【ecosystem】何をやっててもecosys
temって
分かる音を鳴らしたい
大阪出身の新鋭ecosystemが、2ndシングル「月夜のnet」をリリースする。キャッチーな曲調ながら、女性の剥き出しの欲望が歌われる衝撃的なナンバーだ。壺坂 恵(Vo&Gu)に話を訊いた。
取材:高橋美穂
初めてお会いしましたが、エネルギーの塊のような方であることが分かりますね(笑)。
そうですね。お酒飲まなくてもこんな感じです(笑)
今回のシングルも、《君としたい したい したい アレこれしたいよ》と、すごく素直に欲求が書かれていますね。
経験したり感じないと書けへんなって一番に思っているので、そうしたらダイレクトに“したい”っていう歌詞になったんですよね。曲自体は夜中にランニングしていた時に、高速道路のライトを見ながら思い付いたんですけど。河川敷で、満月で、ちょっと奇妙な感じの夜で。
あぁ、だから、リズミカルなんだけどメロディーは不思議な面白いバランスの曲になっているんですかね?
ほんまや!(笑)
キャッチーな曲にぶっ飛んだ歌詞が乗っていますけど、そこは狙ったのですか? それとも感覚ですか?
完全に感覚です。でも、自分には曲を良いバランスに調整できる機能が付いていると思うんですね。ポップなものも、ロックなものも好きだし、いろんな音楽を聴くので。
歌詞は、壺坂さんの恋愛観が出ている感じなのですか?
そうですね。彼氏はいらないし、恋愛体質でもないんです。みーんな好きで、チュウしたかったらするし、デートしたかったら誘うんですけど…ほんまに好きな人には何も言えなかったりするんで、こういうことを考えたりするんですよね。オブラートに包んでカッコ良く言うのも、性には合っていないし。でも、この曲を出してこういうインタビューが増えると思うと、笑けてくるなぁ(笑)
突っ込みどころ満載ですもんね(笑)。
そうですよね。ケツの穴を見せているような感じですよ。
2枚目にして見せちゃったっていう(笑)。
そうなんですよ。もうちょっと後まで取っとかなきゃあかんものを、2枚目で出してしまいましたね。それもまた自分っぽいんですけど。
肉食系女子のテーマソングですよね。
仲の良いバンドのヴォーカル3人とご飯に行ったら、メグは肉食やけどロールキャベツやって。薄っぺらく草食がかっていて、何考えているか分からへんけど、芯は肉食っていう。それがこの曲はよく出てるねって言われました(笑)。でも、ロールキャベツは可愛いから、小籠包にしようっていうことになりました(笑)
上手い喩えですね(笑)。そして、2曲目の「あっち」も、すごく自分を持っている人が描かれていますけれど、そんな中に切なさや弱さが滲み出ていて。
自分には世に言う安定に対して反している部分があると思っていて。今進んでいる道は確立されていないから、自分で切り開いていかなきゃいけないけれど、お母さんだったり、周りの人は、安定を求めていたりするかもしれへん。でも、“もうちょっと待ってて、中途半端にやってへんから”っていう、すごく等身大の気持ちを書いた曲です。
「月夜のnet」とは両極のようで、同じ人が書いていることが分かりますよ。リアルという意味で。
あ、嬉しい! いろんな曲をやりたいけど、うちが歌ってバンドで鳴らした感じが、ecosystemって分かればいいなって思っているんですよね。