【T.M.Revolution】T.M.R.バージョン
15、多彩なアーティストにより人気曲
がアップデート!
今後のライヴのアレンジは 『UNDER:CO
VER 2』が基本に
逆にVERBALさんがアレンジした「WILD RUSH」は、彼の持ってるカラーと西川さんの声のギャップがハマった。
VERBAL とやった「WILD RUSH」やUZUMAKI の「LEVEL4」なんかは、前回の『UNDER:COVER』に入っていてもおかしくない曲で、そういう曲はライヴでやってる回数も多いから、すでに何度もブラッシュアップをかけているんです。それだけに、今回はどういうところに落ち着かせるかで悩みましたね。いい意味で一緒にやる人のカラーにも期待していた部分もあったし、結果的にその期待とは違ったところに落ち着いたとしても、それも面白くてアリだと思いました。
the GazettE が参加した「SHAKIN' LOVE」は展開が激しくて、思わず土下座しそうになりました(笑)。
(笑)。the GazettE は一昨年の『イナズマロックフェス』にも出てくれたし、エンジニアがT.M.R.と同じというつながりもあって。UZUMAKIやHOME MADE 家族に対してもそうだけど、せっかく一緒にやるんだから抑えめではなく、音が出た瞬間に彼らの存在感がありありと分かるものにしたいんだと話したんです。the GazettE はいわゆるラウドやスクリームにはない華があって、すでにカラーが確立されてるので、カテゴリーを飛び越えていろんなものを消化できている。だから、あの声は個性的で魅力だし、ああいう声は僕には出せないから、すごくいいなと思って。向こうも、すごく楽しんで臨んでくれていましたね。
「蒼い霹靂」に参加した布袋寅泰さんとのつながりは?
一昨年と去年、続けてイベントでご一緒させていただく機会があって。あと、アレンジを担当した岸 利至くんが布袋さんのトラックメイクをずっとやってるつながりもあったので、岸くんを経由して布袋さんにオファーしたという。布袋さんとのレコーディングは、もちろん予めプランを考えて臨んでいただいたのですが、その場で弾きながら固めていく部分もあって。どんどん完成されていく過程を見るのはすごく面白かったです。
個人的に印象に残ってるレコーディングはありましたか?
そうだな~。デビューシングルの「独裁 -monopolize-」は縁のある方にやってもらったほうが、ファンのみんなも納得してくれるんじゃないかと思って、浅倉大介さんにお願いしたんですけど…“こんな感じで”って向こうからデモが上がってきて、それはもちろん打ち込みだけのものだったんだけど。“じゃあ、あとはこっちでやるから”ってことで、T.M.R. のツアーメンバーからアイデアをもらいながら、ドラム、ベース、ギターのリフやフレーズを考えて乗せたんです。さらに歌入れしてる最中に、何か物足りないってことで、ヒューマンビートボックスが入ったらいいんじゃないかと思い付いて。“今イケてるビートボクサーを誰か知らない?”って知り合いに電話して。聞いた名前をYouTube とかでチェックして、TATSUYA がいいと。
もともとの浅倉さんのアレンジには、ヒューマンビートボックスは入ってなかったんですよね。
マスタリング音源を聴いてびっくりしたんじゃないかな。でも、そういうこともアリなのが『UNDER:COVER』ですから。
しかし、こうしたゲスト陣の幅広さは、『イナズマロックフェス』や音楽番組出演などでの交流のたまものですね。
HOME MADE 家族のMICROなんか、毎年『イナズマロックフェス』にきてくれるし(笑)。あと普段からツアーなどで一緒に音作りをしてくれている、鈴木 覚くんやギターの柴崎 浩くんとは、実際ツアー中に“こんなふうにしようと思ってるんだ”って話をすることもありました。
ツアーと言えば、前作の『UNDER:COVER』の収録曲は、以降のライヴではそのアレンジが基本になりました。ということは、『UNDER:COVER 2』の収録曲は、今後ライヴでやる時はこのアレンジでやることに?
そういうことになります。『UNDER:COVER』の曲は、そのアレンジがスタンダードになって、今やオリジナルのリリース当初のアレンジを知らないファンもたくさんいるくらいで。ラップのパートはどうするんだ?とか、考えることはいっぱいありますけど…う~ん、どうしようかね(笑)。
今後も○○周年でこういう作品を?
ですね。節目でこういうものを作るのは、それまで自分がやってきたことに対する成績表みたいなところもあると思うので。
じゃあ、オール5ですか!
いや、結果的に点数では計れないものだということが、今回改めて分かったという(笑)。でも、旧譜のリメイクという部分では、当時表現し切れなかったことが、今回きちんと消化できたと思うし。音を作る作業を単純に楽しんだものでないと、より遠くには飛ばない…そういう基本を改めて感じた部分もありました。
では、20周年に向けての今のお気持ちを。
ここ3年ほど、ひとつひとつのものをじっくり、きちんとかたちにしてきた感じだったので、今年からは少し無茶したりブッ飛んだことをしたり、攻めの姿勢でいきたいと思っています。そういう気持ちで物作りをしたいなと。相変わらずネットやゲームにもちょくちょく触れてるんですけど、そういうところにも、もっとフックになる部分がきっとたくさんあるはずなんですよね。それをかたちにしていくことで、T.M.R.を聴いたことがない人や触れたことがない人に、もっとアプローチできるんじゃないかと思っています。まあ、不景気な世の中ではありますが、そんな時代だからこそ、楽しみながら前に進めたらと思っています。
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『UNDER:COVER 2』2013年02月27日発売Epic Records Japan
- 完全生産限定盤(2CD +オリジナルアンダーウェア)Type A
- ESCL-4019~21 8000円
- 初回生産限定盤(CD+DVD)
- ESCL-4028~9 3900円
- 通常盤初回仕様
- ※初回仕様分のみ:三方背BOX仕様、リクエストハンドルネームのクレジット入りポスター封入