【インタビュー&レポート】
森崎ウィン(PRIZMAX)
×和楽器ユニットAUN J
ウィンくんには日本とミャンマーの
架け橋になってほしい
あと、AUN Jは世界での活動を頻繁にされていますが、PRIZMAXもアジアツアーを目標に掲げていますね。
森崎
僕らはあまり経験がないので、逆に公平さんに尋ねたいです。海外に行った時、アウェイなところもたくさんあると思うんですが、そこを乗り越えるパッションを知りたいです。
井上
音楽を押し付けないってことかな。もちろん音楽を聴いてほしいんだけど、お客さんのためにやってるわけだから、演出でみなさんが知ってる曲を入れたり、MCを全部その国の言葉でやるとか。やっぱりお客さんも“日本から来た人たちがどんな音楽やるのかな?”って緊張しているんですよ。そこで現地の言葉で喋ったりするとだんだんリラックスしてくれる。でも、これは経験だよね。僕も30年やってますけど、失敗する時もあるし…AUN Jのメンバーはみんな演奏が上手いけど、受け入れてもらうためにはテクニックだけじゃ駄目なんですよ。最後は人間性が一番大事かなって思いますね。
森崎
なるほど。
井上
あとは、笑いかな(笑)。
森崎
あははは。
井上
笑いは大事ですよ。真面目でストイックな曲もあるけど、どこかに笑いを入れる。大切なポイントはそこかな。だんだん僕らもコミックバンドと言われるようになってきましたけど(笑)。
森崎
(笑)。今日もリハーサルで公平さんが“「故郷」の前に1回笑いを挟むとスッといけるからこういうネタをやろう”って言ってくれて、実際に本番でやったらなるほどって思いました。こうやってお客さんの気持ちを持っていくんだなって。
井上
そのほうがみなさんも曲に入り込みやすいし、「故郷」はバラードなんで、その前に1回笑って落ち着くと、曲もウィンくんの歌も活きるかなって。やっぱりライヴはちょっとずつ積み重ねで作っていくものだから、飽きさせない努力を僕らはしていかなきゃいけないと思ってますね。
では、お互いのエールの交換として、今後の希望を語ってください。
森崎
僕からの希望は、どこかアジアの国に行く時に連れて行ってほしいです。「Don't Cry」を歌いに行かせてください!(笑)
井上
(笑)。僕はウィンくんには日本とミャンマーの架け橋になってほしいですね。まだウィンくんが知らないミャンマーの伝統的な楽器もいっぱいあると思うし、向こうで演奏してる人たちとのコラボはもちろん、僕らがそこに加わって和楽器と一緒になっても面白いだろうし。
森崎
面白そうですね!
井上
逆に日本の楽器をミャンマーの人にも伝えてほしいし、日本にミャンマーの楽器を伝えてほしいなと。ウィンくんはそういう役割を担える存在だと思うので。
音楽を通じた文化交流ですね。
井上
そうですね。音楽にはすごい力があるって信じてますから。なくても生きていけますけど、ないと駄目なものだと思ってます。
森崎
確かに。今日はありがとうございました。僕、本当に海外のライヴにすごく出たいんで、もっと細かい話は飲みに行って聞かせてください(笑)。