「サイコヘルメット教」に溢れ、「霊
とか相談所」の再現展示も 『モブサ
イコ100 III EXHIBITION』で、アニメ
3期の世界に没入

展覧会『モブサイコ100 III EXHIBITION』が、池袋PARCOの本館7F・PARCO FACTORYにて、12月25日(日)まで開催されている。
『モブサイコ100』は2012年4月から2017年12月にかけて発表された人気コミック。漫画のほか、TVアニメ化、実写ドラマ化、さらに舞台化……と、メディアを横断して独自の世界を展開している注目の作品だ。2022年10月からは、アニメ第3期の『モブサイコ100 III』がオンエアされており、このレポート時点で物語はいよいよクライマックスへ突入しようとしている。
そんな熱いタイミングで開催されるこの『モブサイコ100 III EXHIBITION』は、アニメ原画や再現セットの展示などを通じて、アニメ『モブサイコ100 III』の世界を体感する展覧会だ。さっそく、展示の見どころをご紹介していこう。
みんなでサイコヘルメット
『モブサイコ100 III EXHIBITION』チケットと、入場特典の名刺3種
本展のチケットはお面のようなビッグサイズ。このチケットを手にした来場者たちが会場内を歩き回ると思うと、作中に登場する「サイコヘルメット教」の再現のようで面白い。また、来場者特典として「霊とか相談所」メンバーの名刺どれか1枚を選んでもらえるという。しっかりした重みある紙質で、いち社会人としては反射的に「御社、いい紙使ってますね……」という感想を抱いた。
会場エントランス
会場エントランスでは本展の描き下ろしキービジュアルがお出迎え。さらに「霊とか相談所」、および上階のカフェの看板がリアルに再現されている。
展示風景
まずはアニメ第3期のこれまでのストーリー(第6話、神樹編のラストまで)を振り返るパネル展示が。登場人物ひとりひとりの丁寧な紹介もあり、アニメを見ていない人でもしっかり内容に追いつけるようになっている。
展示風景
『モブサイコ100 III』のオープニング映像を大画面で鑑賞できるスペースも。やっぱり迫力が違う!
「霊とか相談所」顕現!
展示風景
奥へ進むと、本展の見どころのひとつである「霊とか相談所」の事務所再現展示が。セット内は自由に歩きまわったり座ったりしてもOKだそう。ぜひ細部までチェックしてみよう。テレビの前のハニワまで再現されていて芸が細かい。
展示風景
所長の霊幻の席から見渡すとこんな感じ。時折、デスクの電話が鳴るのは雰囲気づくりの効果音かと思いきや、来場者自身が電話に出ていいらしい。ランダムで登場人物のコメントが聞けるので、コール音が鳴ったら受話器をあげてみるのがオススメだ。
あの“勝負服”を身にまとって……
展示風景
壁や電柱に貼ってある「サイコヘルメット教」のチラシは作中にも登場しているものだが、よく見ると「サイコ(psycho)」の綴りを無視して「SAIKO」と書かれているのにクスッと来る。そして路地裏に設置されたモニターに向かって立つと、これまた面白い仕掛けが。
試してみました
モニターに映った自分の姿に、キラキラの超能力オーラが! お面のようなチケットもちょうどイイ具合に活用できた。
さらに試してみました
演出はオーラだけではない。物語のカギを握る「はげ散らかしモンキー」のおしゃれシャツも着ることができる。ドヤっと撮影してSNSにアップすれば、真に信頼できる友人からの心配の声が届くこと請け合いだ。
熱い名シーンをたどって
展示風景
さらに先へ進むと、まるで神樹(主人公モブたちの住む街に現れた巨大ブロッコリー)の中に入り込んだような妖しい空間が。人々の信仰のエネルギーでガチムキに強化された、“神エクボ”の名シーンが展示されている。
展示風景
続いては、アニメの原画などがびっしりと並ぶエリアへ。あちこちに書き込まれた、ニュアンスを伝えるための細かい指示が面白い。アニメ鑑賞時に「何このセンス……」と個人的に違和感を覚えていたある衣装について、『ここは謎センスで下品に』との指示を発見して笑ってしまった。
展示風景
宙に浮かんでいるふたつのボックス内部はミニシアターのようになっており、スポッと頭を入れて映像世界に没入することができる。ひとつはアニメ最終章予告PV、もうひとつは、CM前後に流れる2コママンガ風の鉛筆画をまとめたオリジナル映像だ。カッコいい『モブサイコ100 III』とクスッと笑える脱力系『モブサイコ100 III』と、両方を味わえるのでお見逃しなく。
また会う日まで。
展示風景
最後のエリアでは、表情豊かにおしゃべりするエクボが登場。メッセージに合わせて顔の部分が変化するのがちょっと可愛い。音声はすべて本展のために録り下ろされたものだという。そして、ミュージアムショップ手前にはペンの用意されたメッセージコーナーが。入場時に1枚ずつ配られる付箋(これもサイコヘルメット型!)に展覧会の感想などを書いて、ブロッコリーにペタペタと貼っていこう。
メッセージコーナーにて
内覧会を訪れた原作者のONE氏からのメッセージも。ほか、関係者たちの付箋もあちこちに貼ってあるので、じっくり見ていくと思いがけない発見があるかもしれない。
『モブサイコ100 III EXHIBITION』は、池袋PARCOの本館7F・PARCO FACTORYにて、12月25日(日)まで開催中。ちなみに本展と会期を同じくして、池袋PARCOのクリスマスを『モブサイコ100 III』がジャックするコラボイベントが発生中。あちこちでオリジナルのクリスマスビジュアルが見られるほか、モブ&エクボによる館内放送も聞けるという。『モブサイコ100』ファンは池袋へ急ごう!

文・撮影=小杉美香

アーティスト

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着