仲村宗悟

仲村宗悟

【仲村宗悟 インタビュー】
より仲村宗悟というものを
感じてもらえる作品にしたかった

「JUMP」を耳にした人に
少しでも元気になってもらえると嬉しい

「JUMP」は片山義美さんが書かれた曲ではありますが、仲村さんが歌詞を書いて、歌も自身の解釈で歌われて、ハーモニーも自ら歌うということで、仲村さんの作品と言えるものになりました。

そうですね。単に楽曲を提供していただいたんじゃなくて、タッグを組んで作らせてもらったという感覚はあります。そういう作り方が『スケートリーディング☆スターズ』という作品にも合っているんですよ。『スケートリーディング☆スターズ』は仲間と一緒に力を合わせていく物語なので、コンポーザーの片山義美さんと僕がバディみたいな関係性になって作ることができて良かったと思います。

仲村さんの個性が色濃く出ていることは、ファンの方も嬉しいと思います。話は少し変わりますが、今年はコロナ禍の影響で、夢に向かって進むことを一年間待たざるを得なくなった若い人がたくさんいました。「JUMP」はそういう人が聴いた時に、“よし、21年にもう一度頑張ろう!”という気持ちにしてくれる曲とも言えます。

だとしたら嬉しいですね。僕の中にはリスナーに寄り添える音楽が作れているといいなという気持ちがあるから。「JUMP」を耳にした人に少しでも元気になってもらえると嬉しいです。

きっと元気になると思います。「JUMP」はMVも作られたんですよね。

はい。MVは外で撮影することが決まっていたんですけど、僕が作品を作る時は“光と影”というか、“陰と陽”がテーマになることが多いので、野外の明るい絵だけではなくて、暗い絵も入れたいと思ってたんです。その後、MVの打ち合わせをした時に監督の意向を聞いたら“赤い衣装を着てほしい”ということだったので、陽の画としてはいろんな赤が重なった衣装を着ました。で、“陰”の部分を入れたいという僕の意見が受け入れてもらえて屋内でも撮影することになり、問題は天気だったんですけど、当日現場に着いた時はめちゃくちゃ曇っていたんですよ。これだといい絵が撮れないということで、その場で撮影の進行予定を変えて、撮れるものから進めていって。そうしたら、だんだん雲の切れ目が出始めて、晴れたんですよ。それで、“今、今!”って早着替えみたいに着替えて、外で撮ったっていう(笑)。それが午後の3時とかで、すぐに夕方になってしまう時間帯だったので、もう急いで撮りました。

曇りどころか、夕焼けになってましたよね。

あの夕焼けはマジでヤバかった(笑)。すごくきれいだったし、夕焼けの時だけちょっと雲が多くなったのも良かったんですよね。さらに、後ろの煙突から煙がモクモク出ていて、すごくいい絵になった。夕焼けのカットが本当に良かったので、MVの1stバージョンが出来上がってきた時、“夕焼けのパートを増やしてください”とお願いしましたからね。撮影した映像を観ると、野外の晴れているシーンは赤い衣装がすごく映えているし、とてもいいMVが撮れたと思います。

同感です。歌っている時の仲村さんの大きな動きも絵になっていますが、自身で考えたのでしょうか?

僕はダンスの振付とかをしてもらっているわけじゃないので、あれは自分で考えました。ただ、細かく決め込むわけじゃなくてノリです。ライヴと同じような感覚で、今回も思うがままに動いたという感じでした。逆に、“こういう動きをしよう”とか“こういうふうに魅せよう”と考えるとできなくなるタイプなんです。

あらかじめ決め込まないのに、あの動きというのは誰でもできることではないですね。明るい屋外のシーンとは対照的なモノクロの屋内シーンはいかがでしたか?

モノクロのシーンはお芝居パートというか。それこそ、もがき苦しんでいるさまだったり、自分がまだ一歩先に進めていない感じを表現しています。内面の葛藤を表すということで叫んだりしましたね。そうやって自分の中の苦しさを落とし込みました。

役者の強みが出ましたね。「JUMP」は楽曲と同じようにMVも上質ですので、多くのリスナーにチェックしてほしいです。

観てほしいですね。YouTubeを開けばいつでも観れるので、ぜひ観てほしい。「JUMP」という曲の世界観を、より深く味わっていただけると思います。

OKMusic編集部

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