L→R シューヤ、リョウガ、アロハ、ハル、タクヤ、ユーキ、カイ、マサヒロ、タカシ

L→R シューヤ、リョウガ、アロハ、ハル、タクヤ、ユーキ、カイ、マサヒロ、タカシ

【超特急 インタビュー】
“面白いけどカッコ良い”から
“カッコ良いけど面白い”へ

冒頭から大御所の方に背中を押されて
新体制のすごく良いスタートが切れる

続く「KNOCK U DOWN」でも突き進む決意をみなぎらせて、次々にカッコ良い曲が続くというのが、今までの超特急のアルバムとは明らかに異なりますよね。

シューヤ
僕は過去にも音楽にずっと触れてきていて、むしろカッコ良いものしかやってこなかったから、ありのままでやれたところはありました。“こうしたい”“ここにこれを入れたい”とかの話も積極的にできましたし、ブースで作業をしている時に僕が勝手にハモっていたら、“おっ、それいいね”って採用していただけたり。そういうクリエイティブなことをタカシくんと詰め込めて、全体的にトラックの音もレベルが上がっているんですよね。送っていただいたファイナルミックスを聴いて、“めっちゃ良かったです!”ってスタッフさんにメッセージ送ったくらい、改めて制作チームには感謝です。
ユーキ
とにかくふたりのキーが高い! 「KNOCK U DOWN」なんて超特急史上一番高い曲らしくて、それをシレッと当たり前のように歌うんだから! おかげで、自分たちもダンスで頑張ろうって思えました。

「KNOCK U DOWN」が高音で殴りかかる曲だとしたら、「Thinking of You」は高音で包み込むようなやさしさのあるナンバーで、フェイクにオブリガード、ユニゾンにハーモニーと、タカシさんとシューヤさんのヴォーカル力を序盤でしっかり堪能できました。

タカシ
僕がひとりでヴォーカルをやっていた時期に、自分の個性として磨き続けてきたファルセットを多用しているので、僕にしか出せない色のある曲だと思うんですよ。少し色気があるのはもちろん、曲を通して懐の深い愛というものを表現したかったので、そういうところも意識して聴いてもらえたら嬉しいです。
ユーキ
このチルで流れるような感じは踊っていてもすごく気持ち良いだろうし、8号車のみんなを包んでいくパフォーマンスを想像すると、とても温かい心地になりますね。
アロハ
曲調がニュージャックっぽくて、僕はそっちのジャンルが得意だから、今から振り入れが楽しみです!
ハル
うん、僕も好き!
タクヤ
ふたりの高音の質感が違うから、それが良いミックスになっていますよね。結構シューヤのきれいな高音を活かした、シューヤがメインに聴こえるような楽曲も多かったりするので、それがすごく新鮮。

ええ。新メンバーだからってシューヤさんが一歩引くわけでもなく、ふたりが対等なところに、加入からの半年ではありますが、しっかりとヴォーカリストとしての信頼を得ているんだなと。

タカシ
それは多いにあったと思います。僕に持っていないものを彼は持っていますし、当然その逆もあって。なので、コーラスだとか、細かい音だとか、主線のメロディー以外のところにも注目してもらえると嬉しいです。聴いていると“あれ?”って巻き戻ししたくなるような箇所がいっぱいあるはずなので。
カイ
5曲目の「シャンディ」とかね。この曲、僕が好きな『美女と野獣』がモチーフなんですよ。

シューヤさんの甘い歌声が切ない愛を歌う歌詞に似合いますし、今までの超特急になかった色合いの感情の揺れを感じました。

シューヤ
基本的にタカシくんが先に歌って基盤を作ってくれるんですよ。それが心強くて。だから、僕も乗せやすいし、やりやすいんです。「シャンディ」は歌っていて気持ち良いのはもちろん、譜割もすごく耳に残るし、きれいなところもカッコ良いところも出せるというのが、自分に合っているように感じて好きですね。

と、アルバム前半ずっとカッコ良いので、6曲目に「宇宙ドライブ」で若干の違和感というか…

タクヤ
浮いてました?
ユーキ
ある意味、無重力!
カイ
一番フワフワしてる! 伏線回収しちゃった!

