【荒川ケンタウロス】『荒川ケンタウ
ロス「時をかける少年」リリースツア
ーファイナル ワンマンライブ』2016
年1月30日 at 渋谷WWW
メジャーレーベルから『玉子の王様』『時をかける少年』という2枚の作品をリリースした、2015年の集大成と位置付けたファイナル。歓声と笑いを誘ったムービーも交え、前述の2枚の曲を中心に全21曲を2時間20分にわたって披露した。フォークロックやニューウェイブ調のロックナンバーに加え、お洒落な音色も奏でるのだが、照れなのかガラじゃないのか、お洒落になり切らないところがいい。そのくせ「重力列車」のようにしっとりと聴かせる曲は、決して照れたり斜に構えたりせずに熱を込め、じっくりと聴かせるのだ。最後には誰からともなく始まった観客の合唱にステージに戻ってきたバンドが加わり、みんなでもう一度、「ティーティーウー」をアカペラで歌う予定外のダブルアンコールが実現。ちょっとこそばゆいバンドとファンの親密な関係をダメ押しで印象付けた。