松本幸四郎が手掛ける、図夢歌舞伎『
忠臣蔵』 中村壱太郎、市川染五郎、
市川猿之助、市川猿弥の出演が明らか

2020年6月27日(土)11時、イープラス「Streaming+」 を使用して上演される、図夢歌舞伎『忠臣蔵』。本配信に中村壱太郎、市川染五郎、市川猿之助、市川猿弥の出演が決定し、主な配役が明らかになった。
松本幸四郎による構成・演出・出演による、図夢歌舞伎『忠臣蔵』。6月14日(日)に行われた、幸四郎と市川猿之助による第三回『歌舞伎家話』にて、幸四郎の口から発表された。図夢歌舞伎と題された本配信は、400年を超える歌舞伎の歴史で初となるオンライン公演となり、これまでの舞台中継や歌舞伎の映像化とは一線を画す、配信専用の作品として制作される。
そしてこの度、全五回の内容と 第一回~第三回までの主な配役が発表された。幸四郎は第一回「大序から三段目」で、本物語の敵役である高師直(こうのもろなお)と、全編を通じて重要な役どころの加古川本蔵(かこがわほんぞう)という二役を初役で演じる他、第二回「四段目 (よだんめ)」では主君を失った塩冶家(えんやけ)の国家老・大星由良之助(おおぼしゆらのすけ) 、第三回「五・六段目」では鋭さ際立つ斧定九郎(おのさだくろう)を演じる。
さらに、第一回には気鋭の若手女方・壱太郎が高師直に言い寄られる顔世御前(かおよごぜん)を初役で演じる清新な配役。第二回には染五郎が大星力弥(おおぼしりきや)を演じ、物語の上でも父・幸四郎と親子役を演じる。染五郎が『忠臣蔵』の「四段目」で力弥を演じるのは初めてとなる。
そして、第三回には猿之助が登場。おかるとの悲劇的な別れをすることになる早野勘平(はやのかんぺい)を演じる大注目の配役だ。また、全編を通じて狂言回しの役割を担う、口上人形役には名バイプレイヤー・猿弥が配される。猿弥が演じる役は、『忠臣蔵』の世界と視聴者をつなぎ、図夢歌舞伎ならではのアイディアが盛り込まれた重要な存在となるそうだ。
さらに、6月16日(火)に販売を開始した第一回配信のチケット販売に続き、第二回~第五回までのセット券の販売が決定した。「枚数・期間限定」の貴重なセット券となるので、チェックしておこう。なお、セット券、各回のチケットはそれぞれ6月24日(水)10:00より発売となる。
市川猿之助 コメント
市川猿之助
先日、『歌舞伎家話』に出演し、画面越しでしたが、久しぶりに幸四郎さんとお話しました。
その配信から数日後、「五・六段目」の勘平のオファーが来ました。
幸四郎さんがされる新しい取り組みに、今回も画面越しでご一緒します。 どんな風な『忠臣蔵』になるのか、いまから楽しみです。
『仮名手本忠臣蔵 五段目』早野勘平=市川猿之助(平成24年4月新橋演舞場) (c)松竹
今回は映像やカメラにも最先端の技術を用いるそうなので、楽しみに致しております。
みなさん、是非お誘い合わせの上、それぞれの場所で見てください。
中村壱太郎 コメント
中村壱太郎
『忠臣蔵』の顔世御前を、まさかこのような形にて初役でさせていただくとは、図りしれず、また夢にも思っておりませんでした。
生の舞台とは違った演出とはいえ、こういう時こそ基本が大事だとの思いから、秀太郎のおじさまに顔世御前のお話をおうかがいし臨ませていただきます!
事件の発端となる人物。そして、忠臣蔵に登場する女方の1つとして、とても大切なお役です。久しぶりにお化粧ができ、衣裳が着れ、鬘をかけることができる幸せを噛み締めて、懸命に取り組みたいと思います! 皆様もこの歴史的瞬間にご参加ください。よろしくお願いします!
市川染五郎 コメント
市川染五郎
市川染五郎でございます。
この度、父とともに『図夢歌舞伎』に挑戦することになりました。
今回演じる大星力弥というお役は、襲名披露の歌舞伎座で「七段目」の祖父の由良之助で一度勤めさせていただきましたが、この「四段目」では初めてです。切腹を控えた主君と由良之助の戻りを待つという緊迫した場面を、今回は映像として表現しなくてはいけないので、これまで以上に力弥の気持ちに寄り添って演じたいと思っています。
このような時期だからこそお客様へ笑顔を届けられる作品になるよう、父とともにがんばりたいです。
市川猿弥 コメント
市川猿弥
ご無沙汰しております。市川猿弥でございます。
この度、幸四郎さんのおすすめでオンライン歌舞伎『図夢歌舞伎』に出演させていただくことになりました 。
私の役どころは「口上人形」でございます。この口上人形は第一回から第五回までの狂言回しとして声のみの出演でございます。なんと全ての回に出演するのは幸四郎さんと私だけ、ということで準主役といっても過言ではない……のではないでしょうか。
私自身、声のみで表現するということは初の挑戦ですし、新たな歌舞伎の可能性のはじまりに出会えることにとてもワクワクしています。
是非、毎週土曜日お好きな場所でお楽しみいただけますと幸いです。

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