伊藤千晃がソロデビューで歌ったのは切り開きたい輝く未来

伊藤千晃がソロデビューで歌ったのは切り開きたい輝く未来

伊藤千晃がソロデビューで歌ったのは
切り開きたい輝く未来

ソロデビューに至ったキモチ

──ソロデビューおめでとうございます!
伊藤千晃:ありがとうございます!

──ファンの方はまた伊藤さんの歌声が聴けると喜んでいると思います。伊藤さんの中でソロデビューという決断はどんな気持ちが一番前に立っての決断だったのでしょうか?
伊藤千晃:音楽を始めるにあたっては、今応援してくれている人たちに楽しんでもらいたいとか、幸せな気持ちになってもらいたいっていう純粋な気持ちからきました。
音楽を再スタートさせようと思ったのは、今年の初めの方にトークショーを行った際に、ファンの方々から「もう一回歌って踊って欲しい」という声をたくさんいただき、そう言ってくださるファンの方々がいてくれるのであれば、音楽を通して、その人たちに向けてみんなが楽しいって思えることを伝えたいという気持ちが湧いてきたからです。

──今後踊られることもありえそうですか?
伊藤千晃:そうですね、ダンスも自分にできることで1つの強みなので、ファンの方に楽しいって思ってもらえることであれば体を使って表現をしたり、モデルであれば表情で表現したり、「これだけやりたい」っていうことはなくいろんなことに挑戦していきたいです。

──まだファンの皆さんも知らないような伊藤さんの一面というのも、ソロとして活動されていく中で見られるのではないかと思ったのですが、いかがでしょう!?
伊藤千晃:以前はグループの中の一員として“こうありたい”っていう自分があったんですけど、今って全部が全部自分でしかないので、そこを表現していくとなると、もしかしたら今まで見れなかった私の姿があったり、“抜け感”というより“抜け過ぎている”ところが見えるかもしれないです(笑)。
ファンの方も薄々気づいているんですけど、ちょっとドジなところとかあるので(笑)。

──もう、隠さずと言うか、むしろ全部出していこうというような。
伊藤千晃:そうですね、20代の時はやっぱり“こうありたい”という自分の理想が強くあったんですけど、30代はありのままのというか、今の自分を見てもらえるようなものを創っていきたいなという想いです。

──どんな仕事をしていても、そういうマインドを持って女性として生きていたいなって思います。
伊藤千晃:そうですよね、20代は割と無理してでも理想の自分を追いかけても良い時期だと思います。だから30代は力を抜いて、“これが私”というのを表現していけるのがいいと今は思うようになりました。

『New Beginning』で切り取った瞬間
──今回リリースされた曲にもそんな想いが反映されているように思います。等身大で、ありのままが描かれているような。『New Beginning』はタイトルから想像する明るい部分だけではなく、背景にある暗い部分まで書かれていますよね。
伊藤千晃:そうなんです!

──そして抽象的に表現されているので、自分と置き換えて歌詞を読めるといいますか。
伊藤千晃:まさにそうして頂きたかったんです!私も今まで生きてきた中で“終わり”から“始まり”が生まれることが節目ごとにあって。
例えば小学校を卒業して中学校に入学こともそうですし、何かを終わらせて一歩踏み出す時って明るいことだけじゃないと思うんです。
一歩踏み出すことで生まれる不安とか悩みを抱えながら、みんな進んでいくと思うんですよね。だから光の部分だけ表現したかったのではなく、ちゃんと葛藤や決断を経てのことであるっていう全体を表現したかったです。

──ただ「頑張れ」とか「信じて行こう」と言われるよりも受け取りやすいメッセージだと思います。
伊藤千晃:背中を押すっていうよりは、肩と肩を寄せ会えるような曲でありたかったです。
同じような気持ちを感じている人がいるなら、大丈夫だよって寄り添える歌詞とか、世界観にしたかったです。

──曲の中で答えや結果のような描写がないですよね、ストーリーと言うより、本当に今この瞬間を切り取ったというような。
伊藤千晃:そうですね。歩き出すときに一歩足が上がった瞬間みたいな(笑)。

──わかりやすいです(笑)!作詞は共作ということでしたよね、どのように書かれていったんですか?
伊藤千晃:世界観だったり、入れて欲しい言葉だったりを作詞家さんに投げて、まとめていただきました。

──その中でも言葉選びですとか、伊藤さんがこだわった点はどう言ったところでしょう?
伊藤千晃:今回はバランスが大事だと思ったので、サウンドの方も大事にしていて。そのサウンドが流れるような部分には英語の歌詞を入れようとか、特にメッセージを伝えたいところは日本語にしました。

──では曲がある状態で歌詞を乗せて行かれたような感じなんですね。
伊藤千晃:そうです!

