、作詞作曲に梶浦由記を迎えた壮大なナンバーとなっている。先日行われたこちらも2年半ぶりのツアー『JUNNA ROCK YOU TOUR 2021 ~20才の夏~』の振り返りとともに本作についてJUNNA本人にたっぷりと話を聞いた。2年以上の時を超えて一気に動き出した彼女の言葉に注目してもらいたい。

■梶浦由記と一緒に歌ったレコーディング秘話
――まず、先日『JUNNA ROCK YOU TOUR 2021 ~20才の夏~』も拝見させて頂きました、本当に素晴らしいライブでしたが、久々の有観客のライブはいかがでしたか?
「これがライブだな」と改めて感じたというか。配信ライブは配信ライブならではの良さがたくさんあったんですけど、やっぱりお客さんの反応を生で感じられるって、こんなにも嬉しいことなんだと感じました。みんなの反応を感じながらこう歌いたいとか、そういう欲がたくさん出てきましたね。
――有観客でのツアーは2年半ぶりとかなり間が空きました、緊張はされました?
ツアーは名古屋から始まったんですけど、開演前は緊張しすぎて、「あ、ヤバいんですけど……本当に無理なんですけど」みたいな(笑)。ただ、ライブが始まってみんなの拍手で緊張がほぐれて、1曲目からみんながノッてくれているのを感じて安心しました。
――ツアーファイナルの東京公演はダブルアンコールがあり、かなりスペシャルなものだったと思います。やっぱり万感の思い的なものもあったりしたんですか?
そうですね。久しぶりのツアーで、コロナの状況もあり、ツアーを最後までやりきることも難しい状況のなかで、スタッフさんがたくさんサポートしてくれて、ライブができたというのが本当に嬉しくて。こうやってツアーができるのは本当に素晴らしいことなんだということをひしひしと感じて。だからこそちゃんと歌いたいし、思いを伝えたいという気持ちがありました。
――そのツアーの中でお披露目になったのが、今回のシングル「海と真珠」です。これも盤になるものとしては2年ぶりくらいですよね。
そうですね、シングルとしては「イルイミ」以来になります。
――今回は梶浦由記さんの楽曲ということですが、まずは最初に聴いたときの曲の印象をお聞きできれば。
梶浦さんの独特な世界が存分に詰め込まれた曲だなと感じました。イントロから、「こういう感じで来るんだ!」と驚きましたし、海賊王女の世界が目に浮かんでくるように感じました。
――いわゆる梶浦語と呼ばれるスキャット的な歌唱で始まるのも梶浦さんの楽曲ならではですよね。
そうですね。
――梶浦さんの楽曲に対しての印象みたいなものもお聞きできれば。
ちょっと違う世界に飛び込んじゃうみたいな印象が梶浦さんの曲にはあって。今回の曲も「He-e- i-o」ってコーラスから始まるんです。このフレーズはサビの部分とか随所に出てくるんですが、このフレーズが海賊王女の世界にすごくフィットしているように思えるんです。新たな旅立ちというか、船出の感じがすごく出ていて。
――あの印象的なところって、歌詞カードには書いてないところですよね。
そうなんです。歌詞カードに書いてないんです。最初に歌詞をもらったときにも書かれていなくて。これはどういう発音なんだろうとか思ったんですけど、レコーディングするときには譜面があって、そこにローマ字で書いてあって、ああこうやって歌っているんだっていうのをそこではじめて知りました。
――今回は、レコーディングのディレクションを梶浦さんがされたと伺っていますが、そこでのエピソードなどあればそれもお聞きしたいです。
ものすごく緊張しました。スタジオにもどんな方なんだろうという不安な気持ちで行ったんです。実際にお会いしたら凄く気さくで優しい方でした。ディレクションもまずは、私が思うように歌って、そこからアニメの世界観にフィットさせていったり、この楽曲に合うような歌い方を導いてくださるような感じでした。あとすごく新鮮でした。まず一緒に歌ってディレクションしてくださる方って今まであまりいなかったので。
――梶浦さんが一緒に歌われたんですか。
そうなんですよ、私が言葉で理解しにくいところとかもあったりしたんですけど、梶浦さんは「こう歌ってほしいんですよ」みたいな感じで、ちょっと歌ってくださったりとかして。めっちゃわかりやすい……ってなりました(笑)。今までなかった新しいレコーディングの仕方でしたね。
――たしかに梶浦さんが横で歌ってくれるとは思わないですよね。梶浦さんはすごい人なんですが、とても気さくな方という印象があります。
そうなんです。レコーディングのときも「いい感じです!」「そうそう、その歌い方がほしかったんです!」とか言ってくださったりして。なので安心してレコーディングできました。
――では、この「海と真珠」を歌ってみて、シンガーとしての楽曲の印象ってどうでした?
