浜田真理子

浜田真理子

浜田真理子、
2年分のコンサートから選曲された
音源と映像を収めた作品を発売

シンガーソングライター・浜田真理子が、2020年から2022年にかけて実施された東京・東京文化会館での3回の公演の模様を収めたCD&DVD作品集『MARIKO IN CONCERT』を2月18日(土)にリリースすることが決定し、DVDに収録される鳥取民謡「貝殻節」のコンサート映像を公開した。

彼女は2019年から4年間に渡って東京・上野にある東京文化会館でコンサートを行ってきた。2020年からはコロナ禍まっただ中で行われたコンサートであり人数制限や声を出すこともできず、そこには歓声も声援もないが、ただ歌い続ける浜田真理子の強靭な歌とピアノ、そして暖かく降り注ぐ拍手の音で満たされた幸福感あふれるコンサートとなった。

今作に収録された全28曲は、2020年から2022年までのコンサートから選曲され、オリジナル曲からカバー曲まで彼女のコンサートでは定番のナンバーが多く並んでいる。そんな中で、浜田自身が長年いつか歌ってみたかったと語る、2020年の公演で初披露された美輪明宏のカバー「ヨイトマケの唄」は圧巻と言える鬼気迫る魅力に溢れており必聴である。

コンサート作品のリリースに先駆けて公開された「貝殻節」の映像。映像作品としては2004年にリリースされた『mariko live 〜四十雀〜』以来19年振りとなる。

また、リリース日である2月18日(土)には2022年12月に有楽町に誕生したコンサートホールI’M A SHOW(アイマショウ)でソロコンサートも決定している。

ゲストには宮古島より沖縄民謡を奏でるグループ・Miuniを迎えたスペシャルな内容になる予定だ。

【ライナーノーツより一部抜粋】

その日その一瞬を切り取っても本当のわたしの姿ではないのではないか、そんな風に考えて若い頃にはあまり好きではなかったライブ盤ですが、年齢を重ねるにしたがって考えが変わってきました。体調やコンディションの変化を日々感じるからこそ、その一瞬が大切に思えるようになってきたのです。今日と同じ日はもう来ず、今日と同じ歌は2度と歌えないのです。

コロナ禍では気持ちが沈んでいました。コンサートの中止や延期が続く中で、これからどうしていけばよいのか、途方に暮れる毎日でした。休んでいる間に曲がたくさん書けるかというと、わたしの場合はそうでもなく、やっぱりいつもの通りのスローペースでした。「風待ち」は風待ちの港で待つ船のように、いい風が吹くまで少し休もうよという歌です。コロナがなければ書いていない曲だったかもしれません。

Marinoさんとデュエットをした「For You」は1980年代にナイトクラブで働いていた頃によく歌いました。お客様からのリクエストが本当に多く、一晩に4回も5回も歌いました。もう一生分歌ったという気持ちでした。コロナ禍で楽譜の整理をしている時に見つけて、遊びながら歌ってみているうちに、これはまた別な解釈ができそうな気がしました。80年代の右肩上がりの空気感で歌い上げるのではなく、今の沈んだ空気をはらんで静かに歌ってはどうかと思ったのです。シャンソンのように。すると「もしも会えずにいたら歩いて行けなかったわ」という歌詞がとても身に染みました。出会ってきたたくさんの人が目に浮かびました。

美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」は長年いつか歌ってみたい歌リストのトップにありましたがなかなか実現しませんでした。自分の母親のことが浮かんで泣いて歌えなくなってしまうのです。わたしの母も高齢になりました。まだまだ元気ですがいつ何が起きても不思議ではありません。母が元気なうちでないとこの歌は絶対に歌えないだろうなと思いました。ライブハウスではなく、ホールで、それも上野で歌うのがいいような気がして歌おうと決めたのですが、アレンジがなかなか決まりませんでした。ゆったり歌うのがいいのか、力強く歌うのがいいのか、演劇的に歌うのがいいのか迷って、セットリストに入れたり、はずしたりしました。
何度も歌ってみるうちにエンヤコラと働く歌なのだからリズミカルにやってみようと閃きました。冒頭の「とうちゃんのためならエンヤコラ」は遠い記憶の中から風に乗って響いてくるイメージで。わたしは「かあちゃん」でも、歌っている「僕」でもなく、ただ聞いているあなたに物語を伝える透明人間になろうと思いました。

こんな風に一つ一つの曲に思い出がありますが、すみません、紙面が尽きてしまいました。DVDとCDで、コンサートの雰囲気を感じていただけたら幸いです。最後になりましたが、関わっていただいた全ての皆様にお礼を申し上げます。

2023年1月25周年の年に/浜田真理子

「貝殻節」コンサート映像(2020Live)

【ライブ情報】

『浜田真理子の有楽町で逢いましょう vol 1』
2月18日(土) 東京・I’M A SHOW
開場 15:00 / 開演 16:00
ゲスト:Miuni

<チケット>
全席指定:¥6,000(税込,ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
※小学生以上はチケットが必要
イープラス:https://eplus.jp/imashow/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/hamadamariko-t/(Pコード:233-497)
ローソンチケット:https://l-tike.com/hamadamariko/(Lコード:75466)

I’M A SHOW ホームページ:https://imashow.jp/schedule/137/
アルバム『MARIKO IN CONCERT』2023年2月18日(土)発売
    • 【CD+DVD】
    • COZP-1974-5/¥5,500(税込)
    • <収録曲>
    • ■CD
    • 1. 貝殻節(2020 Live)
    • 2. ミシン(2020 Live)
    • 3. ROAD(2020 Live)
    • 4. あなたなしで(2020 Live)
    • 5. ヨイトマケの唄(2020 Live)
    • 6. 教訓 I(2021 Live)
    • 7. 風待ち(2021 Live)
    • 8. 青い月のワルツ(2021 Live)
    • 9. Mariko’s Blues(2021 Live)
    • 10. For You(2021 Live)
    • 11. 花いちもんめ(2021 Live)
    • 12. たましいのレストラン(2022 Live)
    • 13. 予感(2022 Live)
    • ※14. 森へ行きましょう(2020 Live)
    • ※15. 哀しみのソレアード(2020 Live)
    • ※配信限定リリース
    • ■DVD
    • 2020年「まりごころ」
    • 1. 夢の中で泣いた
    • 2. 貝殻節
    • 3. 哀しみのソレアード
    • 4. 森へ行きましょう
    • 5. 流れ星
    • 6. ヨイトマケの唄
    • 2021年「風待ち」
    • 1. 教訓1
    • 2. 風待ち
    • 3. 青い月のワルツ
    • 4. しゃれこうべと大砲
    • 5. For You
    • 6. カノン
    • 7. わたしたちのうた
浜田真理子

OKMusic編集部

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