Best Tracks Of 2018 / ヒラギノ游ゴ
キュレーター、ヒラギノ游ゴの2018
年ベスト・トラック!
今年はお笑いやスニーカーといった、音楽同様に大切にしてきたカルチャーを扱う記事の執筆依頼があり、それ以外にも自分の生い立ちやキャリアが報われるような仕事にありつくことができた。2019年はただ自分が光栄な思いをするだけでなく、自分の感じてきた種々のエンターテインメントの煌めきを読み手に還元する窓口として動く。まずは後述するアジア音楽について考えていることに取り組んでいきたい。
5. Juice WRLD / Lucid Dreams
4. 折坂悠太/みーちゃん
相変わらず最高だな、でも2018年にバンドでやるならこうなるんだよなあ、まあ今ゴリゴリのガレージ・ロックやられてもきっと響かないだろうしな、でも聴きたいんだけどさ、いやいい音楽だからいいんだよ! とかひとりで悶々と評価が上下左右したけど、これって本質的じゃない葛藤なんだろうなとも思う。
2. Cory Wong / Jumbotron Hype Song (feat. Antwaun Stanley & Sonny T)
ちなみに、自分ならではの異能ファンクを確立した人が今年もうひとりいて、堂本剛っていう人なんだけど、ここに収まるように書けないのでまた別の機会に。
1. Phum Viphurit / Lover Boy
来日公演めちゃめちゃよかった。今年も〈88rising〉勢をはじめとした中国、台湾、韓国、タイなどのアジアのポップ・ミュージックがおもしろい一年だった。けど、これらのアーテイストを取り上げた日本語の記事はまだまだ少なくて、名前の読み方すらわからないアーティストも多いので、来年はこの辺りの情報を提供する役回りとして動いていきたい。
Comment
ラインナップが偏ってるのは重々承知なのだけど、もっと総括的な面子は他のキュレーターがしっかりカバーしてくれてると思うので。今年はアジアのポップ・ミュージックを聴き漁ったものの、情報源の少なさが心をくじいて、充分な批評ができず、広めることに貢献するところまでいけなかった。
せっかくSpincoasterにキュレーターとして加わる機会をもらったので、2019年はアジアのポップ・ミュージックに関する日本語の記事を増やすことに助力したいと思う。目指すのは、誰にでもアクセスしやすいよう情報を集めて整えて開いて、「ちょっと引っかかった」程度の人でもすぐに一定の情報を得てファンを名乗れるような状態。しっかり情報を供給すれば、次の来日ではPhum Viphuritが新木場STUDIO COASTを埋められるはずだって本気で思ってる。
番外編マイ・ベスト
「ベストスニーカー」
ラッパーがビートメイカーやフィーチャリング・ゲストを選ぶセンスによってファンからの信頼を勝ち得るのと同じように、オフホワイトとのコラボ以降のナイキには「次はどこと組むんだろう」とワクワクさせられて楽しい。
Spincoaster
『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。