5名の登場人物を総勢20名の日替わり
キャストによるリーディング形式で上
演 Stage Reading『A Bright New B
oise』日本初演決定

2024年5月10日(金)~5月19日(日)KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて、Stage Reading『A Bright New Boise』が上演されることが決定した。
サミュエル・D・ハンター作『A Bright New Boise』の初演は、2010年にNYのワイルドプロジェクト劇場にて、パーシャル・コンフォート・プロダクションによって制作された。作品は話題を呼び、翌年にはアメリカでトニー賞に次いで権威のある、オビー賞(Off-Broadway Theater Awards)最優秀脚本賞を受賞した。
2023年にはNYのシグネチャー・シアター・カンパニーによって、本作のリバイバル上演が制作。実際に現地で観劇していた翻訳・演出家の下平慶祐は、「この作品を日本で上演したい」と衝動的に思い立ち、本公演の上演にいたった。
また、昨年はハンターの戯曲を映画化した『ザ・ホエール』が日本でも公開され、主演のブレンダン・フレイザーが第95回アカデミー賞主演男優賞に輝き、大きな話題となった。
NYでの初演から14年の時を経て、本作は日本で初めての上演となる。
舞台はアイダホ州の州都ボイシーにある大手スーパーマーケットチェーン店“ホビー・ロビー”。それぞれの事情を抱えながら働く従業員たちの中に、新たにこの街にやって来たウィルが新規雇用をされるところから物語は始まる。
小さな街で慎ましく生きる労働者たちにスポットを当て、“生きていく”ということの探究を哲学的に描いた本作は、『ザ・ホエール』と並び、ハンター初期の代表作と言える。
本公演では、5名の登場人物を総勢20名の豪華日替わりキャストによるリーディング形式で上演。
主人公のウィル役には小林顕作、片桐 仁、北川能功、竹尾一真、利益の追求に固執する店長のポーリーン役には西尾まり、貴城けい、蓮城まこと、松本紀保、ロマンチストでどこか不器用なアンナ役には傳谷英里香、福永マリカ、大内彩加、藤谷理子、独特のアート志向を持つ大学生のリロイ役には榎木淳弥、荒木健太郎、鈴木勝大、松田 凌、内向的で他者との関わりを避ける少年アレックス役には小西成弥、井阪郁巳、大野瑞生、佐藤信長がそれぞれ演じる。
Stage Reading『A Bright New Boise』出演者
新進気鋭の翻訳・演出家の下平慶祐が、絶大な信頼を寄せるキャスト陣とタッグを組み、本作品に挑む。
【あらすじ】
手つかずの雄大な自然が広がる、アメリカ西部アイダホ州。
ウィルは生まれ育ったカー・ダレーンを離れ、心機一転、州都ボイシーでの生活を始めた。
大手スーパーマーケットチェーン店“ホビー・ロビー”に再就職したウィルであったが、同僚には利益の追求に固執する店長のポーリーン、ロマンチストでどこか不器用なアンナ、独特のアート志向を持つ大学生のリロイ、内向的で他者との関わりを避ける少年アレックスがいた。
ある日、ウィルが抱えていた過去の出来事が明るみになり、従業員たちの歯車が徐々にずれ始めていく……
アメリカ西部の長閑な街を舞台にした、リアルな人間模様を描く口語劇。

上演決定にあたって 翻訳・演出家 下平慶祐のコメント
サミュエル・D・ハンターの戯曲の魅力は「小さな町の大きな渦」だと思っています。
本作ではアイダホ州のスーパーマーケットを舞台に、新たに雇用された主人公のウィルが抱えている、ある過去の出来事が発端となり、従業員たちの間で巻き起こるドラマを描いています。
私は昨年NYでのリバイバル上演を実際に現地で観劇したのですが、日本から遠く離れたアイダホ州を舞台にしたこの物語に、とても親近感を覚えました。
国は違えど、どんな場所でもそこには誰かの生活があり、作中で描かれている普遍的な人間ドラマは、私たちにとっても身近な物語だと感じました。
それが日本で上演したいと強く思った理由です。
今回のプロジェクトでは20人の俳優に集まっていただき、戯曲の力、そして俳優の力を最大限に活かすことを大切にしています。
演劇という渦を生み出すためには、俳優に全幅の信頼をおき、また、翻訳台本も俳優が信頼できるものを用意しなければなりません。
本作の見どころはまさにそこにあり、何気ない平易な会話から生み出される大きな渦を、劇場で体感していただければと思います。

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