【Prof.Moriarty&Smiley-Todd】
取材:ジャガー
「以前から知ってくれている方には、“ロックになったね”と言われますね。やっぱりドラムが変わるっていうのは大きいみたいです。新体制とは言っても、大学のサークルからの付き合いなので、新鮮さと安心感が入り混じった特別な空気があります」(堀江)
メンバーチェンジを経て、新たな一歩を踏み出したProf.Moriarty&Smiley-Toddが約3年振り、現編成では初となるミニアルバムを完成させた。ひと息付かせてくれるような心休まる楽曲から、ライヴの絵が浮かぶ楽曲まで、どれも味わい深い魅力を放つ一作である。
「歌ありきのアレンジを前提に。それでいて、曲としてのカッコ良さや歌を生かすための音の選び方やリズムなど、細部にまでこだわりを持ってサウンドを作り上げました。なので、ヘッドフォンで歌の後ろの演奏もよく聴いてみてほしいですね」(仲地)
「“今の4人が音を鳴らす”ってことにこだわりました。ライヴでやっている曲ばかりだったので、アレンジはほぼ固まっていましたね。前作以降にできて、なおかつ音源化していない楽曲をチョイスしました。その中でも、歌い手として『遠心力』が思い入れがあって。歌っている時の気持ち良さもそうですが、聴き手に届けるってことを一番意識するので」(堀江)
全7曲から感じる温もりは、アルバムタイトル“ai life”に詰め込んだ想いであり、本作のテーマともなっている。
「“ai life”の“ai”には“愛”とか“会う”っていう意味を込めていて、愛のある人生、誰かに出会う人生を全編通して描いてみました。テーマとしては“つながり”って感じです。どんな人生も、きっと“愛ライフ”であり、“会いライフ”であって…うれしいことも悲しいことも、起こった出来事全てが素晴らしいと思える人間になりたい。そんな気持ちです」(堀江)
ライヴではすでに音を奏でているのだが、こうやって改めて4人の音を形にすることにより、バンドとして新たに見えたことはあったのだろうか?
「『夕焼けをください』が、この4人になって初めて仕上げた曲なんですけど、ベースとドラムの一体感が上手く表現できたなと。その時に今まで何となくボヤっとしてたものがはっきり固まったような気がします」(澤井)
「いろんなことができそうだなって可能性と好奇心ですね。ガンガンいきたいです」(仲地)
「この4人では初作品ということで、今の自分たちを出しきった最高のものが作れたと思います。このアルバムをステップとして、これからさらに成長していきたいですね」(六田)