【ばってん少女隊 インタビュー】
不安を乗り越えて
楽しくなろうという想いを込めた
5週連続配信リリースしたシングル曲を含め、お祭りのような楽しい曲から大人っぽい雰囲気の聴かせる曲までバリエーション豊かな12曲を収録した、1年4カ月振りとなる3枚目のフルアルバム『ふぁん』。新作に懸ける想いを5人に語ってもらった。
聴いたことのなかった
新しいタイプの曲にも挑戦
アルバム『ふぁん』が完成しましたが、まずはタイトルの由来とテーマを教えてください。
上田
私たちも5周年を迎えるにあたって“不安”な気持ちがありました。そこに新型コロナウイルスの感染が広がって、世の中にも不安が広がったと思うんです。でも、それを乗り越えて楽しくなろうという“Fun”と、これを聴いてくださった“ファン”のみなさんが楽しい気持ちになってもらえるような、みなさんと楽しめるアルバムになればいいなという気持ちを込めて“ふぁん”というタイトルをつけました。
前作と比べても楽曲のタイプの幅が広がりましたし、グループとしての成長も詰まった作品になりましたね。
星野
今までは元気で明るくてテンポも速い曲が多く、ずっと高いテンションで歌ったりしてたんですけど、今回のアルバムはジャンルが多様なので、何回も曲を聴いて自分の中で歌詞をちゃんと解釈して歌いました。“こんな曲もばってん少女隊は歌うようになったんだ!?”って思ってもらえる作品になったと思います。
瀬田
明るくてノリのいい曲もあるけど、お姉さん感があったり、私たちの年齢に合ってる内容の歌詞があったり、いろいろ変化を感じてもらえるんじゃないかと思いますね。
希山
本当にいろんなジャンルの曲があって、それぞれの曲に合った歌い方を考えたり、歌い分けを意識してレコーディングに臨みました。特に「OiSa」は今まで聴いたこともないし、歌ったこともなかったタイプの曲だったので最初は難しかったです。
“おいさ”って九州の方言なんですか?
希山
方言っていうか、山笠という福岡のお祭りがあるんですけど、その走り初めのかけ声が“おっしょい!”で、だんだんスピードが上がっていくと“おいさ!”に変わっていくんです。私たちのメジャーシングルが「おっしょい!」(2016年4月発表)だったので、少し時間が経過して“おいさ(OiSa)”になった感じですね。
上田
「おっしょい!」も「OiSa」も渡邊 忍さんが作ってくださった曲なので、私たちの成長とか変化とか、そういうこともきっと意識して作ってくださったのかなって。
希山
歌詞の中に“不安”という言葉が入っているので、アルバムタイトルにもつながっている曲です。
春乃
つい最近「OiSa」のMV撮影をしたんですけど、私たちも撮りながらもまったく完成をイメージできなくて(笑)。
上田
今回は歌ったり踊ったりするシーンが少なくて、お芝居をしている場面が多いので、本当に出来上がるまでどんなのになるの分わからないんです。
春乃
妖怪さんが出てきたり、お祭りみたいなセットがあったり、不思議な世界に迷い込んだ感じなんですよ。
瀬田
初めて山車にも乗りました! 山笠とかで山車の上に乗ってる人ってこんな感覚なんだなって思いました。
星野
まだ完成したのを見てないので私たちも楽しみです(笑)。
10月2日から4日にかけて開催された『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン2020』(以下、『TIF』)では、アルバムの曲をたくさん披露されてましたね。
上田
いつものように夏開催だったらアルバムの曲はこんなに多く披露できてなかったと思います。10月にアルバムの発売があって、同じ月に『TIF』があったので、いいタイミングでしたね。
今回の『TIF』は無観客でオンラインでの開催でしたが、やっぱり緊張しましたか?
春乃
かなり緊張しました(笑)。私たちは2日間出させていただいて、4つの違うステージで歌わせてもらいましたが、それぞれのステージで新曲を合計5曲も初披露したので。
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