【moumoon】
撮影:ETB/取材:ジャガー
初めて出演した時はガチガチに緊張したというGOOstでのライヴも、店舗スタッフの熱意と温かい観客のおかげで今では落ち着けるホームグラウンドに。そんなインディーズの頃から慣れ親しんだ場所とあって、開演前からふたりをひと目見ようと多くの人々で賑わった。
大きな拍手とともに登場したmoumoonのふたりは、身動きも取れないぐらいのすし詰め状態の会場を見て驚きとうれしさでいっぱい! 早速、今日の晴れ晴れとした天気にぴったりな「mellow」でライヴがスタートした。インディーズ盤のミニアルバム『Flowers』に収録されている同曲はシンプルなギターフレーズ、メロディーが心地良く入ってくる。素朴なやさしさが充満する中、「On the right」へ。CDではポップでカラフルなイメージの強い楽曲であったが、今日のライヴではギターの音が前に出た深みのあるアレンジになっており、ここでしか味わえない特別感が得られた。
ちょうど昨日放送された『MUSIC FAIR』のことが話にのぼり、いろんなアーティストと共演をすることで親交を深めたと同時に、自分たちとは違った良さや引き出しを学び、たくさん刺激を受けアーティストとしても磨かれた様子。“こうやって振り返ってみると、上手いこと噛み合ってる”と語ったYUKA(Vo)。そして、いろんな人と出会えたことを当たり前に思わず、本当にすごく大事なことだと感謝の想いから「一期一会」を披露。感情をストレートに出した歌詞に熱いものが込み上げる。こういった言葉が丁寧に伝わる楽曲を聴くと、YUKAのどこまでも軽やかに伸びていく歌声に心底魅力を感じ、癒される。最近はサポートメンバーとともに音を作り上げていくバンドスタイルでのライヴが増えているので、インストアでのふたりだけのアコースティックスタイルも貴重な時間ではないだろうか。
YUKA曰く“強いラブソング”の「EVERGREEN」では、サビの突き抜けた盛り上がりに釘付けだ。単純に“私とあなた”がテーマの恋愛ではなく、もっと深い部分での愛を歌ったナンバーに観客も静かに耳を傾けていた。ちなみに「EVERGREEN」は本人たちも久々に演奏した曲らしく、“ワングーでは普段やっていないようなスペシャルな内容を届けたい”と喜ばしい発言も聞くことができた。
そして、ここから再び盛り上がりナンバー! 良い意味でチープに仕上がっている「MUSIC」の浮遊感漂う不思議なリズムに自然と体を揺らす客席。その光景を受け、終始笑顔のmoumoonは何だかいつも以上にリラックスした良いムードでライヴを行なっているように感じた。ラストナンバーは、CMでもお馴染みの「Sunshine Girl」。落ち込むところのない同曲が気分をさらに高めてくれたことは言うまでもない。短い時間ながらも、多彩な姿を披露してくれたmoumoonに温かい拍手はなかなか鳴り止まなかった。
この日のライヴで聴くことはできなかったものの、目を輝かせてふたりが話していた7月7日リリースのアルバム『SPARK』も気になるところ。“心と心で触れ合う曲を作れた”“心が締め付けられる胸がギュってなるものから穏やかに聴けるものまで、バランスの取れた作品”と頼もしい発言が数多く挙がっていただけにアルバムへの期待は募るばかりだ。
■ SET LIST ■
1.mellow 2.On the right 3.一期一会 4.EVERGREEN 5.MUSIC 6.Sunshine Girl
mu-linkでも現場の様子がチェックできますよ!
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