多くのアーティストが憧れるレジェン
ド…今さら聞けないTiëstoの魅力

ダンスミュージックシーンを長年牽引し、Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)をはじめ様々なアーティストに大きな影響を与えたTiësto(ティエスト)とは?

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名実ともに世界最高峰、誰もが認めるシ
ーンのレジェンド

Skrillex(スクリレックス)やArmin van Buuren(アーミン・ヴァン・ブーレン)とともに、5月11日(土)〜12日(日)に開催される「EDC JAPAN 2019」への出演が決定しているティエスト。

ティエストと言えば、世界中で多くのファンを魅了し、数多くのDJ・アーティストからも絶大な支持を集めるだけでなく、もはや尊敬されるレジェンド。現行ダンスミュージックシーンにおいて欠かすことのできない存在であることはまず間違いない。
本名はTijs Michiel Verwest(タイズ・ミヒール・ビェルウェスト)で、ファーストネームの“Ti”とラストネームの“est”をかけあわせTiësto。1969年、オランダのブレダで生まれ、2019年現在なんと50歳(50歳にして全く衰えることない実力と人気はスゴ過ぎ……)。ちなみに、オランダと言えば、世界トップのダンスミュージック大国。たくさんのアーティストを生み出しているけれど、なかでもブレダはティエストの他にもR3HAB(リハブ)やDannic(ダニック)、そしてHardwell(ハードウェル)も輩出(スゴイ!)。

そんなティエストは1980年代からDJとしての活動し、30年以上を誇るキャリアの中でそれはそれは多くの金字塔を打ち立てている。

トランス〜EDMシーンを牽引!

1997年にレーベルBlack Hole Recordingsを設立し、1999年には同郷オランダ出身のトランス界の英雄Ferry Corsten(フェリー・コーステン)とともにユニットGouryella(グリエラ)を結成。現在グリエラはフェリー・コーステンのソロプロジェクトとなっているが、トランス全盛時代だった当時、グリエラも数多くのヒット曲を発表し、その後日本でも大流行するトランスムーブメントの一端を担っていた。
そして、2000年にはDelerium(デレリアム)の“Silence”のリミックスがヒットし(全英チャート3位を記録)、ティエストの名前が世界に広く知られることに。そして、翌年2001年にはファーストアルバム「In My Memory」を発表し、その名声を高めていく。なお、当時はバリバリのトランスのアーティストで、そこから徐々にスタイルもシフトし、EDMシーンにおいても重要な存在に。

DJ MAGのTop 100 DJsで史上初の三連覇

DJの人気を計るバロメーターとして、世界で最も重宝されているランキングのひとつ、DJ MAGのTop 100 DJs。近年ではマーティン・ギャリックスが三連覇を達成し、2000年代にはアーミン・ヴァン・ブーレンが5度の世界一に輝いているが、それ以前にこのランキングを席巻していたのがティエスト。
2002年から2004年にかけて、当時誰も成し遂げていなかった三連覇を達成し、それから2018年まで常にトップ10に入っているのだから恐れいる(しかも2018年以外は全てベスト5)。

また、DJ MAGと並ぶ世界的ダンスミュージックメディアMixmag誌でも「歴史上のトップDJ」に選出。さらには、アメリカの音楽雑誌Rolling Stone誌でも世界NO.1 DJと称されるなど、まさに世界一のDJと言っても過言ではない。

プロデューサーとしても超一流、グラミ
ー賞にもノミネート

DJだけでなく、プロデューサーとしても超一流で、これまでに数多くのヒット曲を生み出している。近年では“Jackie Chan”や“BOOM”、その前にはマーティン・ギャリックスとの“The Only Way Is Up”やKSHMR(カシミア)との“Secrets”、そして“Red Lights”などがあるが、なかでも2007年にリリースしたアルバム「Elements of Life」は、母国オランダのチャートで1位を獲得するとともに、アメリカでも大ヒット。Billboard Top Electronic Albumsに選ばれ、グラミー賞にもノミネート。
また、2007年からはラジオ番組「Club Life」をスタート。これは現在も世界中で放送されると同時に、ポッドキャストでも「Club Life iTunes Artist Podcast」がオンエアされ、音楽ポッドキャスト部門で世界1位を獲得したこともあるほど大人気。
DJ、プロデューサー、双方で大成功を収めているティエスト。2010年にはレーベルMusical Freedomを設立し、そこからは自身の楽曲だけでなく様々なアーティストの楽曲を発表。いち早く若手をフックアップすることにも秀でており、これまで数多くのアーティストを輩出。

その他にも様々なオリジナルグッズも大人気と、何をしてもスゴいティエスト。それだけに米経済誌フォーブスが発表しているDJ長者番付には毎年ランクインし、2018年は3位で3300万ドル、2017年は2位で3900万ドル、2016年も2位で3800万ドルと日本円にして毎年ウン十億を稼いでいるスーパーセレブ。もちろん、自家用ジェットは持っているし、数多くのスーパーカーも。

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On my way to Dallas! ✈😎 @mattjkomo

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Electronic is the best 😀

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オリンピックでDJをした史上初のアーテ
ィスト!

2018年に開催された平昌オリンピックの閉会式ではマーティン・ギャリックス、2016年のリオオリンピックの閉会式ではKYGO(カイゴ)、2012年のロンドンオリンピックではFatboy Slim(ファットボーイ・スリム)がパフォーマンスをしているが、そもそもDJとして初めてオリンピックでプレイしたのはティエスト。

2004年に開催されたアテネオリンピックの開会式での選手入場時にティエストがパフォーマンス。そして、そのときの姿を見たマーティン少年がDJになることを志したというのは有名な話。今をときめくマーティン・ギャリックスだけでなく、ハードウェルをはじめ数多くのアーティストがティエストに憧れ、影響を受けているとか。

また、ダンスミュージックシーンに貢献するだけでなく、様々なチャリティー&慈善活動を積極的に行なっていることでも有名で、それこそ世界中で起こる様々な災害に援助したり、エイズの感染を防ぐための団体の国際大使に任命されたりも。いい人すぎるティエスト、尊敬されるのも頷ける。

ちなみに、2017年に結婚していて、お相手はモデルのAnnika Backesさん。

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I am gonna spend the rest of my life with the love of my life ❤

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今年、満を持してEDC JAPAN初登場!

ティエストが初来日したのは2000年。その後も度々日本には来ていて、近年では「ULTRA JAPAN」に出演。いまや彼のプレイを日本で体感できるのはフェスでしかないが、そんな彼が今年「EDC JAPAN」に初登場!

そこで最後は5月に開催される「EDC JAPAN」に向けて、ティエストのアンセムを近年の作品を中心にたっぷり紹介。ちょっと気が早いけれど、ぜひこれをチェックして「EDC JAPAN」へ!
Photo:Tiësto Facebook

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