“完全ソールドアウト”で開催された
、有栖川塁の生誕ライブ「塁 誕 祭」
をレポート。遂に重大発表の内容も明
らかに!
【塁誕祭2023Twicasプレミア配信チケット】
それでは、当日の模様をここへ記したい。
LI-17
LI-17のライブは、『Advance of the lookie』を歌うENAの声からスタート。轟音を上げて演奏が唸りを上げるのに合わせ、フロア中が意識を混濁させる音の唸りに包まれる。激しく攻めた演奏の上で、強いメロを持った歌をヴォーカルのENAは響かせる。すでに、フロアのあちこちで掲げた腕が揺れている。間奏では熱いクラップも登場。メンバーらは沸き立つ気持ちへ導かれるまま、熱を求める観客たちへ向け、エモい歌と激烈な演奏をぶつけていた。
「暴れてこうかー!!」。『あなたと私』の演奏が炸裂したとたん、フロア中の人たちが頭を振り、掲げた手を揺らしていた。激しさと速度を上げる演奏に刺激を受けた観客たちが頭を振り乱し騒げば、ENAの煽る歌声と、振りで掛け合いをしてゆく。舞台と客席の距離感が近いこともあり、互いに至近距離で剥きだした感情をぶつけあっていた。
「一緒に遊ぼうか!!」。ENAの声を合図に、歪みをあげて掻き鳴らすギターの音と、耳心地好いギターの旋律が折り重なるように響きだす。その音を、疾走するタイトな音でリズム隊が煽りだす。LI-17は、高揚歌メロ曲の『終わりと未来』を通して、熱い音の衝撃をフロア中に撒き散らす。分厚いノイズ音と耳心地良い音が交錯してゆく中、意識はどんどん現実を消し去っていく。
演奏は一気に重さと速度を上げ、ライブハウスという空間の中で暴れ出した。LI-17は『Adore』を突きつけ、観客たちの身体を終始揺さぶり続ける。興奮という感情のツマミを思いきり右にまわした観客たちが、メンバーらと沸き立つ熱をぶつけあっていた。
最後にLI-17は『かわず』を突きつけた。ノイズのような跳ねる轟音の中から耳心地好い歌が届き、理性のストッパーをどんどん外してゆく。気付いたら、思いきり頭を振り乱し、掲げた拳を激しく揺らす景色がそこには広がっていた。
冒頭からLI-17は、現実を消し去る景色をフロアにしっかりと作りあげてくれた。
LI-17
AMENOバンド
豪華なメンバーたちが、舞台の上に集結。「高く高く、飛んでください」の言葉を合図に飛びだした『シルビア』に合わせ、フロアのあちこちで跳ねだす人たちが登場。胸をくすぐる、強い存在感を放つ歌メロ曲だ。AMENOの優しく温かい歌声が、躍動する激しい楽曲の上で美しい歌声の翼を広げていた。その歌声は、晴れ渡る空へ向かって大きく羽ばたきだすようだ。AMENOの輝きに満ちた歌を力に、フロア中の人たちが掲げた右手を大きく左右に振りながら、天空へと向けて思いを羽ばたかせていた。
AMENOは『ヴァンパイア』を通して、満員の観客たちに声を求めていた。ハートを突き刺すように荒ぶる楽曲の上で、AMENOは観客たちをしっかりと見据え、挑むような姿で歌っていた。胸の内かち沸き上がる熱情した思いを、彼は熱を抱いた声に乗せて突きつける。歌で優しく抱きしめる姿にもハートが赤らむが、身体を刺激する、情熱に満ちた躍動曲も嬉しく気持ちを騒がせる。ゆったりとした演奏を描く落ちサビで響かせた、魂を焦がすような歌声に胸が打たれた。終盤、熱く煽る姿も含め、何時の間にかAMENOの描き出す熱狂の虜になっていた。
続くSIAM SHADEの『Never end』では、牙を剥きだした荒ぶる演奏に乗せ、AMENO自身が挑みかかる姿勢で歌声を突きつけた。ときに身体を揺さぶり、魂を奮わせるように歌うAMENO。凛々しいその姿に向け、フロアからいくつもの拳が突き上がる。曲が進むごとに、AMENOの歌声にエモさが満ちてゆく。演奏陣も含め、その熱が伝わるからこそ、観客たちも身体を揺さぶりながら興奮を覚え続けていた。
「声出しが久し振りすぎて、やっとライブハウスに帰ってきたなと感じてる」と語るAMENOの言葉が嬉しい。
ここからは:MALICE MIZERの楽曲を披露。この選曲は、この日の主役の有栖川塁がGACKTをリスペクトしていることから、有栖川塁に敬意を評してのこと。
最後にAMENOバンドは、演奏へ熱を一気に注ぐようにGACKTの『ANOTHER WORLD』を演奏。熱を抱いて疾走する楽曲の上で、AMENOが凛々しい声を張り上げて熱唱。AMENOは身体を前のめりに観客たちの熱を受け止め,その熱を大きく膨らませるように歌っていた。壮大な楽曲へ、さらに美しくも雄々しい輝きを降り注ぐように、AMENOバンドは歌い奏でていった。
Vo.AMENO(ex.THE MICRO HEAD 4N’S)
ハマサキトモヤ バンド
幻想的なSEに乗せ、メンバーたちがゆっくりと舞台へ姿を現した。とても優雅な雰囲気だ。ライブは、ゆったりとしたギターの音色の上で、思いを零すようにハマサキトモヤが『依存』を歌いだして幕を開けた。言葉のひと言ひと言へ思いを込めながら、ハマサキトモヤは歌を響かせていた。やがて、高ぶり出す演奏、ヒリヒリとした音を響かせた演奏へ導かれるように、ハマサキトモヤも沸き立つ感情を剥きだしながら歌っていた。身体の奥底から湧き出る思いをぶつけずにいれない。観客たちへ挑む様で、衝動に導かれるままに歌い奏でる姿がそこには生きていた。
