タワーレコード創始者ラッセル・ソロ
モン氏が死去:「扉は閉じられた。し
かし、その心は受け継がれている」
「No Music, No Life」のフレーズでのお馴染みのタワーレコード。
タワーレコードの創始者であるラッセル・M・ソロモン氏が2018年3月4日に亡くなられた。92歳だった。ソロモン氏は1925年9月にアメリカのカリフォルニア州サクラメント生まれのユダヤ系アメリカ人。自宅でウィスキーを飲みながら、アカデミー賞の授賞式を見ていたそうだ。1つの時代が終わった。
日本のタワーレコードは同社のサイトで「The doors are closed, but the legacy lives on.扉は閉じられた。しかし、その心は受け継がれている。」とのメッセージを送っている。
タワーレコードの創始者であるラッセル・M・ソロモン氏が2018年3月4日に亡くなられた。92歳だった。ソロモン氏は1925年9月にアメリカのカリフォルニア州サクラメント生まれのユダヤ系アメリカ人。自宅でウィスキーを飲みながら、アカデミー賞の授賞式を見ていたそうだ。1つの時代が終わった。
日本のタワーレコードは同社のサイトで「The doors are closed, but the legacy lives on.扉は閉じられた。しかし、その心は受け継がれている。」とのメッセージを送っている。
ソロモン氏は1960年にカリフォルニアのサクラメントでタワーレコードを創業。小さなドラッグストアから始まったレコード店は1999年には10億ドルの売り上げをあげる大企業に成長したが、2006年にはアメリカでのタワーレコードは閉店。
「タワーレコードは彼の人生だ」
アメリカのタワーレコードの栄枯盛衰の歴史はドキュメンタリー映画 「ALL THINGS MUST PASS/オール・シングス・マスト・パス」で描かれている。
ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、デヴィッド・ゲフィン、デイヴ・グロールら著名人がタワーレコードへの想いを語っている。1960年代から80年代のレコードが全盛だった時代の懐かしい映像、冷戦期のアメリカが絶好調だった西海岸の様子なども伺えて非常に興味深い。
誰もが簡単に海外に行けるような現在と異なり、昭和の日本人にとって、アメリカが「憧れの国」だった頃の西海岸だ。多くの若者が「アメカジ」(アメリカン・カジュアル)に憧れていた昭和時代の日本。そのど真ん中にタワーレコードも存在し、ソロモン氏もいたのだ。そのアメカジ文化は現在でもファッション、音楽、アート、思想と様々な分野で継承されている。
「レコード」に関する映像や話も多い。私自身、物心ついた頃から音楽はCDで聴いていたので、「レコード」には全く馴染みがない。当時の様子や歴史を垣間見られる。
そして現在では、動画の中のナレーションにあるように「店に行かなくても音楽が買える時代」になってしまった。世界中の多くの人がレコードショップに行って購入するよりもネットでダウンロードして聞くことに慣れ親しんでいる。
また、当然、創業者ソロモンの思いも語られている。映像の中でも「タワーレコードは彼の人生だ」と述べられている。
「店に行って音楽を語り合う。今の社会にはそれがない」とも。まさにその通りだ。
ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、デヴィッド・ゲフィン、デイヴ・グロールら著名人がタワーレコードへの想いを語っている。1960年代から80年代のレコードが全盛だった時代の懐かしい映像、冷戦期のアメリカが絶好調だった西海岸の様子なども伺えて非常に興味深い。
誰もが簡単に海外に行けるような現在と異なり、昭和の日本人にとって、アメリカが「憧れの国」だった頃の西海岸だ。多くの若者が「アメカジ」(アメリカン・カジュアル)に憧れていた昭和時代の日本。そのど真ん中にタワーレコードも存在し、ソロモン氏もいたのだ。そのアメカジ文化は現在でもファッション、音楽、アート、思想と様々な分野で継承されている。
「レコード」に関する映像や話も多い。私自身、物心ついた頃から音楽はCDで聴いていたので、「レコード」には全く馴染みがない。当時の様子や歴史を垣間見られる。
そして現在では、動画の中のナレーションにあるように「店に行かなくても音楽が買える時代」になってしまった。世界中の多くの人がレコードショップに行って購入するよりもネットでダウンロードして聞くことに慣れ親しんでいる。
また、当然、創業者ソロモンの思いも語られている。映像の中でも「タワーレコードは彼の人生だ」と述べられている。
「店に行って音楽を語り合う。今の社会にはそれがない」とも。まさにその通りだ。
▼米国タワーレコードを描いたドキュメンタリー映画 「ALL THINGS MUST PASS/オール・シングス・マスト・パス」