MVが無重力での撮影でしたからね(笑)。そこからダンサー陣もガヤに参加しているような比較的ポップな曲が続いて、「Winning Run」に至ってはリョウガさんの台詞で始まり、リョウガさんの台詞で終わるという。

カイ
打ち合わせの時かなんかに、プロデューサーが“リョウガくんの声を入れるとかありなんですか?”って言ってくれたんですよね。いい声だからって。
リョウガ
でも、難しかったです。自分で聴き返してみると“もうちょっとできたな”って感じ。
ハル
その次の「ラキラキ」が僕は好きですね。アップテンポで、聴いていると自然とノッちゃって一緒に踊りたくなるから、ライヴで披露するのが楽しみです。ど頭のタカシくんの囁きをイヤモニで聴きたい!
シューヤ
ヤバいよ、崩れるよ! 8号車は絶対に嬉しいはず!
ユーキ
ノイズキャンセルで聴くのがオススメです!

そのあとは「Typhoon」からシームレスで「NEW WORLD」と、強い覚悟を歌う曲が続くのが胸アツで! 特に「Typhoon」なんて、まさしくこの9人でないとできない曲じゃないですか。

ユーキ
うん。ライヴでまた革命が起きる曲だと思う。
タクヤ
ダンサーがどんどん入れ替わりでラップしていますからね。1行を3人で歌っていたりするから、ライヴは大変そうだけど。
マサヒロ
《巻き起こSet!》っていう歌詞がカッコ良いし、まさにライヴを巻き起こす感じで盛り上げたいです。ただ、僕はレコーディング自体、自分の声がCDに乗る経験自体が初めてだったので、シンプルに難しかったですね。これを普通に一曲丸々歌っているヴォーカルのふたりはすごいと思いました。

それだけに新生超特急の進化を表している曲ですよね。そして、スケール感のある「Together As One」で大団円かと思いきや、通常盤にはさらにもう1曲「君と、奏で」が続くという。

タクヤ
僕、「君と、奏で」は好きですね。
ユーキ
でしょうね。
タクヤ
でしょ? 既存曲で言うなら「Hero」(2020年12月発表のシングル「Asayake」のファンクラブ盤に収録)みたいな、日頃応援してくれている8号車に気持ちを届ける曲なので、ライヴでもいい位置にくるんじゃないかな?

「Together As One」も“大丈夫”と暗闇の中に手を差し伸べてくれるような温かさがありますが、「君と、奏で」は“ずっと一緒”と繰り返されているところに、ファンはグッときますよ。

タクヤ
そうですね。より親密な感じがする。
タカシ
あと、言っておきたいのが1曲目の「Introduction -THE EXPRESS to B9-」。この曲、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之さんが作ってくださったんですよ。そんな大御所の方に制作していただけて、アルバムの冒頭から中野さんに背中を押されて“B9(ベストナイン)”な楽曲をやれるというのは、新体制になったばかりの僕たちとしてもすごくいいスタートを切れる気がします。

高度にデジタリックでエッジィで、あの曲でライヴが始まるのを想像しただけでワクワクします。

タカシ
そうですね。僕たちにはできないものを表現してくださっていて、イントロダクションとは言いつつ、楽曲にまったく負けていない世界観があるから、すごく気持ちが高まるんですよ。
リョウガ
アルバムって曲順どおりに聴くと、より楽しいじゃないですか。例えるなら催眠音源の導入みたいに『B9』というカッコ良い世界に入り込ませてくれる曲なので、ちゃんとイントロダクションから聴いてくれたら、さらに深いところに入れると思います。

5月末から全国6都市を回る新体制初のホールツアー『B9 Unlimited』がスタートしますが、もうビジョンは見えています?