歌い方ですごく難しさを感じました。今までもメロディやコーラスワークに難しさを感じることはあったんですけど、「海と真珠」は、ビートを大事にしながらバラードみたいに歌うような感覚なんです。私は、ノリを出そうとするとリズムにのって、歌詞を切って歌いがちになるんですが、この曲は、歌詞のひとまとまりをすごく大切にしている曲なんです。例えば、「始まりの海は広く眩しくて」ってちゃんと喋っているように歌うっていうのがすごく難しくって。そのなかでも「ここの歌詞は大切にしてほしい」というのは梶浦さんのなかであったので、そこを切らずにしっかりと伝えていくっていうのは難しい部分でした。
――でも、ツアーでもすごくしっかり歌われていたし。新しい扉を開いたような感じがありました。
このレコーディングをしたのは去年だったのでツアーでは久しぶりに歌う感覚でした。このライブは、初めて皆さんに聴いていただく大切な場所だったので、当時のディレクションを思い出しながら、しっかりと曲を伝えたいと思っていました。1公演1公演重ねながらしっかりとこの歌を伝えられたように感じています。
――『海賊王女』のプロモーションビデオも拝見しましたけど、非常に合ってますよね。
梶浦さんは物語の最後がどうなるかをご存知の上でこの曲を作ってくださっていて、さらに「海と真珠」のフレーズもアニメのBGMの中にもちりばめられているみたいなんです。なので観てくれる方にも聴きなじみがあるフレーズとして感じてもらえるのかもしれません。
■「ありのままでいいんだ」って思ってもらえるように歌いたい
――では、ほかの曲の話もお聞きできればと思います。2曲め「ROCK YOU, ROCK ME」ですね。これはどういう楽曲になっていますでしょうか。
この曲はもう、タイトルにもあるとおり凄くロックな楽曲になっています。先に完成した曲を聴いて、私が感じた印象でタイトルをつけさせてもらいました。そのタイトルを基に歌詞をお願いしたんです。
――あまりないパターンかもしれませんね。
尾上文さんに歌詞をお願いすることは決まっていたんです。私、尾上さんの歌詞の世界観が本当に好きで。これまで私の曲を何曲も書いてくださっていて、ライブも観に来てくださっている尾上さんがどういった歌詞を書いてくれるのかすごく楽しみだったんです。曲を聴いたときにロックを感じたのと、自分が大切にしている言葉をタイトルにした曲を作ってみたいという思いが前々からあって。「ROCK YOU」はツアータイトル、「ROCK ME」は私のファンクラブの名前の由来になっている言葉なので、この2つの言葉を入れ込んだ楽曲が作れたらいいなと思って。このタイトルを尾上さんにお伝えしたらこの歌詞が出来て。私が言いたいことをすごく代弁してくれているものになっていて、ひと目見て「あ、めっちゃいい!」って思っちゃったんです(笑)。
――具体的なポイントなどはどのへんなんでしょうか。
歌詞の「欠点は個性さ」「欠点は長所さ」という部分がすごく好きです。以前のライブのMCで、嫌なこととか自分の嫌いなところとかたくさんあると思うけれど、それをみんなが「ありのままでいいんだ」って思ってもらえるように歌いたいと言ったのを尾上さんは感じて書いてくれたんだと思って。
――確かにライブではおっしゃってましたね。
生きてきていく上で、ポジティブなことだけじゃなくて、ネガティブな気持ちもあると思うんです。そして、どちらかというとネガティブな気持ちのほうが多い気がするんです。100%自分のことが大好きっていうのって難しいというか、自分のこういうところが嫌だなということに目がいきがちになると感じることも多くて。だからこそ自分自身を肯定するのってすごく難しいと思うんです。言葉で言えないからこそ歌に乗せて伝えることってすごく大切なんだなって。この曲を歌って改めて感じましたし、尾上さんがこうやってストレートに書いてくださったからこそ、私もしっかりと自信を持って伝えられるんだと感じています。
