首振りDolls

首振りDolls

首振りDolls、
新宿ロフトでの配信ライヴを振り返る
アフターインタビューを実施!

お客さんが喜んでくれることだけを
考えて曲を選んだ

首振りDolls

首振りDolls

――今回セットリストを組む上で考えたことは?
ナオ:逆に特に意味を持たせる感じとかではなかった。1年前のロフトを意識したという訳でもなかったし。
ジョニー:去年のセットリストは意識しなかったね。
ナオ:うん。今、首振りDollsのライヴを観たいって思ってくれてる人達は、きっとこういうライヴ観たいんじゃないかな? って思って組んだの。お客さんが喜んでくれることだけを考えて曲を選んだ。あんまり普段のライヴではやらないような流れとかではあったんじゃないかな。新曲もやれたし。

――この期間に生まれた新曲には、いつもとは違う変化はあったりしたの? 心情的な変化や、今までにはなかったインプットから、自分に変化があったことが曲や歌詞に変化をもたらしたとか。
ナオ:俺はそういう意味での変化は全くないかな。曲の作り方も歌詞の書き方も変化はないし、歌詞に変化もない。今までのまま。もちろん、この期間にいろんな本とかを読み返したりもしたから、そこからのインプットはあったけどね。家にずっと居るから、本をたくさん読んでいて。そこからのアウトプットはあったかな。寺山修司さんの書き方を参考にしたりもしたし、瀬戸内寂聴さんのYouTubeを見たり、美輪明宏さんのお話を聞いたりして、そこから感じ取ったものを歌詞にしたりもしたし。瀬戸内寂聴さんや美輪明宏さんに寄せられる人生相談をモチーフに、そこからインスピレーションを膨らませて歌詞に取り入れていたりするんですよ。

――それはリアルだね。
ナオ:そう。瀬戸内寂聴さんがよくする“人は死に近づいて行ってる。愛しい人が死んでしまって悲しいときは、その人に会える日が近づいて行ってるって思って下さい”っていう話がすごく好きで。そこに自分の感情や、そこから感じ取ったものを歌詞にしていく感じ。あんまり人に会えてないから、自分自身の経験が歌詞になってるのは少ないかも。今、自分の中にあるのは、“人に会いたい”とか“ライヴがしたい”っていう渇望しかないからね。

――今回3曲それぞれが作った新曲を披露していたよね。その話を聞いてもいい? ナオの作った新曲「チリチリ ロッキンショー(仮)」が出来上がっていった経緯は?
ナオ:まだ仮タイトルなんだけど、
ジョニー:てか、俺の髪の毛のこと言ってんのかと思った。
ショーン:「チリチリサラサラ ロッキンショー」にしよう!
ナオ:最近ショーン、髪の毛サラサラだもんね! ってか、髪の毛のことじゃないから! 『チルチルミチル』からなんだけどね(笑)。てかね、そもそものキッカケは、メロディが浮かんできたときに、“花が散り散りロッケンロール”っていう言葉が入れたくなったの。その為だけに書いた曲。もうそれ以外の言葉が浮かばなくなっちゃって。そこから、“花が散り散り”ってどういう感じかな? 花が散り散りでロックンロールするって、どんな感じかな?って思って考えて。そこから、花が散る様子を、一見バットエンドな恋愛に例えたというかね。あと、ここには瀬戸内寂聴さんの人生史の断片をエッセンスとして入れていたりもするんです。

――そうね、生き方を感じる歌詞かも。ロックンロールと共に生きるヂリヂリとした感情がリアルに伝わるイナタイロックンロールだよね。ショーンの「SMILE」は?
ショーン:もともと「SMILE」は、4月の自分のバースデーライヴに初披露出来たらと思って作った曲だったんです。なので、今回やっと出来たなぁって。
ジョニー:分かる! 出来たそのときに出したいもんね! 溜めたくない(笑)! 出来た瞬間に聴かせたい! 
ナオ:たくさん生まれてる新曲の中には、めちゃくちゃ難産なものもあるもんね。俺なんて、頑張ってみんなのリクエスト通りに歌ったつもりなのに、“いやぁ〜、、、、。違う、、、”とか言われて(笑)。え〜〜〜頑張ったのに〜! って泣きそうになる(笑)。
ジョニー:今回やらなかった新曲で難産だった「ディスカバリー」って曲があるんだけど、あれねぇ〜、歌入れしたデモ聴いたけど、ん〜、サビ、違うんだよね〜。あの歌い方は違う。
ナオ:え〜〜〜!? アニソンみたいに歌ってって言ってなかった!? めちゃくちゃそこ意識して頑張ったんだけどなぁ〜。
ジョニー:あぁ。“アニメ感出して”って言ったからね。ん〜、違ったんだよね〜。忌野清志郎さんとかHARRY(THE STREET SLIDERS)みたいな癖のある感じが良かった。
ナオ:え〜〜〜!? そっち!? 全然違うじゃん! どっから“アニメ感”ってワードが出てきたん!?
ジョニー:それは、俺がアニメをイメージして書いた曲だったっていうところからで(笑)。アニソンっぽく歌ってってことではなかったかな。うん。そこは歌ってもらったの聴いて、違ったな、、、って思った。
ナオ:え〜〜〜!? めっちゃ朝まで頑張って歌録りしたのに(笑)。こんなにもあっさりNG、、、、。
ショーン:あはははは(大爆笑)。でも、聴いたとき『HUNTER×HUNTER』のオープニングみたいなイメージだなって思ったけどね。まさに“アニメ感”あった。
ナオ:まさにまさに! そこめちゃくちゃ意識したもん! 伝わってる! 嬉しい!
ジョニー:でも、俺の欲しかったものとは全然違う。
ショーン:あははは。でも、ジョニーさん的には違ったんだね(笑)。
ナオ:しょぼーん。
ジョニー:でも無駄じゃない。歌ってもらって、“違うな”っていうことが分かったから。
ナオ:違うなってことは、やり直しでしょ〜。しょぼーん。

――あははは。イメージ伝えるのって難しいよね(笑)。
ナオ:そう。本当に難しい。

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着