佐賀で撮影したMV
──そしてミュージックビデオもとても素敵なものが!
伊藤千晃:ミュージックビデオは佐賀の御船山楽園で撮ったんですけど、今teamLabの作品が展示されているんです。
私が昔からteamLabの作品のファンだったので、いつか一緒に何かやりたいなと思っていて。お声がけさせてもらったところ、今回撮影した場所をご提案をいただきました。

──佐賀まで行かれたんですね!
伊藤千晃:そうなんです!空気もきれいで緑も多くて、めちゃめちゃ気持ちがいいところでした。夜中の撮影だったんですけど、誰もピリピリせずみんなが穏やかでしたね!笑
愛されたいわけじゃなく…
──歌詞についてですが、「愛されたいわけじゃ 守られたいわけじゃ 無いことに気づいた」とありますが、この感覚についてお話を聞かせてください。
伊藤千晃:今回また音楽を始めるにあたっても、私はすごくファンの方に支えられて勇気につながっていて、もう“愛されたい”ではなくて“愛したい”という気持ちに変化していきました。
もちろん“愛されたい”という気持ちが全くないわけではないですけど、前に進むときには愛されたいとか、守られたいからじゃなくて、支えてくれた人とか応援してくれた人を幸せにしたいとか、愛したいとか、今度は守っていきたいっていう気持ちが強くなりました。

──そういった感情に行き着くものなのですね…
伊藤千晃:そこに行き着くまでに私もよくわからない感情の時期ってありましたし、今ここに立てたからこそこういった表現になったのかなと思います。
母になったということとも、リンクしているのかもしれないです。

──また、「この手に掴むべき夢があることだけを信じて行こう」と、歌詞の中にありますが、ソロデビューを迎えた今、伊藤さんの中で見えてきた夢や目標はありますか?
伊藤千晃:もしかしたら抽象的かもしれないんですけど、支えられたり助けられたことがここ数年は特にたくさんあったので、その恩返しではないですけど、今度は自分が相手に何か感じてもらえるようなことがしたいっていうのが夢であり目標です。
私が何か表現することによって幸せを感じたりだとか、前に進む勇気をもらったりとか、誰かの勇気になれる自分でありたいと思います。
私はこの仕事を結構長くやらせていただいていて、初めから今の自分があったわけじゃないですし、積み重ねがいろんな人を呼んだと思っているので、自分がやってきたことを信じて自信を持って歩いて行こう。っと思っています。
ここまでたどり着くまでやっぱり、不安に思ったり自信が持てないことというのはものすごくあったので、悩んで葛藤して、振り切ったからこそ今一歩足が出るというところまでたどり着いた感じです。ちゃんと一歩踏み出すよっていうことを言いたいです。

──不安や葛藤を乗り越える時、結局最後は自分の意思で一歩を踏み出すことになると思いますが、そんな時に一番大事なのはどんなことだと感じますか?
伊藤千晃:今はネット社会で、姿が見えない相手とのコミュニケーションってすごく可能性を秘めていると思うんですけど、一方で疲れてしまう要素でもあると思います。そんな中でも直接、人と会うことでやさしさや温もりを感じられると思うので、相手と直接会って感じる気持ちの方が大切かなって思います。

──伊藤さんもファンの方と直接会う機会があったということでしたが、きっともうその時点で一歩踏み出せていたのかもしれないですよね。
伊藤千晃:内心では不安だらけで、ガタガタ震えている状態でした(笑)。一歩踏み出しているように見えていたのかもしれないですけど、自分の中では全然一歩も踏み出せている状態じゃなかったんです(笑)。

伊藤千晃のピックアップフレーズ
──伊藤さんが今作の中から特にピックアップしたいフレーズについても伺いたいと思います。
伊藤千晃:最後の「この目で見たいのは まだ誰も見た事がないような世界」っていうところが大好きです。すごく未来を感じるんです(笑)。

──自分で自分に期待しているというか、自分を信じる事で鼓舞しているようにも思います!
伊藤千晃:ワクワク感というか、“明るい未来しか見なくていいんじゃないか!?”という気持ちですかね!
実際そう思っていても辛い事はあるものだし、せめて自分から発する言葉とか表現する事って明るく、前向きなものでいたいと思ってます。