「海と真珠」初回版ジャケット
――そういうテーマの曲のメロディがしっかりとしたロックっていうのがどこかJUNNA的だというか。すごく思いが乗っている曲なんだなと感じました。
ありがとうございます。この曲は、みんなと私が隣同士にいて前に進んでいくというのを伝えたいと思っていたので、本当だったらぜんぜん地声で出るところも、ちょっとファルセットで寄り添うように歌ってみました。
――確かに抑揚の付け方やボイスコントロールがうまくなったなという印象はありますね。ライブでも表現力が上がっているのも感じました。
最初の頃はパワーでこう、ねじ伏せるというか(笑)。「コノユビトマレ」とか「紅く、絶望の花。」とか“圧”で見せていくっていう楽曲も多かったんですけど「コノユビトマレ」の後の楽曲が「イルイミ」だったんです。そこでだいぶ変わったのかなと思っていて。
――確かに「イルイミ」は壮大なバラードです。
この楽曲に出会えて自分の見せ方っていうのを引き出しとして持つことができたというか。あとはライブを重ねるごとに、いろんな表現をしたいと思うようになりました。レコーディングでもライブでの表現もパワーで持っていくだけではないと感じたし、自分のなかでいろいろ変化があってこうなったんじゃないかなって。
――やっぱりJUNNAさんの中で、ライブっていうのは非常に大きい要素のひとつであるんですね。あと、「人間ってそんなにパーフェクトじゃない」っていうのはJUNNAさんを紐解くキーワードの一つのように思えます。
そうですね。最初の頃は完璧でいなきゃいけないとか、ライブで絶対に失敗したくないとか、みんなにダメなところを見せたら幻滅されるとかすごく思っていて。最初のツアーは、私の中に美雲(『マクロスΔ』の美雲・ギンヌメール)の像を持ったままみんながライブに来てくれるだろうなと感じていましたし。
――確かに最初は美雲ありきでJUNNAさんを見る、というのはあったかもしれませんね。
JUNNAとして見てくれている人ももちろんいると思うけれど、どこか美雲と重ねて見てくれるところもあって、だからこそちゃんとしてなきゃ!みたいな気持ちがあったんです。ソロの活動で、JUNNAとしてみんなと過ごす時間が増えていくにつれて、だんだん力が入りすぎていたところをみんなが安心させてくれて。だから私も歌やMCで「別に完璧じゃなくても、だめな部分があってもいいんだ」と伝えたいって。
――それは拝見していて確かに感じました。
ライブで私の歌を聴いてくれて、ポジティブな気持ちをひとつでも感じてもえたらいいなって思います。
――でもやっぱり、デビュー当時はプレッシャーをかなり感じていたんですね。
いつの間にか感じていたんだと思います。
――そういう意味ではJUNNAさんの成長と、思いが詰まっている楽曲なのかもしれないですね。
はい、そうですね!
■2年半ライブができなかったから、来てくれるありがたさを感じられるようになった
――そして「はじまりの唄」。こちらは配信ではすでにリリースされていますが、今回収録されています。作詞作曲もされていますが。
この曲は今回のシングルに入るという前提では作っていなかったんです。ライブのために曲を作りたいと思って。今回ツアーのなかでより大切な曲になったと感じていて、この大切な曲を少しでも沢山の人に聴いてもらいたいと思いシングルに収録することにしました。
――作曲はどういう形でやられたんですか?
