第63回岸田國士戯曲賞、松原俊太郎さ
んの『山山』に決定

第63回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が2017年2月12日(火)18時30分より東京・神保町の學士會館で行なわれ、選考の結果、松原俊太郎さんの『山山』(「悲劇喜劇」2018年7月号掲載)が受賞作に決定した。正賞は時計、副賞は賞金20万円が贈られる。授賞式は4月23日(火)午後6時より東京神田錦町・學士會館にて行われる。今回の選考委員は岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、宮沢章夫、柳美里(五十音順、敬称略)の7名。
松原俊太郎さんは、小説家、劇作家。1988年生まれ、熊本県熊本市出身。神戸大学経済学部卒。ベケットとジョイスと出会い小説を書き始め、地点の『ファッツァー』で演劇と出会い戯曲を書き始めた。2015年『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞を受賞。現在は京都在住。
『山山』は2018年6月、三浦基の演出により地点がKAAT神奈川芸術劇場 中スタジオで上演した(出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平、田中祐気、麻上しおり)。
選考委員・岡田利規氏のコメント
圧倒的に強い言葉をたたみかけ、われわれの置かれた現実を演劇的に抽象化していくパワーを持つ松原氏に衝撃を受けました。選考会で意見は割れましたが、わたしは、この人はすごいな、適わないな、と思いました。彼の言葉によって牽引される日本の演劇の来たるべき新時代を期待しています。(岡田利規)
選考会会場の學士會館(主催者Twitterより)
なお、今回の最終候補作品一覧は下記の8作品だった。(作者五十音順、敬称略)
〇坂元裕二『またここか』(リトルモア刊)
〇詩森ろば『アトムが来た日』(上演台本)
〇瀬戸山美咲『わたし、と戦争』(上演台本)
〇根本宗子『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(上演台本)
〇古川日出男『ローマ帝国の三島由紀夫』(『新潮』2018年10月号掲載)
〇松原俊太郎『山山』(『悲劇喜劇』2018年7月号掲載)
〇松村翔子『反復と循環に付随するぼんやりの冒険』(上演台本)
〇山田百次『郷愁の丘ロマントピア』(上演台本)

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