岸田繁(くるり)、バーチャルシンガ
ー・花譜のコラボシリーズ「組曲」第
15弾で「愛のまま」を共同制作

くるり岸田繁(Vo&Gt)が、バーチャルシンガー・花譜と楽曲「愛のまま」を共同制作した。花譜がリアルのアーティストやコンポーザーを中心としたコラボレーションを行う企画「組曲」の第15弾にして最終作となっており、花譜が2023年にプライベートで最も再生時間が多かったアーティストでもあるというくるりの岸田繁とのコラボが実現した。
楽曲は、夕日を想起させる風景の中で大切な人との別れ、明日への期待と不安、そして20代に向けて新たなステージへ旅立つ彼女自身が、歩んできた道程への憧憬も想起させるメランコリックなバラードとなっている。
楽曲のリリースは2024年1月3日で、ミュージックビデオも同日公開予定。詳細は「組曲」オフィシャルサイトを確認してほしい。
また、先日くるりはアルバム『感覚は道標』の発売を記念したツアー『ハードにキマる!つやなし無造作ハッピージェル』全4公演を完走。その最終日となる12月23日(土)に行われたZeppDiverCity公演のセトリプレイリストが公開されている。ツアー当日の模様を収めたライブダイジェスト映像も“Quruli Video”で見ることができる。
■花譜コメント
花譜
組曲第15弾!お相手は、岸田繁さんです!!
「愛のまま」の制作を通して、私は自分の10代を振り返ってみたのですが、感情がめちゃくちゃ動かされたりして、鮮明に記憶に残ってることよりも、なんだかなー、とか、よくわかんないなーとか曖昧に思いながら、年ばかり重ねてきた、さよならもはじめましても全然ままならないような、心のどこかにいる小さな頃のままの自分のことを、見つめ直したいと思いました。
岸田さんは最初からずっと、私の思い描くイメージに真摯に寄り添ってくださりました。くるりと出会ってからの私の10代(きっとこれからも)は、くるりの曲からもらったとてもあたたかなパワーに満ちており、記憶を呼び起こす際にも、何度も歌いたくなったり聴きたくなったりしていました。
歌詞の制作のやり取りで、特に心に残っているのが、最初私が、「飛び込めばわかるって抱きしめたメロディ」と書いたのに対して、岸田さんが、「飛び込めば掴めそうなメロディ」という詞を提案してくださったことです。見慣れた街をさまよい歩きながら、音楽や歌に前に進む勇気をもらってきた自分が、その大好きな音楽を作った方と一緒に曲を作っている、という、信じられない状況にある今の私が、岸田さんの書いてくださった言葉のおかげで、自分の10代全部とリンクしたような感じがしました。
「愛のまま」本当に大好きな、大切な曲になりました。
たくさん聴いてほしいです!

■岸田繁コメント
自分が20歳になる頃のことを思い出そうと思って、もう殆ど覚えていないけど、何かに夢中になっていたりとか、心に沢山の葛藤を抱えていたりとか、その時に過ごした街のことや、一緒にいた友人たちのことを思い出したりしました。
歩道橋の階段を昇り、そこから見える遠くの風景は霞んでいるのに、足元の崩れたコンクリートと、眼下を通り過ぎる大型トラックの屋根ばかりがやたら鮮明で、色んなことを考えながら生きていたのに、ただただ必死に見えない何かを探していたのかな、と思いました。
花譜さんから頂いた、歌詞のモチーフはそんなことを想起させるような、心のささくれのようなものを鮮明に描かれたものでした。
彼女の声はとても綺麗で、リード・ヴォーカルは勿論のこと、随所に散りばめたヴォーカル・ハーモニーも、たおやかに楽曲を包み込んでいます。
心の風景と、ほんの少しだけビルの隙間から見える夕陽が、彼女の友人たちや、まだ知り得ない多くの人たちの心を照らすことになるだろう、と思っています。
良い曲出来てよかったね!

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