今回はギターで作りました。前回一人ではじめて作曲をしたときはピアノで作ったんですが、「はじまりの唄」はライブのラストで歌える曲がいいと思って。最近TikTokとかもやったりしてるんですけど、そこでいろんな楽曲をギターで弾いていることもあって、今一番私の身近にあるギターで作れたらいいなということで。
――本当に身近なところから生まれてきた曲っていう感じなんですね。
そうですね。
――今JUNNAさんが言いたいことが全部詰まっているなと思ったんです。あえてこの曲で伝えたいことを言葉にするとどういう言葉になるんでしょうか?
ライブに来るときはみんなきっと何かを抱えていて、ちょっと忘れたいなみたいな事があると思うんです。どんな気持ちも、この場だったらみんなと一緒に共有できて、嫌な気持ちなんかはここに置いていって、ありのままでみんなが過ごしていけるように、この歌を届けたいなと思います。
――コロナ禍っていうのも踏まえて、未来を見据えた楽曲というか。やはりこれは環境も含めて生まれてきた言葉なんでしょうか。
そうですね。この2年半、ライブを延期や中止することになってしまったからこそこの曲が生まれたとすごく思っていて。コロナがなかったら、ライブをやることが当たり前で、お客さんが来てくれることも、それは当たり前みたいな感じになってしまっていたと思うんです。2年半ライブができない状況があったからこそ、改めてライブをすることの大切さや、お客さんが来てくれることのありがたさを感じることができて、ライブやみんなに対する気持ちを歌詞に出来たと思います。
――最後4曲目は「the sea and a pearl」。簡単に言うと「海と真珠」の英語アレンジですが、これはなぜこういう形で。
『海賊王女』は、日本では10月から放送されるんですが、もう海外では8月から放送がスタートしているんです。私のYouTubeなどに、海外の方のコメントも多くて、海外の方にも私の歌を聴いていただけるチャンスが増えて欲しいと感じていたんです。なので、歌詞とかの意味をしっかりと受け取ってほしいと思い、英語バージョンも作ることになりました。
――いわゆるセルフアレンジ的なものだと思うんですけど、英語で歌ってみていかがでしたか?
やっぱり違う部分がたくさんあって。日本語に比べて英語だと言葉数が増えるんです。でも曲の雰囲気はそのままでありたいなと思って。なるべく自分のなかで急がないようにしました。言葉数が多くなるとどうしても次行かないと!って急いじゃうんですけど、梶浦さんがディレクションしてくださってしっかりとレコーディングさせてもらいました。
――単純に1音に入るワード数が増えますよね。
そうなんですよね。このレコーディングの時は梶浦さんと(英訳詞の)Joelleさんのお二人が来てくださって。梶浦さんはもちろん、Joelleさんも「こことここはつなげて歌ってもぜんぜん大丈夫だよ」とか「ちょっとここ省略してもみんなには伝わるよ」って教えてもらって。
――歌詞を読みながら聴かせてもらうと、ワード数は多いけど英語のほうが表現は直接的だったりするじゃないですか。曲としての印象は変わらないですけど、手触りが変わるというか。面白いなと思ったんです。
改めて完成版を聴いてみると、疾走感がちょっと加わるというか。言葉が違うと受け取る印象が変わるんだなと感じました。
■ライブが出来なかった2年半の決断は間違ってなかったと思える
――ということで「海と真珠」に収録される4曲のお話をうかがったんですが、やっぱりお話をうかがっていると、JUNNAさんのなかでライブに向けての思いってかなり強いと思うんです。改めて2年以上有観客のライブができなかったっていうのは相当苦しかったんじゃないかな、と思うんですが。
そうですね……。中止にするかしないかは、スタッフさんと話し合ってきめました。5月は最初から「ちょっと無理だね」って話をしていたんですけど、2月のときは「やりたい? やりたくない?」って聞かれて。
――そこはJUNNAさんの判断があったんですね。
はい、やることはできるんだけれども、フロントに立つのは私で。JUNNAがやりたくないっていう環境でやるのも違うかなと思う、最終的にはJUNNAの意見を聞いて決めたいとスタッフさんたちが言ってくださって。私は「今じゃないかな」と正直思っていていたんです。
――それは何故でしょうか。
