首振りDolls

首振りDolls

首振りDolls、
新宿ロフトでの配信ライヴを振り返る
アフターインタビューを実施!

お客さんが一番見たいものって、
今まで通りの首振りDollsの
ライヴなんじゃないかな

首振りDolls

首振りDolls

――初の有料配信ワンマンライヴをやってみた手応えは?
ナオ:やっぱりお客さんが居ないと寂しいよね。音を出してしまえばライヴ自体に対する熱量はいつもと変わらないというか、本気なんだけど、やっぱりお客さんが居てくれないと違う。でも、今はみんなのことを守りながら、やれることを精一杯やることからやっていかなくちゃだなって思う。でも、本当に早く昔みたいにライヴしたい!

――今、全てのアーティストが同じことを思っていると思う。ファンのみんなもね。ジョニーはいつもナオやショーンに絡みに行ったり、ステージの中央で奇天烈なダンスをしたり、ステージ狭しと動き回っているけど、今回は絡まずに完結させてたね。
ジョニー:そう。ガイドラインに沿ってね。濃厚接触にならない様に、“絶対絡まない!”って決めて頑張ったから。
ナオ:あ、そういえば、「ティーンネイジャーアンドロックンロール」でくっついて来んかったの初めてやね! 本当に初めてだったかも! 
ジョニー:そう。そこは意識的に(笑)。新たな門出ですね。

――もちろん、絡みがあることで見た目的にもライヴ感は増すんだけど、不思議と物足りなさは無かったなと。それだけ個々がしっかりと魅せれていたんだと思う。ショーンなんて、自粛期間前よりステージングが派手になっていたんじゃないかと。すごく回ってたもんね。
ショーン:いつもより多く回ってます! って感じでしょ(笑)。頑張ったんですよ!

――いや、本当に、毎日鏡の前で研究してんじゃないかってくらい、魅せ方が上手くなってて驚いた。
ショーン:家に居ることが多くなったから、めちゃくちゃいろんなバンドのライヴ映像を観るんですよ。
ジョニー:なるほど!
ナオ:そこからのインプットとアウトプットね!
ショーン:そう。すごくいい刺激を貰ってる期間にもなってますね、自分的には。“あれやりたい”“これやりたい”が、すごく溜まってきてる。
ジョニー:おぉ! じゅあ、グルグル回るステージングってのを、ショーンのオリジナルにしよ!
ナオ:グルグルね! ショーンはグルグル好きやから!
ショーン:おぉ〜。
ジョニー:ショーンは魅せることに重きを置いたんだね。俺は逆に、ギターを弾くことに集中しようかなって思ってた。けど、ギターソロでギターが2回も止まるっていうアクシデントがあって。そこをオイシク魅せることが出来なかったのが悔しかったな〜。普通にテンパってしまったからね(笑)。
ナオ:立て続けに2回も音が止まってたから、気の利いた繋ぎのMCが出てこなくて、普通に“ジョニー! お前次ちゃんと弾かんかったら殺すからな!”って言っちゃったよ、俺(笑)!
ジョニー:口悪〜っ! って思った(笑)。あれがモノに出来てたら本物なのになぁ〜。俺もまだまだやね(笑)。今回一つ心残りがあったのは、フロアに降りなかったこと! カメラとかあったし、降りない方がいいのかなって思って勝手に自粛しちゃったんだけど、降りれば良かったなぁと。

――これまでのライヴでは、ジョニーがフロアに降りるのはお決まりのパフォーマンスでもあるからね。
ジョニー:そう。なんかね、それをしなかったからか、モヤっとしたものが残ってる感じで(笑)。やり残した感が半端なくて。
ナオ:完全にウンコが出切ってないみたいな感覚(笑)? ん〜、まだ全部出切ってない! みたいな(笑)。

――例えの貧困さ、、、。どうにかならないもんかね、それ。
ナオ:あははは。でも、きっとこの例え、的確よ(笑)! ね、ジョニー!
ジョニー:あ、あぁうん、、、。次は降りようかな、ステージから。フロアにお客さんが居ないからこそ出来ることってあると思うし。そういうのもいろいろと考えてみようかな。
ショーン:たしかに! 次の配信ライヴを楽しみにしてて下さい! って感じですね! 課題が出来ていく感じ。
ナオ:そうね。今回ライヴをしながら、お客さんが配信ライヴで観たいものって何かな?って考えたの。配信でしか出来ない新しいことももちろん並行してやっていくべきだと思うんだけど、お客さんが一番見たいものって、ありのままの、今まで通りの首振りDollsのライヴなんじゃないかな?って思ったんだよね。
ジョニー:みんな本当は生でライヴ観たいんだもんね。でも、今はそれが叶わないから、配信で観てくれてる訳だから、より生に近いライヴをすることが、一番喜んでくれることなのかなって思うよね。
ナオ:そう! 首振りDollsはライヴバンドだからね。ライヴがしたいの。とにかくそれが一番。本当に早くお客さんとライヴがしたい。目の前に人が居てくれるエネルギーって絶対にあるからね。目の前で欲しがってるヤツが居たら、“ほら、くれてやるよ!”って思う。それがエネルギーなんだと思う。
ショーン:そういう意味ではお客さんも同じだよね。きっとライヴに来れていないフラストレーションが溜まりまくってるから、ライヴが始まったときの圧はすごいと思う。けど、その圧をちゃんと受け止めて応えられる準備は出来てます!
ナオ:カッコいいこと言うなぁ〜、ショーン。早くその圧受け止めたいなぁ。今回ね、自分的にはすごく圧をかけたと思う。よく、みんな配信だから丁寧に演奏するとか、アーカイブで残るからキッチリと演奏しなくちゃって意識してるとか聞くんだけど、俺は逆だった。こんなに荒々しく演奏したことないっていうくらい荒々しくドラム叩いたし、歌もすごく下品に歌ったの。わざと。
ジョニー:俺逆だったなぁ(笑)。やっぱりどっかで配信であることを意識してしまってた。めちゃくちゃ真摯に向き合ったからね。
ナオ:あ、そこって、もしかしたらバンドでバランス取るのかもね! 俺、ジョニーが思いっきりやってるとき、バランス取ってるとこあるもん(笑)! 
ジョニー:あ〜、それはあるかもね。バンドもライヴも1人じゃ出来ないんだと思うよ。一緒に作る人が居てこそ成立するんだと思う。
ナオ:いいこと言うね〜、ジョニー!
ショーン:でも、本当にそうだなって思った。改めて。
ナオ:一番やりたいのは生でのライヴだけど、いつか出来ると思うから、今は我慢だね。配信でも絶対に楽しませられる自信はあるから。
ジョニー:そう。とにかく、今、やれることを精一杯頑張る。それだけかな。新曲もたくさん作ってるし、アルバムも考えてるし。前向きに考えたら、新曲がたくさん作れているのも、この時間があるからだし、そこを無駄にしないようにしなくちゃだなって思う。

――そうだね。

OKMusic編集部

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