【タグチハナ】『The sound of swel
lsツアーファイナル』2016年3月29日
at 渋谷CLUB QUATTRO
ワンマン公演では自身最大のキャパとなる渋谷CLUB QUATTRO。今までの衣装や撮り溜めていた写真、装飾などを会場の中に飾り、まさに一大イベントのよう。しかし、語るべきは彼女のパフォーマンスだ。ライヴはアカペラでスタートし、アコギの弾き語りへ。触れれば壊れそうな儚く繊細な歌声を聴かせたかと思いきや、バンド形態になるとシューゲーズばりのノイジーな音像を作り上げる。その轟音の中でも、しっかりと澄んだヴォーカルが届く…いや、身体に染み入ってくる。その後もストレートなロックナンバーやニューミュージック的な楽曲など、多彩な表情を魅せていく。この奔放なアプローチが19歳の可能性である。本編ラストの「カムパネルラの星」の深淵なサウンドスケープの中で、どこまでも伸びていくような歌声を聴かせる彼女は、とにかく圧巻だった。
アーティスト