ユーキ
セットリストはだいたい決まったんですけど、めちゃくちゃボリューミーです! アルバム新曲の振り入れはもちろん、既存曲もフォーメーションの変更があるんで、ほぼ新たに覚える曲しかない。その作業で5月までは鬼のような2カ月になるので、そのぶん本当に新鮮な超特急が観られると思いますね。
カイ
ただ、フォーメーション変更はあっても振り自体は変わらないから、全部新しく覚える4人のほうがしんどいはず。
タカシ
ゼロをイチにするってめっちゃ大変なんでね。 
シューヤ
でも、その大変さは昨年末のアリーナツアーで経験していますから。もう血を吐くような道を通ってきたので、2度目も頑張ります!
ハル
僕も高校卒業して上京するので、アリーナツアーの時に比べたら気持ち的にも身体的にも、少しは楽になると思います。

マサヒロさんは若干固まっているような…

マサヒロ
いえ、全然大丈夫です!
アロハ
すごい自信だな(笑)。
カイ
ちなみにユーキさんが俺のリクエスト曲を1曲入れてくれたんですよ。そろそろやりたい曲があったから。
タクヤ
(ユーキを見て)“なんでこれを入れたんだよ!”みたいな目で睨んでる(笑)。
ユーキ
おかげで、余計大変になりました…。でも、まっ、MORAっていきましょう!

取材:清水素子

アルバム『B9』2023年3月22日発売 SDR
    • 【初回限定盤】(CD+2Blu-ray)
    • ZXRC-2095
    • ¥10,780(税込)
    • 【通常盤】(CD)
    • ZXRC-2096
    • ¥3,300(税込)

ライヴ情報

『BULLET TRAIN Spring Tour 2023「B9 Unlimited」』
5/27(土) 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
5/28(日) 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
6/04(日) 福岡・福岡市民会館 大ホール
6/10(土) 宮城・東京エレクトロンホール宮城
6/17(土) 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
7/08(土) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
7/09(日) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
7/14(金) 大阪・オリックス劇場
7/15(土) 大阪・オリックス劇場
7/17(月) 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール

超特急 プロフィール

チョウトッキュウ:2011年12月25日に結成、翌12年6月10日にシングル「TRAIN」でCDデビュー。今話題のメインダンサー&バックヴォーカルグループ。2011年12月25日結成。12年6月にシングル「TRAIN」でインディーズデビュー。17年4月26日にリリースしたCDデビュー5周年記念シングル「超ネバギバDANCE」は初のオリコンウィークリーチャート1位、ビルボードチャートHOT100総合1位を獲得! 18年12月には念願のさいたまスーパーアリーナでのワンマンライヴを成功させ、19年12月〜20年1月にはグループ史上最大規模のアリーナツアーを、20年12月にはグループ史上最大スケールのオンラインライヴを、そして21年6月には神奈川・ぴあアリーナMMにて3日間にわたる有観客ライヴを成功させた。22年 結成10年を迎え、約3年振りとなる全国ホールツアー 『BULLET TRAIN 10th Anniversary Tour 2022 Progress』を決行。そして、同ツアー初日の4月23日に、8号車と一緒に想像を超えた未来へ行くため、新メンバーオーディション『超特急募』を開催することをLiveのMCにて発表し、同年8月8日の「8号車の日」に追加の新メンバー4名を発表し、9名の新体制となる。“君との笑顔が終着駅”、さらなる進化を遂げた彼らがどんな11年目の未来を進んでいくのか目が離せない!超特急 オフィシャルHP

「シャンディ」Lyric Video

「NEW WORLD」Lyric Video

「宇宙ドライブ-ZERO G ver.-」MV

「宇宙ドライブ -SUSHI ver.- 」MV

New Album「B9」Teaser Video
-All Songs-

New Album「B9」
Teaser Video -Blu-ray 1 & 2-

OKMusic編集部

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