【陸奥守JAPAN】勃て! 若人よ、今
こそ日本をBIN BINに!
現代ジャパンに蘇った白波五人衆、陸奥守JAPAN。サムライ+ロック+三味線+EDMという、日本人のDNAに訴えかけるエレキテルミュージックは、聴く者の心を“開国”する。
取材:金澤隆志
“陸奥守”(むつのかみ)というのは坂本龍馬の愛刃の名前だそうですが?
竜庵
幕末の志士の心意気ですね。当時は海外の文化が入ってきて、日本文化と見事に融合し、新しい世界が切り開かれつつあるという時代でした。自分たちもそれと同じようにEDMに日本古来の楽器である三味線などを加えて、新しい音楽をやっていきたいんです。
おにぎり紋風
もともと和の要素を前面に出していきたいという志を持って始めた集団だったので、三味線は必須でした。そして、世界に向けて発信するにあたり、日本を代表するようなバンドになりたいという意味を込めて"JAPAN"と付けました。我々の大きなテーマは“開国”です。
蔵馬
和の美しいメロディーや旋律、言葉の美しさは日本ならではものなので、それを世界に発信していきたい。天狗も日本の象徴ですしね。
では、曲についておうかがいします。2曲目の「陸奥守JAPANのテーマ」は、グループの攻めの姿勢が顕著に出た曲に仕上がっていますね。
竜庵
作詞作曲がTENGUBOYさんなんで、和のテイストも残しつつ、世直しという部分でブッ込んだ攻撃的な曲になっています。歌詞も前向きで。
おにぎり紋風
より伝わりやすい曲が欲しいなということで、TENGUBOYさんに陸奥守JAPANを客観的にイメージしてもらった上で書いていただいた曲ですね。攻撃性や音に対するこだわり、サムライ魂といったところに突っ込んできてくれているので、すごく表現しやすいし、僕らを象徴する曲ですね。自分たちの中から見ているだけでは出てこないフレーズを、僕らが取り込むことによって生まれるものもあると思いますね。
蔵馬
この曲だけツインヴォーカルでラップで歌ってるんですよ。ライヴでは前に出て歌っています。
竜庵
(天狗の面のせいで)視野が狭くてドカドカ当たってくるんですよ。それが本当に邪魔で(笑)。
「BINBINレボリューション」は?
竜庵
心を開いて前向きにいこうぜ!という明るい曲ですね。
おにぎり紋風
最初に歌詞を読んだ時は単なる言葉遊びかなと思ったんだけど、曲を自分たちのものにしていく過程で、ちゃんと意味があることに気付いて。これまで自分たちの曲では横文字の言葉は多用していなかったんですけど、表現が広がって分かりやすくなったと思います。リズムが良くなって踊りやすいし、《それでいいのだ》と。
DJ TASAKAさんが手掛けた「一場春夢の晴れ舞台」は、一転してクールな雰囲気を持った曲に仕上がっていますね。
おにぎり紋風
原曲はもう少しお祭りっぽいアレンジだったんですけど、DJ TASAKAさんの手にかかったことで、クラブ風のスタイリッシュなアレンジになって。我々の新しい一面を引き出してもらいました。
竜庵
この曲は自分が歌詞を書いています。お祭り、宴を意識して書いた歌で、“一度きりしかない儚い人生、何も考えずに踊っちゃおうよ”という意味が込められています。
最後に、このシングルを漢字一文字で表すと?
おにぎり紋風
“開”。開国させたいし、心の扉を開かせたいし。
竜庵
“明”。夜が明ける、明日に向かう、という意味で。
蔵馬
“勃”。BINBIN! 元気の最高潮でいきたいな、と。