沸き立つ衝動のままに。いや、さらに感情を裸にして晒すようにハマサキトモヤと演奏陣は『ォ薬』を突きつけた。この曲も、衝動に満ちた楽曲だ。荒ぶる感情が刺を持った歌声になり、チクチクとハートを刺激する。がなるように感情を突きつけ歌う姿に刺激を受け、身体が激しく疼きだす。この痛みを、彼らの演奏に乗せてぶち蒔けずにいれない。冷静に装ってなどいれないんだよ。
曲が進むごとに熱を上げるとは、ハマサキトモヤのライブ姿のことを言うのだろう。剥きだした感情というジェットコースターに乗った観客たちは、ハマサキトモヤ バンドが突きつける演奏へグイグイ引っ張られるままに理性を消し去り、本能が導くままに身体を揺らしていた。『感染』、なんて強烈な感染力を持った生々しい魂の歌だろう。その衝撃を全身に浴びながら、熱情に溺れ続けていたい。
表情は、一気に凪いだ景色を映し出す。それまでの激情した音の荒波が、『暁』に乗せてゆったりと。でも、大きなうねりとなって身体や意識を包み込む。今にも壊れそうな感情を、打ち震えるような声てハマサキトモヤは歌っていた。その声には、静かなる衝動が満ちていた。思いのひと言ひと言が、強い意思と説得力を持って響いてきた。彼の描く嘆き苦しい思いに心が飲み込まれ、歌の世界に身を痛く溺れさせていた。とてもスケール大きな楽曲だ。視線が、心が、ずーっと引き寄せられていた。
「僕と塁さんが出会ってまだ1年半。でも、本当に信頼できる、ついていきたい先輩だなと思っています」
剥きだした、ハマサキトモヤの感情的な歌声に寄り添う演奏陣。「いこうぜ」の言葉と共に『娯楽』の演奏が荒ぶりだす。ここには、とてもスリリングで心地好い緊張感を持った空気が生まれていた。とてもクールなように見せて、触れたら火傷するくらいの衝動をハマサキトモヤは突きつけていた。彼が放つ思い(言葉)の数々をしっかりと胸に受け止め、咀嚼していたい。
最後に、ハマサキトモヤは『零』を演奏。彼は最後の最後まで、”衝動”や”衝撃”という言葉が似合う”魂の歌”を響かせ、”本能”のままに宴に酔い狂う”裸の人間”に戻してくれた。だからずっと、乾く喉の渇きを抑えるようにハマサキトモヤの歌を求め、思いきり全身に浸していた。
Vo. ハマサキトモヤ
有栖川 塁バンド
今宵のイベントの主役の登場だ。美しくも切な浪漫な音色を響かせる音色が流れだした。「約束していたあの場所へ」と、有栖川塁が『Stargazer』を歌い、ライブは幕を開けた。彼がファンたちを導く強い思いを記した楽曲だ。そんな有栖川塁を信じてついてきてくれるファンたちと一緒に、これからも素敵な人生の物語を描き続けようと歌っていた。この曲は、有栖川塁と、彼に信頼を寄せる仲間たちとを心で繫ぐ歌。歌詞のひと言ひと言から、有栖川塁の優しさと思いやりが伝わる。約束していたこの場所で、有栖川塁が『Stargazer』を歌う。その意味を、この場で深く感じあっていたい。「生きてるか生きてるか生きろ!!」と最後に有栖川塁は叫んでいた。その言葉が、気持ちを嬉しく奮わせた。
シャミロック神井と共に届けたのが、『指切り』。和要素を抱いた、とても雄大で雄々しい、現実を消し去り、桃源郷へと誘う楽曲だ。時空を揺らすように奏でるシャミロック神井の三味線の音色に身を任せ、有栖川塁は愛しい人への思いを、その願いを満開の花として咲かせるように朗々と歌っていた。まるで浪曲師のような歌声で、有栖川塁は愛しい人へ向けた恋文のような美しい思いを、伸びのある雄々しい声で歌っていた。この曲に触れている間中時空の軸が揺れ、ここではない、たおやかな世界へと身を浸していた。
「人は、何時亡くなるかわからない。でも、こうして僕の声を好きになってくれるみんなの心に遺しておきたい言葉を曲にしました。前向きな意味での僕の遺書です。」
最後に有栖川塁は、美しくも麗美で雄大な景色を心の中に映し出すバラードの『Last Letter』を歌っていた。歌詞の一節一節に込めた、大切な君へ向けた思いや願い。有栖川塁はこの歌を、その身が滅びるそのときまでずっと歌い続けていくのだろう。それくらいの覚悟と、自信と、思いを持って、”君”へ向けて歌を届けていた。「最後に君に伝える言葉考えてみた。この広い世界で僕と出会ってくれてありがとう」「大好きな君に愛してもらえて、誰よりも僕は幸せでした」と、有栖川塁は優しい笑みを浮かべ、『Last Letter』を一人一人の心の中へ投函していった。”君”の幸せを願いながら…。
有栖川 塁バンド
[Special Guest参加]
PHOTO:さかもと
★インフォメーション★
Acoustic Concert 雨祈る
【備考】
アーティスト
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