Rin音、生活を切り取ったリリックと
フロウで魅せるラッパー
睡眠やSNSなど、身近にあるものをモチ
ーフにしたユーモラスな歌詞でファンか
ら人気を集めるRin音
音楽活動を始めたのは18歳。MCバトルに出場したのがきっかけでした。初登場では1回戦で敗れてしまうものの、メキメキと力をつけていき複数のMCバトルで優勝。ライブを行う権利を得て、曲作りをスタート。
インタビューではよく聴いているアーティストに唾奇やJinmenusagiの名を挙げており、持ち前のフロウはRIP SLYMEから大きな影響を受けたと話しています。
ヒップホップといえば自分の力を誇示するボースティングが特質の一つですが、Rin音は生活の匂いがするゆったりとしたラップが持ち味。
「SNSを愛している」や「ネオネットヤンキー」などSNSをテーマにしたユニークな歌詞の曲に加え、睡眠を題材にした曲やスイートな恋愛ソングと身近な生活を歌った曲が多く、ラッパーの中ではある意味やんちゃな存在といえます。
今年1月、配信限定でリリースされていた1stEP『film drip』が全国流通盤になったことから人気に火が付き始めました。
6月10日には1stアルバム『swipe sheep』をリリース。先行配信されていた「earth meal」はLINE MUSICで1位を獲得。その後6月19日には自身初のMステに出演。その人気はさらに広がりました。
8月5日、オーディオブランド「Soundcore」のプロモーション企画「#夏の願い2020」のために書き下ろされた最新曲「夜明乃唄(よあけのうた)」が各サブスクにて配信スタート。
8月25日には配信ライブ「フロムニューエイジアツアー2020-summer-」に、Rude-α、さなり、空音と共に出演が決定しています。
YouTubeにあるRin音のおすすめ曲
earth meal feat.asmi
フィーチャリングのasmiにリスペクトを込めつつも、どこかジョークっぽいタイトルにクスッときますね。
ファンタジーな要素と”寝坊”という日常生活ど真ん中な要素が上手く混ざり合っていて独特な世界に。ドリーミーなasmiの歌声は物語らしさを演出するのと同時に、Rin音の歌声に絶妙なコントラストをもたらしています。
sleepy wonder
好意を寄せていた人や元恋人に新しい恋人が出来ていく時に、自分の存在が徐々に消えていく様子を記憶から薄れていく”昭和”に重ねているそう。
昭和を彷彿とさせるアイテムが様々な角度から描かれており、モチーフを探すことにも夢中にさせてくれます。
サビの”忘却の惑星”は昭和に発売された小説で”Instagramのページ”との対比にシビれます。
snow jam
適度に肩の力が抜けたRin音のフロウが非常に心地よいですね。プロデューサーを務めたのはSUSHIBOYSや空音の曲も手掛けているRhymeTube。また、ナオトインティライミがカバーしたことでも話題となりました。
Naked Loving Summer
とはいうものの海や水着、入道雲などのモチーフが一切ないところにインドア派のRin音らしさが滲んでいて面白いです。
Rin音、生活を切り取ったリリックとフロウで魅せるラッパーはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。