謎のクリエイティブチーム・AmPmが語
る“成功”から見えてきた“課題” 
そして日本初パフォーマンスに向けて

2017年3月、デビューシングル「Best Part of Us」がSpotifyでリリースされてからわずか4ヶ月で500万回再生(現在は1,100万回再生)を記録し、Spotifyのグローバルチャートにランクインするなど、楽曲のクオリティの高さを武器に、無名の新人から世界的ヒットを生んだ謎のクリエイティブチーム“AmPm(アムパム)”。4月7日(土)にZepp Tokyoで行われるスウェーデンのエレクトロデュオ、ギャランティスの単独公演のサポートアクトとして抜擢され、国内初パフォーマンスをする事で話題となっている。本記事では、ヒットの秘訣や日本初パフォーマンスについてを訊いたオフィシャルインタビューをお届けする。
――まず、AmPmはデュオではなく、不特定多数によるクリエイティブユニットとお聞きしていますが、どういったコンセプトで結成されたユニットなのでしょうか?
AmPm左:コンセプト……難しいですね。基本的にはAmPmは毎回ボーカリストが違っていたり、我々とは別に作詞・作曲家チームが同時に動いていたり、AmPmを通じてクリエイターの活動を後押しする「プロジェクト」として、AmPmを「不特定多数のクリエイティブチーム」と表現しています。
――なるほど。ちなみに“AmPm”の名前の由来は何なのでしょうか?
AmPm左:AmPmを仕掛けた我々の会社「PLAY TODAY」の名前のTODAY=1日を分解し、午前と午後に分けて“AmPm”としています。
ただ会社名を出してしまうと本業に支障をきたす事があるので、どことなしにPLAY TODAYを伝えられる様にAmPmとしました。
AmPm右:最初はそうでしたね。
――AmPmはインディペンデントなスタイルから、日本を飛び越え、一気に世界的な成功を収めたこれまでにあまり例のないアーティストだと思いますが、成功に至った最も大きなポイントは何でしょうか?
AmPm左:我々に限らず、特に欧米のアーティストは皆さんやっていることだと思いますが、アメリカ、ヨーロッパでは本当に多種多様なプロモーションツールがあり、我々もその中で良いと思ったところにしっかりとプロモーションを仕掛けた事で、これまでにないユーザーにリーチができたのが最も大きな部分だと思います。
ただ、「成功」というポイントでいうと我々レベルのアーティストは山ほどいるわけで、数字が伸びれば伸びるほど世界との距離が縮まった感覚はありますが、その分問題がより鮮明に見えるようになってきたので、まだまだ課題は山積みですね……(笑)。
――そうなのですね……。ただやはり一番気になるのがAmPmはレーベルや事務所にも所属せず、個人レベルでマーケティング活動において大きな成功を得ているところが一番気になります。
AmPm左:プロモーションサービスは日に日に新しいものが出てきていますが、我々のようなインディーズのアーティストは、他の人がやっている、いないに関わらず、良いと思ったものをすぐに手をつけています。
特に、国内のアーティストは前例や効果を見比べて判断するタイムラグがあると思いますが、その間にも世の中はとてつもないスピードで動いています。そのフットワークの軽さも重要だと思います。
――お二人は普段はどんな音楽を聴かれていますか? また、それによる楽曲制作への影響もお聞きしたいです。
AmPm右:基本的には二人とも雑食ですね。ただ、ベーシックな部分でいうと黒人の音楽というか、アフリカの音楽、ソウル、ハウスなどのダンスミュージックが好きですね。
AmPm左:ただ、楽曲制作では特定のジャンルにフォーカスするつもりは今の所ありません。
自分が聞いていて、1リスナーとして好きであるという事、いくばくかのトレンド性があるという事、それがたまたまヒップホップなのか、ロックなのか、ダンスミュージックなのかによって形は変わっていくと思います。
AmPm
――4月にはギャランティスのサポートアクトとして日本では初のパフォーマンスを予定していますが、どのようなパフォーマンスを予定していますか?
AmPm左:まず、これまでのAmPmの楽曲に参加をしたボーカリストを入れたいと思っています。
シンプルなDJセットではなく、ライブパフォーマンスの意味合いも強くなるので、会場で初めてAmPmを知る人も楽しめる内容になると思います。
AmPm右:あとは、今回日本初のパフォーマンスという事もありますので、AmPmの曲をうまくマッシュアップしてライブ会場でしか聴けないAmPmを楽しんでもらえるようにしようと思っています。
AmPm左:当日はリリースするかも決まっていない未発表楽曲を初公開する予定です。
――これまでStarRoとの共作やアフロジャック、R3HABのRemixなど、数々の大物アーティストとのコラボレーションを実現していますが、今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか? もしくは今は言えないかもしれませんが……もう既に大物とのコラボレーションが決まっていたりするのでしょうか?
AmPm左:そうですね……具体的に言う事はできませんが、現在進行しているものはあります(笑)。
AmPm右:今後は、まだまだこれからですがブルーノ・マーズやジャミロクワイはいつか一緒に仕事はしてみたいですね。
――なるほど、今後が楽しみですね。これまでのコラボレーションのきかっけや、進行はどういう流れだったのでしょうか? こちらからコンタクトを取ったとか?
AmPm左:基本的にはお相手から話が来る事が多いですね。StarROさんやアフロジャックの時もそうでしたし、R3HABの時はどちらともなくでしたが。全てご本人とのやりとりがあった上で進行しています。その中でもR3HABは本当に良い人でした(笑)。
――今年は『Ultra Music Festival 2018』の出演やNYでの単独公演など、国内外で多数ライブの出演が決まっていますが、今年はライブやイベントへの出演を増やしていくという事でしょうか?
AmPm左:そうですね。今年はライブ本数を増やしていこうと思っています。特に海外での実績がまだまだ足りないので、今年はいろんなバリエーションを持ってパフォーマンスができるようにしていこうと思っています。
AmPm右:それこそロックフェスでDJではなくライブセットでのパフォーマンスに挑戦したり、今後は色々な形で楽曲の聴かせ方を変える事に挑戦していきたいと思います。
――最後にAmPmの初パフォーマンスを楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いいたします。
AmPm左:公の場所は初のパフォーマンスとなるので、この日でしか聴けない楽曲のアレンジやマッシュアップ、初公開となる新曲だけでなく、これまでにないAmPmの世界観を楽しめると思いますので、皆さん是非会場に遊びに来てください!

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