──なるほど…
伊藤千晃:私は出産を経て“時間”というものについてすごく考えさせられました。
生まれたばかりの子供だけど、この子と居られる時間はあとどのくらいだろう?とか、産んでくれた母と居られる時間はどのくらいだろうとか、私のことを応援してくれている人と会えるのってあとどのくらいだろうっていうことを考えた時に、その時間ってすごく短いなって、、、だから改めて一瞬一瞬を大切にしていきたいと強く思いました。

──その考え方、本当にたくさんの人に伝わってほしいです!!!
伊藤千晃:(笑)。そんな時に生まれたフレーズです。

──確かに、夢を見るより先に不安が降りかかってしまうことを考えてしまう風潮というか、そうなりがちなかもしれないです。
伊藤千晃:そうですよね、ただでさえ不安はやってくるものですし(笑)。

──そんな想いの込められた本作ですが、レコーディングの際に印象に残ったことはありましたか?
伊藤千晃:伝えたいことが大きすぎて、伝えようとしすぎた姿勢で力が入りすぎてしまったのを覚えています。ディレクターさんから「硬い」って言葉を繰り返されました(笑)。「もっと抜いていいじゃない?」っていう言葉に身を委ねて力を抜くように意識したことが印象的でした。
先ほどの話じゃないですけど、私は私でいるしかないんだし、伝えたいことはもう歌詞に書いてあるわけだから、自分が力を抜いて、まるで深呼吸をするかのように歌うというところを模索していくのが大変でした。

──では、まさにありのままの声もここに収録されているわけですね!
伊藤千晃:そうですね!こういう自分を見せたいっていう気持ちは取っ払って、流れるような気持ちで歌えるようにディレクターさんの力も借りてレコーディングできたと思います。

『happiness』
──そして続いてリリースされました『happiness』ですが、こちらは歌詞も音に寄せられたような感覚ですね!
伊藤千晃:そうなんです、流れる感じで聴いていただけたら嬉しいです。この歌詞はファンの皆さんに伝えたいなっていうところを一番に出させていただきました。

──パズルのピースを集めながら聴くような感じの曲だと思いました。
伊藤千晃:私もそう思っていて、小さなピースが集まって一つの大きな幸せになる、というイメージをファンの方たちに重ねてみました。ファンのみなさんひとりひとりの想いが重なって私の大きな幸せを産んでくれているので、そう言った温かみを感じてもらえたらなと思います。

──この歌詞を読んで伊藤さんの“幸せ”について考えているだけで幸せな気がします(笑)!
伊藤千晃:そうですか(笑)!それは嬉しいです(笑)。

──この楽曲からも特に伊藤さんがピックアップしたい歌詞のフレーズについて伺ってもいいですか?
伊藤千晃:「時を止めたような出会いに落ちて世界がきらめいた」という部分は、みなさん一人ひとりと出会って、残していってくれた想いや言葉が一瞬の“時”だと思っているので、その出会いがあったお陰で私の人生が煌めいたっていうのがこの歌詞に詰め込まれている気がします(照)!

──そんな想いを持ってあれだけ大きなステージに立つ人ってなかなかいないんじゃないかと勝手に思っていましたが(笑)、伊藤さんみたいな方もいらっしゃるんですね(泣)!!
伊藤千晃:(笑)!もちろん表現の仕方に正解不正解はないと思っていますけど、私は人の温もりとか温度が好きな人間なので(笑)。だからそこを音楽に落とし込めたらと思っています(照)。

ファンクラブイベント開催
──ありがとうございました!たくさん素敵なお話が伺えて嬉しかったです。今後のライブ情報などがあれば伺いたいです。
伊藤千晃:ミュージックビデオが公開になった後も御船山楽園でteamLabの作品は公開されているので、機会がある方には是非行ってみて頂きたいです!
それから10月にファンクラブのイベントがあるので、来てくださる方は楽しみにしていただけたら嬉しいです!

──了解しました。それでは、ここまでインタビューを見てくださった皆さんに最後に一言お願いいたします。
伊藤千晃:サウンドが心地よくて、歌詞は、最後に自分の中に何か温まるものが残っているようなものに仕上げたので、是非ともこの曲で楽しんでいただきたいです!ありがとうございました!
Text:愛香
Photo:片山拓
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