ライブをやりたいという気持ちはもちろんあったんですけど、不安を持ちながら、というか……「ライブに行くのは嫌だけど、でも歌は聞いておきたい」とかいろんな気持ちをみんな持っていたんじゃないかと思うんです。色々考えて「今じゃないかな」っていうのはすごく感じていたので、私の気持ちでは中止にしたいですってお伝えして。
「海と真珠」通常版ジャケット
――なるほど。JUNNAさんの気持ちを尊重してくれるスタッフもすごく素敵だと思いますし、そこはやっぱり考えるところですね。
私のやりたい気持ちよりもライブに来てくれるみんなの気持ちをしっかりと尊重したいと思ったんです。やる側だけでライブは成り立たないので。すごくその時期は迷いました。「やりたいけど……でもなあ……」って(苦笑)。
――お客さんも何も考えずに来るわけにも行かないですしね。
そうなんです。当時ライブやツアーをやっている方もたくさんいらっしゃったと思うし、どんな判断も間違いじゃないと思うんですけど、お客さんも不安を持ってやるライブって何か違うのかなって私は思って。
――でも、それだけライブというものに対して楽曲を作ったり、ファンの方々との交流を大事にしているJUNNAさんが、2年を経て行ったツアーは本当に思いがこもっていたとこちらも感じました。
「よかったな」っていうのはおかしいかもしれないけれど、いろんな決断をして、いろんな思いを持てたことは良かったなと感じています。きっとこの期間がなかったら「はじまりの唄」の歌詞も出来ていなかったし、こういう曲を作りたいとならなかったと思うし。今回のツアーの最終日に、スタッフさんが「2年半待ってよかったんじゃない?」って言ってくれて。「あ、良かったんだ」って自分でもそこで思えたんです。今まで悩みながら進んできたけど、こういう決断をしてきてよかったなって。
――ツアーの最後はすごく温かかったし。感謝とか喜びが空間にあふれていた気がするんです。
はい。直接は話せなかったし、みんなの思いも聞けなかったけど、みんなの顔を観ていたらそう思えて。きっと今同じ気持ちを持てているんだろうなって。アンコールで泣いてくれている人もいて、私も泣いちゃったんですけど(笑)。きっと同じ気持ちをどの楽曲でも共有できていたんだなっていうのは感じました。
――そして10月にはファンクラブイベントもありますが、大きいところでいうと来年の1月22日からツアーがスタートします。
実はつい最近、セットリストも決めたんです。だいぶ早いんですけど、毎回新たな挑戦をしているので、それに向けてたくさん練習したりとかしていかなきゃいけないなっていうのもあるので早めに決めました。この前のツアーはアルバム『20✕20』をフィーチャーしたライブで、アルバムの曲はすべて歌ったんですけど、次のライブはそういうわけではなく。私のわがままを詰め込んでます。
――わがままですか(笑)。
ライブでどの曲も全部歌いたいのに、決められている時間のなかで、どんな楽曲を歌ったらみんなが喜んでくれるのかなって。スタッフさんたちと話しながらセットリストを組みました。楽しみにしてもらいたいです。私、いろんなアーティストの方の曲を聴くんですけど、曲を聴いて「あ、ライブ行ってみたいな」と思うことが多くて。ライブに行って「次に行きたいな」と思わせてくれる人ってすごい力を持っていると思うんです。だから私もそうなっていけるように。誰かの日常のなかに在りたい。ずっと寄り添っていける人で在りたいです。
――この「海と真珠」は「この人のライブ観たいな」と思わせる力があると思います。最後に、今回のインタビューを読んでいる人に一言いただければと。
いろんなお話を深いところまでさせていただきました。このインタビューを読んでから楽曲を聴いてもらうと今まで聴いた感じと違っていたり、色々な発見があるかもしれないので、これからも「海と真珠」をたくさん聴いていただけたら嬉しいです。初回限定盤では、私のライブ映像も初めて収録されています。是非JUNNAのライブってこういうのなんだ!と感じてもらいたいです。シングル収録曲はどれも素敵な曲ばかりで、皆さんへの思いが詰まった曲たちなので、たくさん聴いて、いっぱい愛してもらえたら嬉しいなと思っています。
インタビュー・文=加東岳史

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