L→R KENJI(Ba)、YU(Vo)、SHUKI(Dr)、CHOJI(Gu)

L→R KENJI(Ba)、YU(Vo)、SHUKI(Dr)、CHOJI(Gu)

【I Don't Like Mondays.
インタビュー】
過去をリスペクトしつつ未来を紡ぐ

アルバムのテーマはあるけれど
まずは一曲一曲より良いものを

個人的には「TRY FOR YOU」にハッとさせられました。ゴスペルライクなコーラスが入っていたり、グッとくるギターソロが聴けたりして、歌詞も含め、風格を感じる一曲でした。

CHOJI
これも伝統じゃないですけど、いろんなロックバンドがやってきたタイプの曲ですね。ライヴでのノリも想像できるし。このタイミングでこれをやれたのは良かった。
YU
こういう曲なのにあえてサビを日本語で書いたのは、僕の中ではトライで。“君のために、今、僕は何ができるのだろう”というのが詞のテーマなんですけど、それを何千人、何万人が一緒に歌っている画を想像したらグッときて。みんながみんな“君のために自分は何ができるんだろう”って考える世界ってすごくいいと思ったんです。なので、僕も大好きな一曲ですね。
SHUKI
この曲も結構チャレンジで。こういう曲ってベースは長い音で弾きがちなんですけど、そこをあえてリズムを出すっていうのはあまりないかなと。
KENJI
うん、ない。これは難しかった。
SHUKI
ドラムに関しては、途中で生ドラムに切り替えるっていうアプローチを初めてやりました。僕らがデビュー当時からやっていた、打ち込みと生の間の真ん中を行けましたね。バンドっぽさがありつつバンドに固執しすぎないというスタイルを、この1曲の中で表現できた。

今回、ラブソングがメッセージソングにも聴こえました。

YU
それ、一番目指したいところなので嬉しいですね。メッセージソングが説教臭くなることが一番嫌なので。“自分が言われたいことを自分でも納得できる表現”というのを心掛けて書きました。

あと、サウンドもメッセージだなと。

SHUKI
「AITAI」という曲は歌詞の99パーセントが日本語なんですけど、この曲は歌詞に合わせてサウンドを変えました。
CHOJI
「PLEASE」はギターは入っていないので、その分シンセサイザーとか頑張らないと!と思ってやっていたんですけど。最初は不安もありましたが、ミックスの作業を経て完成していく中で“あぁ、大丈夫だ”って思えて…また勉強になりました。

一曲一曲完成に向けた納得度が、全体の完成度につながっている感じみたいですね。

SHUKI
そうですね。それこそサブスクで曲単体で切り抜かれて、他のプレイリストに入った時にどう聴こえるかとかも考えて。だから、シングルカットできるものを一曲一曲作っていったんです。
KENJI
このアルバム、テーマはあるんですけど、“まずは一曲一曲より良いものを作っていこう”という気持ちが強かったですね、今まで以上に。

最後にアルバムタイトルについてうかがいたいのですが。“FUTURE”という言葉が非常にシンボリックに思えました。

YU
“過去なのに未来、未来なのに過去”みたいな時代錯誤をイメージしていて。影響を受けた過去のサウンドに最新のものを織り交ぜて、それが未来につながる…過去をリスペクトしつつ未来を紡ぐっていう。インタールードとして入れた「0:01 (Interlude)」も時間をテーマにした隠し味なんです。“進んでいく”という意味を込めました。
CHOJI
“FUTURE”っていう言葉にはサイバーなイメージもあって。でも、そうではないのがカッコ良いなと。タイトルは今までで一番好きかもしれないです、うん。
SHUKI
このタイトルを付けたくない理由としてあったのは、“未来を先取りしてるぜ、俺らカッコ良いぜ”みたいな…一番とらえられたくないイメージを持たれる、その恐れがあるからなんですけど。それでもこれにしたかった理由のひとつは、過去の人たちが“これが未来だ!”って出してきたものも、結局何十年も経つと古くなっているじゃないですか。でも、そういう想いがないと前に進む力も生まれない。個人的にはこのタイトルを戒めとして、“今の僕らが作った一番新しいものもいずれは古くなるけど、その状況でももっと新しいものを自分たちが作り続けている”…そういう想いを込めて付けました。

取材:竹内美保

アルバム『FUTURE』2019年8月21日発売 rhythm zone
    • 【CD+DVD】
    • RZCD-86904/B ¥4,800(税抜)
    • 【CD+Blu-ray】
    • RZCD-86905/B ¥5,800(税抜)
    • 【CD】
    • RZCD-86906 ¥2,800(税抜)

『I Don’t Like Mondays. "F U T U R E" TOUR』

9/22(日) 愛知・ボトムライン
9/28(土) 兵庫・music zoo KOBE 太陽と虎
9/29(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
10/05(土) 神奈川・横浜ベイホール
10/12(土) 茨城・水戸ライトハウス
10/19(土) 北海道・札幌SPiCE
10/27(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
11/03(日) 福岡・福岡BEAT STATION
11/16(土) 宮城・仙台darwin
11/24(日) 千葉・柏PALOOZA
12/01(日) 新潟・新潟 CLUB RIVERST
12/21(土) 広島・広島CAVE-BE
12/22(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd ROOM
<2020年>
2/08(土) 東京・豊洲PIT

I Don't Like Mondays. プロフィール

アイ・ドント・ライク・マンデイズ:2012年、表参道で結成。通称“IDLMs.”(アイドラ)。14年にミニアルバム『PLAY』でデビュー。とことんポップでキャッチーなメロディーをベースに、ロック、EDM・ファンク・ディスコミュージック、80’sをミックスさせたIDLMs.の音楽を生み出し、「Super Special」は桑田佳祐の『2015年 邦楽ベストシングル20』に選ばれるなど、そのセンスと実力の評価は高い。19年8月に約3年振り4枚目のフルアルバム『FUTURE』をリリース。I Don't Like Mondays. オフィシャルHP

「DIAMOND」MV

「DO YA?」MV

「Up to U」MV

「ZERO GRAVITY」MV

「LEMONADE」MV

「TONIGHT」ライブ映像

OKMusic編集部

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