国会議事堂 素材提供(C)Art_tetsu/写真AC

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安倍元総理の死と参院選の結果が残念
すぎる:ドラァグクイーン・エスムラ
ルダ連載423

エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
第423回 安倍元総理の死と参院選の結果が残念すぎる 安倍元総理の突然の死去という、あまりにも衝撃的な出来事が起こってしまった今週(※)。
 思うこと、書きたいことはいろいろあるけど、死の真相についても背景についても、あるいは安倍元総理の功績についてもいくつかの疑惑についても、真偽のわからないさまざまな情報が飛び交っているし、評価も定まっていないので、ここでは触れずにおくわね。
 ただ、アタシは「安倍元総理、この世でのおつとめお疲れさまでした」と思っているし(誰が亡くなっても必ずそう思うようにしているの)、次から次へといろいろなことが起こる今日この頃だけど、ネガティブな感情に支配され心を乱されてはいけないとも思っているわ。
 さて、そんな事件の二日後に行われた参議院議員選挙。みなさん、投票にはいらっしゃったかしら?(アタシは期日前投票組)
 今回の選挙、相変わらずの投票率の低さについても、東京で与野党いずれもタレント議員ばかりがずらりと並んだ結果についても、もはや驚きも呆れもしない感じ。
 若者たちに優しい政治が行われやすくなるためには、若い層が投票に行くことは大事だし、組織票を覆すためには、無党派層の投票率アップが必要だけど……。公約も主義主張も、その議員の背後にどんな人や団体がくっついているのかも知らずに、「有名だから」「顔を知っているから」「昔ファンだったから」「勝ちそうだから」といった理由で投票する人が多いのであれば、正直、投票率だけが上がっても、あまり意味がない気も。まあ、かくいうアタシも、好きなアーティストが立候補したら、よほど自分の考えと違う公約などを言わない限り、投票しちまうかもしれないけど……(ほんとかよ)。
 そして今回、選挙前から選挙後にかけて、歴代のタレント議員の中でも、もっともいろいろと「やらかしまくって」しまったのが、生稲晃子さん。
 実はアタシ、いくつかの理由から、ここ数年、生稲さんにはかなり好感を抱いていたんだけど、選挙前に公開された、いくつかの質問に対する生稲さんの回答には心底がっかりしたわ。特に「同性婚反対」。おそらくご本人は、本当はそんなことはつゆほども考えておらず、ただ選挙戦を勝ち抜くために、党の言いなりになっていただけだろうけど……。
  逆に、多数の票を得て当選した今、「あれは単に、言わされた(書かされた)だけなんです! 私は同性婚に賛成です(もしくは賛成でも反対でもありません)!」くらいのこと言ってくれないかしら。そうしたらアタシ、全力で応援するわ!
(編集部注※=厳密には先週末の出来事ですが、コラムの連載タームの関係で、ここでは今週と呼称します)
<水曜連載>
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【エスムラルダ:プロフィール】
えすむらるだ…1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001
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